漢方の基礎知識:『慢性頭痛』の原因を漢方で考える

漢方・東洋医学

頭痛でお困りの方、
多いのではないでしょうか?

  
  
  

しかも頭痛には
いろんな種類があり
風邪をひいて熱を出し
調子を崩したときに起こる
頭痛はもちろん、

  
  
  

慢性的に起こる頭痛もあれば
雨が降る前になると
決まって痛みだす頭痛など

  
  
  

いろんな原因、
さまざまな発症パターンがありますね。

不快に思う程度の痛みも

  
  

寝込んでしまうほどの痛みも

  
  

痛むことは仕方が無いと
思っていませんか?

  
  
  

頭痛薬のCMも
たくさん見る機会も多くありますが
簡単に痛みを消すことで
無かったことにしていませんか?

  
  
  

「痛み」は、
身体からのSOS信号です。

  
  
  

身体を見つめ直す機会と考え
まずは自分のタイプ(体質)を知り
日常生活や
食習慣を見直すことから始めましょう✨✨

  
  
  

痛みのない生活を取り戻しませんか?

漢方で「頭痛」の原因を考えると

漢方では、身体の中の
「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の
バランスが崩れる

または流れが滞るなどが原因で
身体に不調が現れるといいます。

例えば、
生命のエネルギーである「気(き)」が
正しく巡らず、
逆行した「気逆(きぎゃく)」の頭痛

  
 
  

血液など「血(けつ)」の流れが滞った
「瘀血(おけつ)」の頭痛

  

  

  

もしくは体内に
余分な「水(すい)」が溜まった
「水毒(すいどく)・水滞(すいたい)」の頭痛
などが原因として挙げられます。

  
 
  

しかも、ストレスや過労で
「気」や「血」の巡りが悪くなる。

  
  
  

胃腸のはたらきが弱って
身体に余分な「水」がたまるなど、

  
  
  

頭痛は
様々な要因で引き起こされると
考えられています。

  
  
  

そのため原因を見極めていくことは
とても重要です。

七情や臓腑に原因のある『慢性頭痛』

西洋医学では
原因が特定しにくい「慢性頭痛」は
東洋医学の得意とするところ✨

  
  
  

頭痛の主な原因は
「六邪」が原因の『外感頭痛』

七情や臓腑に原因がある
『内傷頭痛』
があります。

『外感頭痛』は
風邪に伴う頭痛が多く、
発症が急性であることが特徴です。

  
  

『内傷頭痛』の原因は
多岐に分かれているため
代表的なものをみていきましょう。

① ストレスで痛みが起こる『肝火頭痛(かんかずつう)』

ストレスや高血圧、
自律神経の乱れが原因で
「気」が滞り、
熱の症状となって
痛みが起こることがあります。

  

漢方では、
「気」が頭に上昇している状態と考えられ
「気」が上昇すると熱に変わり
頭痛やめまいを引き起こします。

  

また「血」も同時に上昇するので
 ・顔が赤くなる
 ・目が血走る
 ・血圧・眼圧が上がる
 ・めまい
 ・のぼせ
 ・耳鳴りなどの
症状が現れます。

●「肝火」とは●
「肝気が鬱し、火と化す」と表現され
肝機能が亢進し
オーバーヒートまたは憂鬱気味で
その熱によって
イライラ、怒り、頭痛、目の充血を起こします。

② 血の滞りで痛みが起こる『瘀血頭痛(おけつずつう)』

漢方の世界では
「不通則痛(=通じざればすなわち痛む)」といい
血の巡りがよくない状態が続くと
痛みが発生しやすくなる
と考えます。

血行不良によって滞った状態を
「瘀血(おけつ)」
といい

「瘀血」の頭痛は、
一部分がズキズキ痛む
刺すような痛みであることが
特徴です。

頭痛の他に
 ・肩や首が凝る
 ・生理痛がひどい
 ・体が冷えるといった症状が
慢性化していることも多くみられます。

③ 生理前に起こりやすい『血虚頭痛(けっきょずつう)』

生理前や生理中、
疲れた時などは
「血」を消耗しやすく、
頭への栄養が不足しがち
です。

  

漢方では、
「不栄則痛(=栄ざれば則ち痛む)」といい、
生命のエネルギーである「気」
体を巡って栄養を運ぶ「血」が
不足している状態で
痛みが発生しやすくなる
と考えます。

「血虚(けつきょ)」とは
血が乏しい状態
で、
頭への栄養が足りないために
頭痛が起こります。

頭痛の他に、
 ・ふらつき
 ・立ちくらみ
 ・動悸
 ・不眠などの
症状が起こることがあります。

④ 疲れた時に起こりやすい『気虚頭痛(ききょずつう)』

疲れた時や
朝などに比較的多いのが
エネルギーである「気」不足による
「気虚頭痛」
です。

「気」の不足によって
「気血」の流れは悪くなることが
頭痛の原因となります。

  

頭痛の他に
 ・倦怠感
 ・食欲不振
 ・むくみ
 ・息切れなどの
症状が起こることもあります。

⑤ 気圧や気候によって左右される『痰濁頭痛(たんだくずつう)』

台風の前や
雨の日の前後になると
起こる頭痛は
「低気圧頭痛」や
「気象病」として
おなじみになっている方もいるはず。

  

頭がズーンと重たい感じに痛むなど
実感されることあります。

  

余分な水分である
「痰湿(たんしつ)」
が体内に溜まると
「気血」の流れを阻み
頭痛の原因
となります。

  

体の中で
「水」のめぐりが悪くなり
「水」が頭にたまっていることが考えられます。

  

頭痛の他に、
 ・胃のむかつき
 ・吐き気
 ・めまいなどの
症状が起こることがあります。

おわりに&まとめ

簡単に頭痛といえど、
いろんな原因があることが
分かりますね。

  
  
  

急な気温・気圧の変動など
外からの影響によって起こる
一時的な頭痛もありますが、

  
  
  
慢性頭痛の場合
身体の内部の不調が
原因となっていることがほとんどです。

  
  
  

鎮痛剤で
一時的な痛みを止める対処療法では
再発頻度も高くなり
薬の濫用による
頭痛を起こす危険もあります。

  
  
  

不快な痛みを抑えることも
必要ですが、
これを慢性化させず
痛みの軽減
または取り除く方法を
考えることも大切だと思います(*´˘`*)♡

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