前回まで漢方の世界の
人の身体を診ていく
いろんな「ものさし」を調べてきました。
このさまざまな「ものさし」を
まとめたものが
『八綱(はっこう)』というものです。
前回の復習:8つの分類
「陰陽」:もっとも大きな分類。活動が活発で陽的性質か、活発が沈静し陰的性質かを表す
「虚実」:過剰か不足か。抵抗力の強さを表す
「表裏」:病気の部位や位置、進行度合いを表す
「寒熱」:病気の性質や身体の状態が冷たいか熱いかを表す
以上のように
「陰陽」
「虚実」
「表裏」
「寒熱」の8つの分類がありましたね。
ものさしをまとめた分析方法『八綱弁証』
さまざまな身体の情報を
この8つの要素で分析する方法を
「八綱弁証」といいます。
現在の体の状態を判断する時に
まずは「表裏」を判断し
それが「寒熱」のどちらの症状であるかを区分し
さらに「虚実」を明確にし
最後に「陰陽」で総括するものです。
表のように
最後には「表寒虚証」や
「裏熱実証」などのような
「証」をたてることになります。
※「証をたてる」とは、治療の指示(処方の決定)とい意味です。
また今後、詳しく説明していきます♪
陽証 | 病勢は外向き温熱性病気への抵抗力は高い | 陰証 | 病勢は内向き寒冷性病気への抵抗力は低い |
実証 | 気血水の量や五臓の働きは充分 | 虚証 | 気血水の量や五臓の働きが十分ではない |
熱証 | 熱が過剰になっている状態 | 寒証 | 熱が不足している状態 |
表証 | 病気が身体の浅い所にあり、軽症 | 裏証 | 病気が身体の深い所にあり重症 |
性質は大きく「陰陽」に分かれますが
治療においては
「虚実」の判断が重要だと言われています。
知識を積み重ねていきましょう♪
漢字の意味の組み合わせで
体質を表現する方法を学びました。
これで漢方の基礎理論である
「気血水理論」と
「八綱弁証」が理解できましたね(*’ω’*)
次回は五臓の働きについて
調べていきます!
これで私は一度、つまづきました💦
覚えることが多すぎで
途中で嫌になってしまったんです(;^ω^)
「漢方の世界は似た言葉も多くて
小難しそう…」
と思われている、そんな方も多いでしょう。
これも、病気の本質を見極めてて
患者さんの「証」を決めるためには
大切な要素なので
少ーしずつ積み重ねていこうと思っています!!
https://www.ikanpo.jp/kanpo/2008/04/03/%E5%85%AB%E7%B6%B1%E5%BC%81%E8%A8%BC/ イスクラ薬局 八綱弁証
カラダを考える東洋医学 伊藤剛 朝日新聞出版