春らしい気候になってきましたね🌸
濃い色目の服装が多かった街中も
ちらほらと
パステルカラーの装いの人が増えてくると
春の訪れを感じます。
私の住んでいる地方では
JAの直売センターも多いため
季節ごとの
旬のお野菜を見かける事が出来ます。
最近では
山菜が並ぶようになってきました。
山菜といえば
私は、てんぷら✨
あのほろ苦さが
美味しいですよね(*´ `*)
子供のころは
「なんでこんな苦いものを、
大人は美味しそうに食べるんだろう???」
と思ったものです。
山菜の他にも
春に旬を迎える食材は
苦味を含むものが多くあります。
春キャベツも甘さの中に
ほろ苦さがを感じませんか?
菜の花もほんのり苦くて
でもあの黄色いちいさな花が
春を感じさせてくれます。
「春の皿には苦味を盛れ」
「春の皿には苦味を盛れ」
ということわざがあります。
これは
「春には苦いものを食べましょう」
という意味。
その理由は
苦い食べ物を食べることによって
「冬の体」から
「春の体」にチェンジさせるためだ
と言われています。
クマなどの冬眠をする動物たちは
冬までに栄養を溜め込んで眠り
春を待ちます。
人間も同じように
冬の寒さから身を守るために
脂肪を溜め込むようになります。
そしてだんだんと暖かくなり
春に近づくと
今度は代謝を活発にして、
冬の間に体に溜まった
脂肪や毒素などの老廃物を排出しようとします。
冬は貯め
春は排出することによって
厳しい自然の中で
健康に生き抜こうとしていたのです。
冬眠から目覚めたクマが
一番初めに口にするのは
「ふきのとう」といわれます。
本能的にクマも
ふきのとうの苦みを
体内に取り入れることで、
眠っていた体を目覚めさせ
春の体に
切り替えているらしいですよ🐻
苦味の正体とは?
春の野菜には
「ポリフェノール」や
「アルカロイド」
「ミネラル」などが
豊富に含まれており、
細胞を活性化する効果があると
言われています。
新陳代謝を高めて
体から老廃物を出し
体を目覚めさせているのです。
ポリフェノール
春野菜には
「ポリフェノール類」の成分も
含まれています。
このポリフェノール類には、
体に溜まった老廃物を外に出し
新陳代謝を高めるといった効果が。
まさに、
冬から春への切り替えに
ぴったりですね✨
アルカロイド
春野菜独特の苦味成分には
「植物性アルカロイド」が
含まれています。
「アルカロイド」は
腎臓のろ過機能を向上させてくれる効果や
解毒作用
新陳代謝を促進してくれる効果
があるといわれています。
「苦味」は本来、危険なシグナル
人の味覚は、
甘味、塩味、うま味、酸味、苦味の
5つが基本になっています。
これらの味覚は
人が必要な栄養を摂るために
食べ物を選択する基準になっていると
考えられています。
「甘味」はエネルギー源になる糖
「塩味」はミネラル
「うま味」はたんぱく質を作るアミノ酸
「酸味」は腐敗したもの
「苦味」は毒があることを知るため
本来、「苦味」は
『毒』として
脳にシグナルが送られているのです。
「味覚」とは
人類が生き伸びるために
進化の過程で獲得した
生まれながらの能力なのです。
赤ちゃんは「苦味」が嫌い
赤ちゃんは、一番最初に
「甘み」と「うま味」を美味しいと感じ
「酸味」と「苦味」を嫌がります。
「塩味」を好むようになるのは
生後4~6か月くらいから。
「酸味」と「苦味」に関しては、
いろんなものを食べるうちに
「酸味」や「苦味」を経験し
成長するにつれ味覚は鈍化するため
それを美味しいと
感じるようになっていくのです。
つまり「酸味」や「苦味」は、
後から備わる「大人の味覚」だといえますね。
おわりに&まとめ
どうして春野菜は
あんなに独特で
えぐみのあるものが多いのかと思っていたら、
こういう理由があったのですね。
切り替えと一緒に
デトックス。
今でこそ、
春野菜に含まれる苦味やえぐみは
ポリフェノールや
アルカロイドなどによるもの
と分かっていますが、
昔の人々は
苦味を持つ山菜や春野菜が
体に良いということを
実際に食べて
知恵を身につけていったのですね。
先人の知恵と経験に感謝して
春の味覚を楽しみましょう♪
●参考サイト●
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/03/post-1648.html「春は苦いものを食べよ」と言うのはなぜ? オリーブオイルをひとまわし
https://www.educe-shokuiku.jp/news/shokuiku/spring-vegetables/ 「コトワザ☆春の皿には苦味を盛れってなーに?」一般財団法人日本educe食育総合研究所
https://www.dole.co.jp/column/detail/86 「野菜の苦味を楽しもう」Dole