今回も、
引き続き「めまい」についてです。
今回は「めまい」の原因について。
体質によって
まとめてみました。
漢方では
めまいの原因として
次のようなことが考えられます。
①「気」と「血」の両方が不足して起こる:気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ
「気」と「血」の両方が消耗され
脳への栄養が
不足している状態。
普段から疲れやすい
・不眠
・胃腸虚弱
・食欲不振
・出産後や食事でとった栄養をエネルギーにできない人
が多いのが特徴です。
貧血気味の女性や
高齢者に多くみられ
胃腸の弱い方は
天気にも左右されやすくなります。
<対応策>
良質な気血を補う
食事を摂りましょう。
胃腸を整え
気・血を作り出す機能を
高めることが
改善の根本となります。
ストレスを貯めないなどの
心穏やかな生活を送ることも大切です。
②水分代謝が悪いために起こる:痰湿(たんしつ)タイプ
天気が悪くなると
これらの症状が悪化するのが
このタイプの特徴です。
身体の中に
痰濁(たんだく)と呼ばれる
過剰な水分などの悪いものが溜まり
体調を崩している状態。
痰濁が「内風」と共に上昇し
めまいやふらつきを生じさせています。
頭部に水分が停滞し
・頭や体全体が重だるい
・胃がムカムカする
・吐き気
・むくみ
・舌苔が厚い
などの症状が現れやすくなります。
<対応策>
過剰な水分や
湿気を取り除くことで
体質を改善していきます。
お酒や脂っこい食事や
過量の水分を好んでとっていると
血中に痰濁が溜まりやすくなります。
水分代謝を促し
胃腸を労わるような
食生活の改善が必要となります。
③交感神経が高ぶる:『肝陽上亢(かんようじょうこう)』のめまい
ストレスにより
気の流れが詰まることで
熱が生じてめまいが起こります。
情緒変化で急に悪化やすく
頭痛や耳鳴りを
ともなうことがあります。
自律神経系をつかさどる
五臓の「肝(かん)」が乱れ
頭部に内風が生じているタイプです。
・怒りっぽい
・熱っぽく赤ら顔
・目が充血しやすい
・頭痛
・血圧が高い
・不眠
・口が苦い
などの症状を
併せ持つことが多いのが特徴です。
<対処法>
軽く身体を動かし
ストレス発散に努めましょう。
リラックスできるように
深い呼吸に注意しながら
神経を休ませることも必要です。
体の内部に
こもった熱をとりながら
頭部の内風を
抑えるような漢方を用いることもあります。
④加齢に伴う『腎精不足』のめまい:腎虚(じんきょ)タイプ
腎精(体のエネルギーの源)の
不足した状態により
起こりやすいめまいです。
・加齢や虚弱体質
・ホルモンバランスの乱れ
・普段より過労が続いた
・長い間病気を患った人
年齢が若くても腎精不足になります。
腎の働きが弱ると
脳髄が衰えて頭が空虚となり
めまいや耳鳴りを引き起こします。
フラっとするめまいがしたり
夕方以降に
悪化しやすい傾向があります。
<対応策>
腰を温め
腎を冷やさないようにしましょう。
漢方薬では
「腎」を補うものを
処方されたりします。
取り込んだ栄養を
身体に行き届かせるためにも
胃腸の調子を整えることも大切です。
疲れを溜め込まない
生活を送ることも
工夫の一つです。
⑤ 血行不良からめまいが起こる:血瘀(けつお)タイプ
血行不良により
頭部への血流が悪化して
めまいやふらつきが生じます。
季節の変わり目や
夜間に悪化しやすく
刺すような
頭痛をともなうことなどの
特徴があります。
・打撲などの外傷
・ストレス
・寒熱バランスの乱れなど
により血の巡りが悪くなり
めまいを引き起こします。
<対応策>
ストレスや冷えは
血流を悪くさせます。
身体を冷やさないように
羽織るものを持ち歩いたり
冷たいものはなるべく避けましょう。
おわりに&まとめ
「めまい」にも
たくさんの原因がありましたね。
体質や原因によって
出てくる症状も違うし
対応策も違うので
見極めるのも大切ですね✨
ご自分の体質を知るのも
体調管理には大切なことです。
この機に
ぜひ体質を調べてみるのも
イイですよ(*´˘`*)♡
https://kanpo-tokyo.net/advice/%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%AB%E5%8A%B9%E3%81%8F%E6%BC%A2%E6%96%B9%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/ 「めまいにきく漢方とは」 後楽堂薬局
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/koui/201111/522521.html 「めまい・ふらつきに効く漢方」 DLonline
https://www.seishin-do.co.jp/symptoms/dizziness065 「めまい」 誠心堂薬局