勇気づけセミナー「STEP」:【本性】の読み方と意味の違い:『ほんしょう』と『ほんせい』を使い分ける

STEP勇気づけ

勇気づけセミナー「STEP」
ティーンエイジャー対応の『STEP/Teen』講座
第4回が終わりました✨

 
 
 

受講者さんから
アドラーの著書『人間の本性』という
本についての質問がありました。

「本のタイトル「本性」を、
 ”ほんしょう”と読む場合と
 ”ほんせい”と読む場合、どう違うのか?」

 
 
 

お恥ずかしながら
私はこの本の存在を
知りませんでした。(^^;

 
 
 

なんとなく「本性」の読み分けすることを
知ってはいたけれど、
使い分けの判断が
出来ていないことに気付きました。

 
 
 

面白い質問だなと思いましたし
なんせアドラーの本のタイトルについてだったので
私の宿題として
このサイトにまとめてみました。

「ほんしょう」と「ほんせい」、2つの読み方

「本性」という漢字は
「ほんしょう」と「ほんせい」の
2つの読み方があり
それぞれの意味には微妙な違いがあります。

ほんしょう(本性)

意味

生まれつきの性質や気質
元々持っている根本的な性格
個人の内面的な性質に

焦点を当てています。

しばしば、人の本質的な部分
変わらない性格を意味する時に使われます。

用例

 「彼の本性が明らかになった」
 「本性は隠せないものだ」

漢字の構成

 本(ほん)
「もと」を意味し、根本や基礎を指します。
性(しょう)
「せい(性)」と同じく、性質や性格を指します。
「しょう」という読み方は中国語の影響を受けています。

語源

「本性(ほんしょう)」は
仏教用語としての影響が強く

中国語からの借用です。

 

仏教では「本性」という言葉が
人間の根本的な性質や
心の本来のあり方を意味する言葉として
使われてきました。

 

この影響を受けて
日本語でも「ほんしょう」という読み方が
定着しました。

ほんせい(本性)

意味

物事全般の本質や
人の本来の性質・本質を指します。

 

哲学的な文脈で多く使用され
より抽象的で
広範な概念として
使われることが多い
です。

 

物事の真の姿や
本質的な性質を表現する時に使われます

用例

 「人間の本性について考える」
 「その行動には本性が現れている」

漢字の構成

 本(ほん)
 「もと」を意味し、根本や基礎を指します。

 性(せい)
 性質や性格、物事の本質を指します。
 こちらは「せい」という読み方が
 一般的な漢字の読み方として使われています。

語源

「本性(ほんせい)」は
日本語としての用法が強調されます。

 

漢字そのものの意味に忠実に
「本来の性質」という意味で使われます

 

仏教用語としての背景がない場合でも
一般的に
物事の根本的な性質を表す言葉として
使用されます。

まとめ

「ほんしょう」と「ほんせい」の
それぞれの読み方には
文化的・歴史的な背景とともに
使われる文脈や意味の違いが
反映されています。

 
 
 

どちらも「本質」や「真実」を表す言葉ですが
ニュアンスに違いがあります。

「ほんしょう」: 「人の根本的な性質」を意味する。
「ほんせい」: 「物事の本来の性質」を意味する。

読み方語 源ニュアンス例 文
ほんしょう仏教用語の影響が強く、
中国語からの借用
生まれつき持っている性質
良くも悪くも、その人や物にとって根本的な性質を指す。
彼の優しさは本性だ。
ほんせい日本語としての用法に
忠実な読み方
本来の姿、真実の姿・正体
見かけや表面的な部分ではなく、真実の姿を指す。
その反応には本性が現れている。

「ほんしょう」は「生まれつき」というニュアンスが強く
「ほんせい」は「真実」というニュアンスが強いと感じられます。
 
 
 

本のタイトルとしては
「人間のほんせい」が正しい読み方ですね✨

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