子育てをしていると
こんな場面はありませんか?

ママ見て!これ作ったよ!

今日ね、イヤなことがあったの…

なんで私ばっかり叱られるの?
子どもが“気持ち”を持って
親に近づいてくる瞬間。
そのとき私たちは、つい
「よくできたね」
「そんなことで泣かないの」などの
反応してしまうことがあります。
どちらも悪気はありません。
むしろ子どものためを思っての
言葉です。
でも実は
子どもの「気持ち」にフォーカスせず
「結果」や「振る舞い」ばかり評価され続けると
子どもは
「気持ちを見てもらえていないかも」
という小さな不安を
積み重ねていってしまうことがあります。
今回は、
心理カウンセラーの立場から
「気持ちを評価する」ことが
なぜ子どもの安心感を育てるのか、
どうやってやるのか、
親子がどう変わるのか
を、わかりやすくお話しします。
「気持ちを評価する」ってどういうこと?
“評価”と言うと
点数や判断をつけるイメージがありますが
ここでお伝えしたい評価は
「気持ちの存在を認め、価値を感じ取ること」です。
たとえば…

悔しかったんだよね

それだけ頑張ったから疲れちゃったんだよね

ドキドキしたんだね、がんばったね
こうした“気持ちそのもの”に
スポットを当てた言葉を返すこと。
子どもにとっては
「あなたの気持ちが、一番大事なんだよ」
というメッセージになります。
これは、
褒める・励ますとは少し違う
関わり方。
その子の内側にあるものを
大切なものとして扱う
コミュニケーションです。
なぜ「安心感」が育つのか?
人の安心感は、
「自分の感情をそのまま出していい」
という体験から育まれます。
逆に、不安や緊張が大きくなるのは
「本音を言ったら否定されるかも」
「悲しんだら迷惑かな」
と感じているとき。

子どもも同じです。
親が
“気持ちを評価して受け止める”と
✅ありのままを尊重される感覚
✅話しても大丈夫という安心
✅自分の感情を扱えるという自己信頼
が少しずつ育ちます。
何より、子どもは
「自分の気持ちをわかってくれる大人がいる」
と感じられたとき
情緒が安定し
反抗も減り
親との対話がスムーズになります。
どうやってやるの?すぐできる方法
今日からできる
とてもシンプルなステップがあります。
1.子どもの表情・声のトーンを“気持ち”として受け取る
「怒っている?」
「悲しい?」など
推測でOKです。
2.言葉にして返す
「悔しい気持ちになったんだね」
「楽しくて
もっとやりたかったんだよね」
完璧に当たっていなくても
大丈夫。
子どもが
「違うよ、ほんとはね…」
と教えてくれたら、
それはもう
“安心して話せているサイン”です。
3.良し悪しの判断は後にする
最初から
「でもね」
「こうしなきゃ」
は我慢。
気持ちを受け止めてからの方が
子どもは話を聞く耳を持ちます。
親も、子も、どう変わっていく?
最初は少しぎこちないかもしれません。
でも続けていくと
親にも子にも
こんないい変化が起こります。
子どもの変化
・甘えやすくなる(情緒が安定する)
・感情を自分で言葉にしやすくなる
・親の話を聞きやすくなる
・自己肯定感が育つ
親の変化
・子どもの「問題行動」の裏に
気持ちがあるとわかる
・イライラが減る
・子どもの反応に落ち着いて向き合える
・親子の会話に“対話”が増える
特に、
気持ちを評価する習慣がつくと
「この子はわざとやっているんじゃない」
と気づけるようになり
親自身がとてもラクになります。
親子の関係は、気持ちを大切にすると必ず育つ
いままでに
どんな言葉をかけてきたとしても
今日から変わることはできます✨
子どもはとても柔らかく
親の関わりを
すぐに受け取ってくれます。
完璧な言葉を使う必要もありません。
ただ、
「この子の気持ちに目を向けてみよう」
そんな小さな意識を向けるだけで
親子の会話は
ゆっくりと変わり始めます。

そしてそれが
子どもの安心感の土台
になっていきます。
まとめ&おわりに
子どもの
「気持ちを評価する」という関わりは
特別な技術ではありません。
大切なのは、
子どもの中にある
“そのままの気持ち”を
丁寧に受け取ろうとする
親のまなざしです。
気持ちを評価されると、
子どもは
「自分の感情を大切に扱ってもらえている」
と感じ
その経験がやがて
大きな安心感につながっていきます。

まず気持ちを受け止め
それから必要な話をするだけで
親子の対話は
驚くほどスムーズになります。
続けるうちに
子どもは自分の感情を言葉にしたり
落ち着いて気持ちを整えたりする力が
育っていきます。
そして、親自身も
子どもの行動の裏にある思いに
気づけるようになり、
余計なイライラや
不安が少しずつ減っていきます。
「気持ちに寄り添う」コミュニケーションは
小さくても
確かな変化を生む力を持っています。
完璧である必要はありません。
日々の生活の中で
「気持ちを大事にしよう」という意識を
少しずつ重ねていくことが
親子の安心感を
ゆっくりと育てていくのです✨
