「ニキビが治らない」
「理由は分からないけど、ずっと疲れている」
「寝ているはずなのに、心が休まらない」
そんな声を
ここ数年とてもよく耳にします
特に20〜30代の女性たち
実は今、
20代の漢方利用者は
約4倍に増えているとも言われ、
SNSでも
漢方の名前を見かける機会が
一気に増えました。
なぜ、これほどまでに
若い世代が
漢方に惹かれているのでしょうか。
その背景には
「我慢しない」
「自分の体をちゃんと知りたい」という
価値観の変化が
あると考えています。
病院では「異常なし」でも、つらい不調
現代女性の不調は
とても曖昧です。
・繰り返す大人ニキビ
・季節の変わり目に出る湿疹
・寝つきの悪さ、眠りの浅さ
・理由のない不安感やイライラ
検査をしても
「問題ありません」と言われる。
でも、本人は確かにつらい。
漢方では、こうした状態を
「未病(みびょう)」
――病気ではないけれど
健康とも言えない状態――
と捉えます。

この“グレーゾーン”に
やさしく寄り添えること。
それが、今
漢方が選ばれている
大きな理由だと考えられています。
SNSで人気の2大漢方
最近、特に注目されているのが
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
加味帰脾湯(かみきひとう)
という漢方薬です。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
【五味】:苦・辛味
【五性】:やや寒性
【主な働き】:清熱解毒、消炎、排膿
【期待できる効果】
・ニキビ
・湿疹
・赤み
・化膿しやすい体質の改善

ニキビ・湿疹・赤み・化膿など
「熱」や「毒」が関わる
皮膚トラブルに使われます。
体の中にこもった
余分なものを外に出し、
内側から
肌環境を整える処方です。
加味帰脾湯
【五味】:苦・甘味
【五性】:温性
【主な働き】:補気補血、安神
【期待できる効果】
・不眠
・不安感
・動悸
・ストレス
・疲労感の緩和

心と体のエネルギー不足を補い
“頑張りすぎている心”を
ゆるめてくれる処方です。
「肌も心も整えたい」
そんな今の女性の気持ちに
ぴったり重なったことが
人気の理由と言えるでしょう。
でも実は…「合わない体質」の人もいます
ここで、とても大切な話をします。
漢方は自然由来でやさしい――
そう思われがちですが
体質に合わないと
逆効果になることもあります。
薬ですから当然
副作用があると考えたほうがいい。
最近人気の上記漢方薬にも
合う人・合わない人がいます。
例として、
どんな人が適していないのかを
見ていきましょう。
十味敗毒湯が適さない体質
十味敗毒湯は
「体にこもった熱や毒を外に出す」
清熱・解毒タイプの処方です。
適さない可能性が高い体質
① 冷えが強い人(冷え性タイプ)

・手足がいつも冷たい
・お腹が冷えやすい
・温かい飲み物でホッとする
👉 十味敗毒湯はやや寒性のため
もともと冷えている人が飲むと
・下痢
・腹痛
・体のだるさ
を感じることがあります。
② 体力が落ちている人・虚弱体質
・風邪をひきやすい
・疲れが抜けにくい
・食後にすぐ眠くなる

👉 「毒を出す」力が強いため
エネルギー不足の体には
負担になることも。
③ 乾燥が強いタイプの肌トラブル
・カサカサした湿疹
・かゆみが強いが、赤みは少ない
👉 十味敗毒湯は潤す処方ではないため
乾燥由来のトラブルには
向かないことがあります。
加味帰脾湯が適さない体質
加味帰脾湯は
「心と体のエネルギー(気血)を補い、気持ちを安定させる」
補気補血・安神タイプの処方です。
適さない可能性が高い体質
① 体に“熱”がこもりやすい人

・のぼせやすい
・顔が赤くなりやすい
・口が渇きやすい
👉 加味帰脾湯は温性なので
熱タイプの人が飲むと
・ほてり
・イライラ
・寝苦しさ
が強まることがあります。
② 胃腸が弱く、もたれやすい人
・少し食べるだけで胃が重い
・食後にムカムカする

👉 補う生薬が多いため
胃腸が弱い人には
消化の負担になることも。
③ ストレス過多で「気滞」が強いタイプ
・胸や喉が詰まる感じ
・ため息が多い
・イライラが先に立つ

👉 このタイプは
「補う」よりも
巡らせる処方が必要な場合があります。
「症状」だけで選ばないでほしい理由
同じニキビでも
同じ不眠でも
冷えが原因なのか
熱が原因なのか
エネルギー不足なのかで
必要な漢方は
まったく違います。

SNSの体験談は心強いけれど、
あなたの体は
あなただけのもの。
だからこそ
専門家に相談しながら
「今の自分に合うか?」を
確かめてほしいのです。
これからの漢方との付き合い方
漢方は
「不調を治すためだけのもの」
ではありません。
・体の声に気づく
・生活を見直す
・自分を大切にする
そんな“整える習慣”として
これからの時代に
ますます必要とされていく存在です。
まとめ&おわりに
ニキビや不眠、ストレス。
20代・30代の女性が感じている不調は
決して「気のせい」でも
「甘え」でもありません。
十味敗毒湯は
体の中にこもった
熱や余分なものを外に出し、
肌トラブルを
内側から整える力を持つ漢方です。
一方、加味帰脾湯は
頑張りすぎて消耗した心と体に
エネルギーを補い、
気持ちを落ち着かせてくれる漢方です。
ただし、どちらも
「誰にでも合う万能薬」ではありません。
冷えが強い人
体力が落ちている人
熱がこもりやすい人
胃腸が弱い人など
体質によっては
慎重な判断が必要です。
だからこそ大切なのは
症状だけを見るのではなく
今の自分の体が
どんな状態なのかに目を向けること。
漢方は、
不調を無理に抑え込むものではなく
「あなたの体は、
ちゃんとサインを出しているよ」
と教えてくれる存在です。
SNSの情報はきっかけにしても
選ぶときは専門家の力を借りながら
自分の体に合うものを
やさしく取り入れていきましょう🌿

漢方との付き合い方は
自分自身との付き合い方
無理せず
焦らず
今のあなたに合った整え方を
見つけてくださいね🌿
