気が利く
気を使う
気が置けない
気が滅入る
やる気
元気
根気
覇気
「気」が付く言葉が
日本にはたくさんありますね。
なにげに使っていますが
「気」とは
生きるためのエネルギー。
私たちの身体は
何をするにも
「気」が必要なんです。
例えば、
身体の動かすにも
身体を温める(体温維持)にも
頭で考えることにも
食べた物を栄養に変換することにも
汗や尿を身体から
排泄するにも気が必要です。
この概念は、漢方だけでなく
古代インドのアーユルヴェーダ
イスラムなどの中東の思想にまで
共通する考え方です。
「気」が枯れるということ
そんな「気」が
ひどく消耗して
枯れてしまえば
「気枯れ(きがれ)」
という状態になります。
生きるエネルギーが
枯れてしまった状態ということ。
「気枯れ」とは
「穢れ(けがれ)」の語源だとも言われ
神道のいうところの「穢れ」とは
「死」を意味しています。
知らないだけで
案外身近な東洋思想の考え方。
これほどまで日本人には
「気」の概念が
浸透しているんですね。
「気」は、
目には見ることは出来ません。
触れることも出来ないけれど
身体の中を満たし
ぐるぐると巡っています。
しかもこの「気」は
身体の中をぐるぐる巡っていないと
役割を果たすことが
出来ないと言われています。
止まっていたり
滞っていては
力を発揮できません。
疲れているときは「気」が少なくなっています
あまり身近じゃない人と話をすると
やたらと
疲れる人がいらっしゃいます。
ほとんど動いていないし
身体を使ったわけじゃないのに
疲れている。
そういう人は、
他人に「気」を遣っていたから
疲れたんだと思われます。
ご自分の「気」を
消耗してしまったんですね。
気遣いの出来る人が
疲れやすいのも
納得できることだと思います。
疲れているときは
「気」が少なくなっている状態。
では、消耗してしまった
「気」を
取り戻すにはどうしたらいいか?
補充しましょう✨✨
「気」の作り方
①食べ物から
食べ物から得られる栄養を
「水穀の精微(すいこくのせいび)」といいます。
質の良い食事が
「気」を作ると言われています。
食べ物だけではありません。
消化するための臓腑
「胃・脾」も健康でなければ
「気」を作ることが出来ません。
内臓を労わることも大切ですね。
②キレイな空気から
呼吸で得られたキレイな空気
清気(せいき)から
作られると言われています。
呼吸をしなければ
生きていけないのは、
ご存じの通り。
基本的に東洋医学では
①と②が合わることで
体内で「気」が作られると
言われています。
イライラ・気が沈むときは「気」が滞っています
イライラした時
気持ちが沈んだ時は
「気」の流れが滞った状態。
「気」を補充し
身体に「気」を満たし
流れを作ってあげてください。
①良い香りは「気」を動かします
良い香りによっても
「気」の流れを
改善することが出来ます。
アロマオイルやハーブティなど
良い香りのモノが
「気」を動かしてくれます。
②深呼吸で自らの「気」を動かす
「気」が滞っているからこそ
自らの呼吸で
「気」を巡らせましょう。
ゆっくりとした
大きな深呼吸が効果的です。
理想は
4秒吸って8秒吐く。
吐く動作が長いと
副交感神経が優位になるので
リラックスすることが出来ますよ。
③ご自分のストレス解消法を見つけましょう
「気」が巡らないことで
過剰となった
ストレスの解消を見つけましょう。
身体を動かして
リフレッシュもイイですし
好きなことに没頭するだけでも
ストレスの解消になります。
ご自分のライフスタイルに合わせた
解消があるはずですよ。
おわりに
目に見えないから
説明しにくく
理解されにくい「気」
でも、確かにあるんだと
私は感じています╭( ・ㅂ・)و
こんなにも日本人の生活や
概念の中に浸透していて
無いわけがないと思うんです。
見えなくても存在している。
私たちの身体の中に存在し、
私たちの身体を守っている。
そういうものですよ、きっと✨✨