漢方の基礎知識:秋から冬への季節の変わり目は、冬を乗り越える力を蓄える時期

午前中・午後に
ひとりづつお客さんが入る予定だった
整膚デー

 
 
 

しかし体調不良が重なって
おふたりとも
キャンセルになってしまいました。

 
 
 

こんな変な天候が続くと
調子を崩しやすくなりますね💧

 
 
 

11月も半ばだというのに
気温は夏日の25℃近くまで上がり
夏のような湿度はないにせよ
日中は半袖でも
生活できてしまうほどの暖かさ。

 
 
 

「過ごしやすい~~~✨」って
ありがたく思えるけど
本来この気温は
10月上旬だと言われています。

 
 
 

去年の今頃は
メンタルケア心理士の試験勉強をしていた時期で
変わっていく季節に対応しながら
冷やさないよう
体調を崩さないようにと
細心の注意を払っていた時期でもありました。

受験後の下旬には
川崎で行われた泊りがけの
「STEP/Teen」のリーダー候補研修会のため
体調管理に必死だったのを思い出します。

 
 
 

あれから1年たっているんだなー
1年ってあっという間ですね。

 
 
 

今年は夏がやたらと暑く
しかも異様な長さに
カラダもメンタルも
変調をきたした方も多かったと思います。

 
 
 

それに加えて、秋の短さ!!

 
 
 

うだるような長い長い暑い夏が終わって
ほっと一息ついて
次にやって来る冬に向かって
体調を整え
寒さに備えるような秋の期間

驚くほど短いんですよね。

心地よいと思える季節が
あっと言う間に過ぎ去ってしまう💦

 
 
 

しかも朝晩の気温差はしっかりとあるから
それだけでもカラダには負担がかかっています。

 
 
 

今はそんな時期。

 
 
 

体調管理の方法はたくさんある中
「秋」から「冬」に移行する
この時期の意味を踏まえて
心地よく過ごして頂きたい
と思い
記事にまとめてみようと思います。

秋の効能

「秋」という季節は
暑かった夏の疲れを癒し
次にやってくる
寒い冬に備えるための準備期間

自然界と体内のエネルギーが変化するため
体と心を調整して
冬に備えるための準備を整える役割があります。

四季の変わり目「土用」という期間

中医学には四季の移り変わりに訪れる
「土用」という期間があります。

一番有名な土用は
夏の「土用の丑の日」でしょうか。

年に4回あり
次の季節に移行する前の約18日間をさします。

秋は自然界では実りの季節

 
 
 

収穫を迎える時期である一方で
もの寂しさを感じやすい時期

 
 
 

内面に向かう季節でもあります。

 
 
 

春や夏の展望的なエネルギーが収まり
心身が安定しやすいとされているため
穏やかな状態を保つことが大切
なのです。

秋~冬の変わり目に、気をつけたいこと

秋になると
気温と湿度がぐーーっと下がって
過ごしやすくなりますね。

 
 
 

そして理由もなく
もの悲しさを感じることも(笑)

それらにもちゃんと理由があります✨

冬を乗り越えるエネルギーを蓄えよう

秋は「収穫」の季節であり
自然界のエネルギーが
外向きから内向きへと変化

万物が成長から成熟へと向かう季節

 

同様に体内のエネルギーも
春・夏の活発な状態から
次の冬に備えて
「蓄える」方向に向かっていきます

このエネルギーの収縮期に
無理に活発な活動を続けてしまうと
体が消耗し、
冬に向けての
エネルギー不足に陥りやすく
なります。

 
 
秋は体力を消耗させず
心と体のエネルギーを集めて
安定させる準備
をしましょう。

「乾燥:燥邪(そうじゃ)」と「寒さ:寒邪(かんじゃ)」からカラダを守る!

中医学では
乾燥がする悪さのことを「燥邪(そうじゃ)」
寒さがする悪さのことを「寒邪(かんじゃ)」と言います。

秋から冬にかけて
この燥邪と寒邪が強くなり
体調を崩させる
と考えられています。

 

秋は「肺」の働きと深く関わっており
乾燥が進むため
特に影響を受けやすいため注意が必要です。

 

肺は「気」(エネルギー)の巡りや
体を外からの病邪から守る
防衛機能を担っています

 

また、皮膚や粘膜も肺の影響を受けるため
乾燥は
肌や喉、呼吸器系に現れやすくなります。

 

肺を潤し、体を乾燥から守ることで
風邪や呼吸器系のトラブルを予防し
免疫力も上がります。

 

寒邪は、いわずもがなですね(*´罒`*)
冷えは万病のもと!

 

しっかりと保温をし
特に三首(首、足首、手首)
厚手の靴下や手袋などを使って
寒邪が侵入してこないように
物理的にもブロック
しましょう。

冷えたものを
飲んだり食べたりすることも
寒邪をカラダに入れることになります。
気をつけて下さいね。

心と感情を安定させる

秋は「悲(かなしみ)」の感情と
関連がある季節
とされています。

エネルギーが内向きになることで
感情も内向的になり
気持ちは沈みがち
に。

 

活動的だった心身を落ち着け
リズムを整える大切な時期
です。

 

冬至に向けてどんどん日も短くなり
1日のサイクルの見直しが必要な季節。

 

この時期にリズムを整えて
内面を充実させることは
安定した心身を保つために欠かせません。

 

感情の面では
穏やかな気持ちで
自分自身との対話を持つことが
心身のバランスを整える助けになります。

 

軽い運動などで
気持ちを切り替えながら
肺を鍛えると
心とカラダを同時に整えることが出来ますよ。

おわりに&まとめ

「規則正しい生活を心がけること」

 
 

秋は冬になる前に
体調を整える大切な季節であり
規則正しい生活が大切✨

 
 
 

女性は特に、体を冷やさず
適度に温めることも重要!

軽い運動で
肺を鍛えるのも効果的とされています。

 
 
 

本格的な冬がやってくる前に
過ごしやすい環境や
生活リズムを確立しましょう!

 
 
 

食事も軽く
消化に良いものを心がけることで
体内のエネルギーのバランスが整いますよ。

 
 
 

「人間も自然の中のパーツであり
 自然の中で生かされている」
ってことを
しみじみ感じます✨

 
 
 

冬に向かって
自然のエネルギーが変化していくのと同時に
それに合わせて
人間のカラダの中のエネルギーも
変えていかない

寒い冬を乗り切れない
んですね。

 
 
 

漢方しかり
アーユルヴェーダにしかり
日本古来の養生学にしかり
こういう東洋思想の考え方が好きです(*´˘`*)♡