はじめの薬膳:毎日食べるだけでカラダが変わる?地味だけどすごい「えのき」の秘密

どうしてこんな地味な食べ物を
記事の題材にするのかと
お思いになる方もいらっしゃると思います。

 
 
 

でもね、「えのき」

 
 
 

存在は地味ながらも
スゴい効果効能があるんですよ✨

 
 
 

これを知ったのは
ムスメが強度の貧血のせいで
月の半分ほど登校できなかった時期、
鉄分が高く
手間なく摂取でき
どこにでも手に入る食材

探している時でした。

 
 
 

いろんな貧血に効く食材がある中で
「えのき」にも効果がある!

 
 
 

しかも、漢方では貧血の場合
鉄分を補うだけではなく
「血」を作り出す
臓腑のケアも大切だと言われている中で
それが同時にかなう食材
だということを
知りました。

 
 
 

あの頼りない見た目から
意外な感じがしたんですよね、正直💦

でもでも、スゴイんですよーっ!!

 
 
 

秋は、ちょうど
きのこ類の美味しい季節🍄

 
 
 

ちょっと地味な見た目なんだけど
栄養価が高く
しかもカラダにもお財布にも優しい
「えのき」の魅力を紹介していきます!

「えのき」の薬膳的な効果効能

【五味】
【五性】平/冷
【効果効能】
 ・肺を潤し、気を補う
 ・消化を助け、胃脾を強める
 ・血を巡らせる
 ・便秘解消・利尿作用

肺を潤す

えのきは、乾燥した状態や
熱を持っている状態の体を潤し
喉の乾燥や咳などを
鎮める効果
があります。

 

空気の乾燥する秋にピッタリの食材ですね。

気を補う

気とは、
東洋医学で言う生命エネルギー
のこと。

えのきは、この気を補い
体力を回復させる働き
があるとされています。

 

特に気虚(気力不足)の状態を改善し
体力や免疫力を高める食材として役立ちます。

消化を助け、脾胃を強める

脾胃(脾臓と胃の働き)を助け
消化吸収を良くする効果も期待できます。

 

漢方では
脾臓(ひ)と
胃の働きが消化吸収を司っています。

えのきはこれらの働きを助け
消化不良や食欲不振
下痢の改善に効果があります。

 

栄養の吸収を高め
体全体のエネルギーを補うため
胃腸が弱い人や
気虚タイプの人に適しています。

便通改善・利尿作用

大腸を潤し
便通をスムーズにする働きがあるため
便秘解消に役立ちます。

 

特に乾燥性の便秘に効果的です。

 

体内にたまった老廃物を
排出する働きがあるため
デトックス効果も期待できます。

 

またえのきには
体内の水分代謝を促進する効果があり
利尿作用が期待されます。

 

むくみの改善や
余分な水分が排出されやすく
なりますよ。

血液を巡らせる

血液の循環を改善し
瘀血(血流の滞り)を解消する効果
があります。

これにより冷え性の改善や
血行不良に関連する症状が緩和されます。

えのきの選び方と食べ方

選び方

かさの部分が閉まっていて
軸が白くみずみずしいものを選びましょう。

白くて背丈がそろったものを選ぶ

全体的に色が白く
かさが開かず背丈がそろったものを選びましょう。

かさと柄がしっかりとして
硬さが感じられることも
鮮度の高い証しです。

鮮度の低下と共に全体がやわらかく
水っぽくなります。

食べ方

炒め物、煮物、スープなど
様々な料理に使うことができます。

 

特に、乾燥しやすい秋冬の時期は
積極的に取り入れたい食材です。

スープや煮物にして汁ごと食べる

えのきの栄養素は水に溶けやすいので
スープや煮物にして
汁ごと摂取することで
栄養を逃さずに摂ることができます。

水で洗いすぎない

えのきを洗いすぎると
栄養素が流れ出てしまうことがあります。

軽く拭く程度にしておくと良いでしょう。

保存の仕方

えのきは食べるまでの期間に応じて
適した方法で保存します。

すぐに食べる場合

袋のまま冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。

すぐに食べない場合は

根元の石突きを付けたままで
キッチンペーパーに包み
保存袋などに入れて密閉します。

この場合も冷蔵庫の野菜室に入れましょう。

湿気を嫌うので
キッチンペーパーをこまめに取り換え

湿らないように気を付けてください。

乾燥させてから使う

さっとえのきを水で流してから
適当な量の房に割いて
乾燥させてみてください。

お味も香りも、
まるでさきいかのように
旨味成分が凝縮されています。

乾燥させると栄養価も高まり
独特のぱりぱりした食感を楽しめます

冷凍してえのき氷にする

えのきを冷凍してから調理すると
硬い細胞壁が壊れることにより
うまみ成分が増し
栄養価も高まります。

冷凍したえのきを
スープや炒め物に使うと便利ですよ。

⚠️注意⚠️冷え性の人、下痢しやすい人

えのきは冷性食品のため
冷え性の人は温めて食べるか
他の温性の食材と組み合わせて食べると良い
でしょう。

 
 
 

また身体が冷えて
便通が良くなりすぎる場合は
下痢を起こしやすくなります。

 
 
 

えのきは不溶性食物繊維が豊富なので
過剰に食べると便が大きくなりすぎてしまい
排泄されにくくなったり
腸を圧迫してお腹が張ったりする
ことも。

 
 
 

いずれの場合も
摂りすぎに注意しましょう。

まとめ&おわりに

えのきは薬膳食材として
体の内側から潤し
気を補う効果が期待できる食材です。

 

貧血の改善としても
「血」を作り出す胃脾を強くする作用もあり
滋養強壮
脾臓の強化
利尿作用
免疫力の向上などにも役立ち
体全体のバランスを整えます

乾燥を感じやすい人や
疲労を感じやすい人
消化不良や体力不足を感じる人にとって
おすすめな食材です。

 

ただし、体質によって
合う合わないがありますので
ご自身の体と相談しながら
食事に取り入れてみてくださいね。