勇気づけプログラム「STEP」:「早く宿題しなさい!」を卒業する方法 ~アドラー心理学の『課題の分離』~

「勉強しなさい!」と言いたくなるあなたへ

「早く宿題しなさいって言ってるでしょ!」
「ゲームばっかりしてないで
 少しは勉強しなさい!」

 
 
 

気がつけば
今日も同じことを繰り返していませんか?

 
 
 

毎日、子どものためを思って
声をかけているのに
なぜか素直に動いてくれない…

 
 
 

むしろ反発されたり
だらだら先延ばしにされたりすると
「なんでこんなに大変なの⁉」
とイライラが募りますよね。

 
 
 

でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

 
 
 
「子どもが勉強するかどうかって
 本当に“お母さんの問題”なの?」

 
 
 

アドラー心理学には
親のイライラを減らし
子どもの自立心を育てる
「課題の分離」という考え方があります。

 

 
 

これを知ると

✔「勉強しなさい」と何度も言わなくなる
✔ 子どもが自分から動くようになる
✔ 親子関係がもっと楽になる

そんな変化が起こるかもしれません✨

 
 
 

今回は
子育てに役立つ「課題の分離」とは何か
どう実践すればいいのかを
わかりやすく解説していきます!

アドラーの「課題の分離」とは?

アドラー心理学における「課題の分離」は
「これは誰の問題なのか?」と
問題の所有者をはっきりさせ
それに基づいて行動し
責任をとる
ことです。

特に子育ての不安においては
親が子供の課題に過剰に干渉したり
逆に子供が親の期待に振り回されたりすること
防ぐために非常に役に立ちます。

 
 
 

「互いに相手の領域に踏み込まない」という
このアプローチ

親と子の健全な関係を築くための基盤になります。

その問題に対処する責任があるのは誰か?
→責任の所在を明確にします。

結果の影響を、直接被るのは誰か?
→ その行動の結果に、直接影響されるのは誰かを考えます。

「自分の課題」と「他人の課題」を
混同することなく
それぞれが自立して
成長できる関係を展望することです。

子育てにおける「課題の分離」

親子関係では、
親が「子供のため」と思って干渉しすぎたり
子どもが親の期待に応えようと
無理をしたりすることがよくあります。

 

しかし、これらは
「課題の分離」が不十分な状態といえます。

例1: 勉強をしない子供

これは、どちらの問題でしょうか?

 

勉強しないでこのままでいけば
困るのは子供です。

 

なので「子供の問題」ということになります。

 

「子供の問題」に親が踏み込んで
「勉強しなさい!」と無理に押し付けると
子どもは自分の課題として認識しにくくなり
逆に反発したり
依存したりする可能性
があります。

一方で
「勉強するかはあなたが決めること。
 その結果もあなたが受け取るものだよ」

と伝え、
見守ることで
子どもが自分の行動に責任を持つ力を
育むことができます。

  

「子供の問題だから」といって
親は何もせず切り捨てなさいという意味ではなく
勉強したくなるような環境を作ることが
親のやるべきことだと考えます。

子どもの課題
実際に勉強するかどうか、またその結果を受け入れること。

親にできること
子どもに勉強の大切さを教える、勉強したくなる環境を整えること など。

例2: 子どもが友達関係で悩んでいる

これもよくある事例。

 

たとえば、
子どもが友達とトラブルになったとき。

 

これも「課題の分離」を行ってみると
この問題は誰のものになりますか?

 

もつれたまま友達関係を
そのままにしておくと
困るのは当然子ども。

 

なので「子どもの問題」ですね。

 

親が過剰に介入して
問題を解決しようとすると
子どもはせっかくの
「対人スキル」を学ぶ機会を
失うことになります

親は
アドバイスをすることはできますが
最終的には
子ども自身に解決を任せることが大切です。

子どもの課題
どのように関係を修復し友達と関わるかを考え、行動すること。

親の課題
子どもが友達と安全に過ごせる環境を見守ること。
アドバイスを求められたときだけ、親の考えを伝えること。

課題の分離を実践するためのポイント

境界を意識する

「これは親の問題?
 それとも子どもの問題?」
と自問し
線引きを明確にします。

分かりにくい場合は
このまま問題を抱えたままだと
誰が将来困るのか?
と考えると
問題の所在が分かりやすくなります。

見守る姿勢を持つ

口出ししたい気持ちは、よくわかります!

 

子どもが失敗することを恐れず
挑戦を見守る余裕を持ちましょう。

失敗は「成長する機会」です

 

アドバイスも
子どもから求められた時だけにしましょう。

子どもの選択を尊重する

「子どもの選択を尊重する」というのは
子ども自身が決めたことを認め
その結果を引き受けさせること
です。

子どもが自分で考えて
行動する機会を与えることで
自己肯定感を育みます。

過干渉や過保護を避ける

過干渉や過保護は
子どもの学びのチャンスを
潰してしまうことになりかねません。

子どもが「自分の課題」に取り組む余地を
奪わないことが大切です。

「課題の分離」の子育て効果いろいろ

親子のストレスが軽減される

親が子どもの課題を背負いすぎなくなるため
心の負担が減ります。

子どもの自己肯定感が高まる

子どもに行動の責任を持たせることで
自分を尊重する気持ちや
達成感・自信が生まれます。

 

「自分が選択したこと」に対して
やり遂げようとする気持ち
持つことができるようになります。

これは自分を尊重する気持ちを
持つことにもつながります。

 

「親に言われたからやる」のではなく
「自分で決めたからやる」
という
経験を積み重ねることで
自信が育まれていくのです。

親子関係が良好になる

お互いに適切な距離感を保つことで
信頼関係が深まります。

まとめ&おわりに

「課題の分離」は
最初は難しいと感じるかもしれません。

 
 
 

しかし、この考え方を意識的に実践することで
親も子どももお互いに成長し
より良い親子関係を築けるようになります!

 
 
 

「そんなふうに上手くいくものかな?」
って、お思いになるかもしれませんが
やってみるとちゃんと変化が出てきます。

 
 
 

かつて私もそうでした。

 
 
 

子どもが
自分の行動を決める経験を積み重ねることで
責任感や判断力が育ちます。

 
 
 

もちろん、親としてアドバイスはできますが
最終的な選択は子どもに任せ
その結果も
自分で引き受けさせることが大切ですよ。

 
 
 

こうした積み重ねが
「自分で考えて決められる子」を
育てることにつながります✨

 
 
 

それには根気が必要です。

 
 
 

口出しせず見守る辛抱強さが
親には求められるスキルなんだと思うのです。

 
 
 

どうでしょうか?
一緒にチャレンジしてみませんか??