勇気づけプログラム「STEP」:親自身を勇気づけるセルフケアのすすめ -カウンセリングルームからのメッセージ-

どうしてこんなに頑張っているのに
報われないんでしょうか


そう言って
涙をこぼされたお母さんがいました。

 
 
 

朝から晩まで
家事と子育て。

 
 
 

子どもの笑顔のために
いつも一生懸命。

 
 
 

それでも現実は
思うようにいかないことばかり。

 
 
 

怒りたくないのに
怒ってしまう自分を責めて
夜になると
「またダメだった」と落ち込む。

 
 
 

そんなお母さんにこう伝えました。

 
 
 

「報われないように感じるのは
 それだけ“大切に思っている”からですよ」

 
 
 

子育ての苦しさは
愛情の裏返しです。

 
 
 

それを忘れてしまうほど
頑張り続けてきたあなたに
今日は
“自分を勇気づけるセルフケア”
のお話をしたいと思います。

「勇気づけ」は、子どもだけのものではない

アドラー心理学でいう『勇気づけ』とは、
困難を乗り越えるための

力を与えること

 
 
 

多くの方は
「子どもを勇気づける方法」として学ばれますが
実は
親自身を勇気づけることが
子育ての出発点なのです。

 
 
 

「うまくいかない」
「また怒っちゃった」

 
 
 

そんなときに必要なのは
「ダメな私」ではなく
「よく頑張った私」
と声をかけてあげること

 
 
 

親が自分を責めるほど
心の中の“勇気”は
少しずつしぼんでいきます。

 
 
 

でも、ほんの少しでも
自分を励ます言葉をかけると
勇気は静かに戻ってきます。

「完璧な親」ではなく「等身大の親」でいい

あるお母さんは
こう話してくれました。

 
 
 

「子どもの前では
 いつも笑顔でいなきゃって思ってたんです。
 でも、疲れて笑えない日が増えてしまって…」

私はそっと尋ねました。

 
 
 

「笑えないときに
 無理して笑っている自分に
 何て言ってあげたいですか?」

 
 
 

しばらく沈黙のあと
彼女は涙をこらえながら言いました。

 
 
 

「…よく頑張ってるよ、って言いたいです」

 
 
 

その言葉を口にした瞬間、
表情が少しやわらいでいくのがわかりました。

 
 
 

子どもは、“完璧な親”を求めていません。

 
 
 

必要なのは
自分の気持ちを
素直に認められる親の姿

失敗しても
泣いても
「それでも大丈夫」と言える背中こそが、
子どもにとっての
安心の種になります。

親を勇気づける、3つのセルフケアステップ

① 「責める言葉」を「いたわる言葉」に変える

たとえば――
 
 
 

「なんであんな言い方しちゃったんだろう」
と落ち込むとき。

 
 
 

そんな自分に
「あの時は精一杯だったよね」と
言葉をかけてみましょう。

 
 
 

“許す”ではなく
“理解する”視点
です。

 
 
 

「そう感じても仕方なかったよ」
と自分を認めることが、
勇気を取り戻す第一歩になります。

② 「できたこと」を丁寧に拾い上げる

夜、寝る前に
1日の中で“できたこと”を
3つ思い出してみてください。

・朝、子どもに笑顔で「おはよう」と言えた
・叱ったあとに「言いすぎちゃったね」と謝れた
・ごはんを作った(レトルトでもOK!)

 
 
 

どんなに小さなことでも
大丈夫。

 
 
 

自分を褒める習慣は
「私も悪くないな」
と思える感覚を育ててくれます

 
 
 

その小さな“自信の芽”が
親としての
安定感につながっていくのです。

③ 「誰かと話す」勇気をもつ

カウンセリングを受けに来られる方の多くは
「誰にも言えなかった」
とおっしゃいます。

 
 
 

けれど、
話すことは弱さではなく
回復の始まり
です。

 
 
 

心の中に溜まっていた思いを
言葉にすること

自分の気持ちを整理でき、
他人の視点から見える
“優しさ”にも気づけます

 
 
 

「私もそうだったよ」
「わかるよ」

 
 
 

そんな共感の言葉が
心をふわっと温めてくれます。

親が変わると、子どもが安心する

親が自分に優しくなれると
不思議と子どもも
落ち着いていきます。

 
 
 

怒りや焦りが減り
家庭に
“ゆるむ時間”が増えるからです。

 
 
 

たとえば、
「早くしなさい!」が、
「そろそろ行こうか」に変わる。

 
 
 

「もう知らない!」が
「どうしたかったの?」に変わる。

 
 
 

親の言葉が柔らかくなると
子どもも
“勇気を出せる環境”に変わります

 
 
 

親子の関係は
一方通行ではありません。

 
 
 

あなたが自分を勇気づけるほど
子どもも自然と勇気づけられていく
のです。

まとめ&おわりに

子育ては
山あり谷ありの長い道のりです。

 
 
 

頑張っても
報われないように思える日があっても
あなたが歩みを止めずに
ここまで来たこと
――それ自体が、立派な勇気の証✨

 
 
 

だから、今日だけは
“子どものため”ではなく
“自分のため”に優しくしてあげてください。

 
 
 

「今日もよくやったね」
「疲れてるけど、ちゃんとやってるよ」

 
 
 

そんな言葉を、自分自身に。

 
 
 

その小さな声かけが
あなたと子どもの明日を
少しずつ軽くしてくれます🌿