はじめの薬膳：春を感じさせるほろ苦さ『菜の花』

以前のブログで
「春の皿に苦味を盛れ」
ということわざを紹介しました。

「春には苦い野菜を食べなさいよ」
という意味でしたね。

参考

はじめの薬膳：春は「苦味」を味わう季節『春の皿には苦味を盛れ』

よゆう・しゃくしゃく

その苦みが、冬の間
活動が停止していた胃腸の動きを刺激し
春の活動期にあわせて
活性化してくれているというもの。

しかも寒い冬の時期に蓄えた
脂肪や老廃物の排出も
手助けしてくれます。

そんな野菜の中で
私の好きな『菜の花』について
調べてまとめていきたいと思います。

菜の花の小さな黄色い花を見ると
「春が来たんだなぁ💖」
ってほっこりとした気持ちにさせられます。

あのほろ苦さも
大好きな野菜なんです。

薬膳的「菜の花」の効果・効能

汚れた血を出す力があり
炎症性のニキビに良いと言われています。

活血作用もあるので
生理後の回復も助けます。

漢方の世界では
春は「肝」の季節。

「肝」の働きには
『気・血の流れを調節』する働きや
『解毒作用』などがあります。

菜の花には
気や血のめぐりを良くする働きや
解毒・消腫作用などもあるため
「肝」の働きを補うことができると
言われています。

「肝」には
「酸っぱいもの」が良いとされていますが
こうした苦いものも
理にかなっていると思います。

栄養学的「菜の花」の効果効能

菜の花の旬は1月～3月。

栄養学的に「菜の花」には
以下の効能があるとされています。

「菜の花」はアブラナ科の野菜で
・ビタミンA（βカロテン）
・ビタミンC
・ミネラル
・食物繊維が豊富。

中でもビタミンCは
ほうれん草の約４倍！

一般的に、花のつぼみには
栄養価が高く存在するといわれており
効率的に
栄養を取り入れることができます。

鉄分と葉酸

女性が不足しがちな
「鉄分」や「葉酸」が
豊富に含まれています。

特に「葉酸」は
野菜の中でも
トップクラスの含有量✨✨
　　

さらに鉄の吸収を促進する
ビタミンCも豊富なので
貧血予防には大切な野菜です。

ビタミンC

ビタミンCは
免疫力アップに効果があります。

さらに美容効果もあり
シミやソバカスの予防や
コラーゲンの生成に必要な成分なので
美しい肌を保つために
必要な栄養素と言えるでしょう。

βカロテン

βカロチンは
体内でビタミンＡに変化します。

抗酸化作用により
ガン予防に効果があると
期待されています。

また粘膜や皮膚の健康維持
喉や肺など
呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

イソチオシアネート

菜の花を
「辛い」と感じる人もいるでしょう。

この辛味は「イソチオシアネート」という成分によるもので
強い抗酸化作用があり
免疫力を高め
がんを予防する効果も期待されています。

一概に「菜の花」というけれど

一口に菜の花と言っても
一種類ではなく
アブラナ科の植物の花のことを
「菜の花」と呼びます。

菜の花には
・食用
・油用
・観賞用
の3つの種類があり
それぞれ品種が異なります。

食用の菜の花には
和種と西洋種の2つの種類があり
花茎、つぼみ、葉を食べる「和種なばな」

西洋種はおもに
花茎や葉を食べる「洋種なばな」です。

なかでも花が咲く蕾の状態の菜の花は
美味しさもさることながら
蕾の部分に
栄養がギュッと詰まっています。

植物油の原料としての菜の花は
「油菜（アブラナ）」
「菜種（ナタネ）」とも呼ばれます。

ほとんどが
「西洋油菜（セイヨウアブラナ）」という品種です。

ちなみに観賞用は
「黒川寒咲ちりめん」や「春雷」といったものが
主流のようです。

おわりに＆まとめ

『その人が好きな食べ物は
　その人の身体を補う食べ物』

という話を聞いたことがあります。
　　
　　
　　

まさに、「菜の花」もそう！！

『鉄分＆葉酸』の多い食べ物でした✨✨

この苦さがたまらんとばかりに
我が家で
私一人がもりもり食べていたのですが
これからは家族にも効果効能を説明して
食べてもらおうかと思います。

大義名分が出来た✨✨

血を豊かにするためにも
この春、
たくさん食べたいと思います！٩(ˊᗜˋ*)و