
正月も過ぎて1月半ばなのに、どうも調子が出ない

特別なことはしていないのに、体が重い

理由は分からないけれど、気持ちが落ち着かない
こんな感覚、ありませんか?
年末年始の疲れかな
年齢のせいかな
とやり過ごしてしまいがちですが
実はそれ
体がちゃんと
季節を感じ取っている
サインかもしれません
漢方や薬膳では
私たちの体は
カレンダー通りに動くのではなく
自然の流れを
先取りするように変化すると考えます。
つまり1月は
「真冬の寒さの中にいながら
体の内側では春の準備が始まっている」
そんな、少しちぐはぐな時期なのです。
薬膳で見る「1月の体」|冬と春のはざまで起きること
冬は、本来なら
・体力を温存する
・内側にエネルギーを溜める
・無理をしない
そんな過ごし方が合う季節です。
一方、春は
・巡りが活発になる
・気持ちが外へ向かう
・新しいことを始めたくなる
という、真逆の性質を持っています。
1月は、この
「静かにしたい冬の体」と
「動き始める春の気配」が
重なり合う時期。
そのため、体も心も
調整に追われやすくなります。
眠りが浅くなったり
冷えているのにのぼせを感じたり
気分が揺れやすくなったりするのは、
決して珍しいことではありません。
これは体が弱っているのではなく
季節の変化に
順応しようとしている途中なのです。
自律神経と薬膳の関係|整えるポイントはココ
漢方では、
自律神経の働きと深く関わるのが「肝」。

そして冬に消耗しやすい
体のエネルギーの貯金箱のような存在が
「腎」です。

1月は、
・冬の間に使った
「腎」をいたわりながら
・春に向けて動き始める
「肝」を刺激しすぎない
このバランスがとても大切になります。
よくあるのが
「そろそろ体をリセットしよう」と
急にデトックスを始めたり
活動量を増やしたりすること。
でもこの時期の体には
がんばらせるより
落ち着かせるケアのほうが合っています。
自律神経を整える薬膳とは
何かを足すことより
やりすぎないことなのかもしれません。
今すぐできる|自律神経を助ける薬膳
1月の薬膳の基本は
「温めながら、やさしく巡らせる」
刺激の強い食材ではなく、
体を包み込むような
食材を選びましょう。
| 食材 | 五味 | 五性 | 主な効果効能 |
| 黒豆 | 甘 | 平 | 腎を補い、疲労回復 |
| 黒ごま | 甘 | 平 | 血を養い、乾燥予防 |
| なつめ | 甘 | 温 | 気血補充、精神安定 |
| はちみつ | 甘 | 平 | 緊張緩和、潤い補給 |
| 陳皮 | 辛・苦 | 温 | 気の巡り改善、胃腸調整 |
| ねぎ | 辛 | 温 | 冷え改善、発散サポート |
気の巡りを助け
「なんとなく詰まった感じ」を
ほどいてくれます。
特別なレシピでなくても
スープやお味噌汁に
少し取り入れるだけで十分。

温かいものを、ゆっくり味わう
それだけで、
自律神経は静かに整っていきます🌿
食事だけじゃない|自律神経を整えるのは、暮らし方そのもの
薬膳というと
「何を食べるか」に意識が向きがちですが
実は漢方では
食事と同じくらい
「どう過ごすか」を大切にします。

なぜなら、自律神経は
・食べ物
・睡眠
・考え方
・生活リズム
そのすべての影響を受けているからです。
1月は、体が春に向けて
少しずつ動き出そうとする一方で
寒さや日照時間の短さにより
エネルギーが不足しやすい時期。

このアンバランスな状態を整えるには
外から刺激を足すより
内側を落ち着かせる暮らし方が合っています。
夜は「早く眠る」より「静かに切り替える」
「早く寝なきゃ」と思うほど、
頭が冴えてしまうことは
ありませんか?
1月は、眠る時間そのものより
眠りに向かう準備がとても大切です。
・寝る1時間前から照明を少し落とす
・スマホは「見ない」より「遠ざける」
・白湯や温かいお茶をゆっくり飲む
こうした小さな切り替えが
自律神経に
「もう休んでいいよ」という
合図を送ってくれます。
「今日はここまで」と区切る習慣
春が近づくと、無意識のうちに
「もっと動かなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
という気持ちが湧いてきます。
でも1月は
まだアクセルを踏む時期ではありません。
・家事が完璧でなくてもいい
・今日は6割できたら十分
・できなかった自分を責めない
「今日はここまで」と
自分に声をかけることは、
肝(自律神経)をゆるめる
立派な養生です。
情報を減らすことも、薬膳のひとつ
寒い時期は、
体だけでなく
心も縮こまりやすくなります。
そこに大量の情報が流れ込むと
自律神経は
休む暇がありません。
・ニュースを見すぎない
・SNSから少し距離を置く
・比べる時間を減らす
情報を減らすこと=刺激を減らすこと

これは、1月の体にとって
とても優しい選択です。
何もしない時間を「必要な時間」と考える
何もしていないと
「怠けているのでは?」
「時間を無駄にしている?」
と感じてしまう方も多いかもしれません。
でも薬膳の視点では、
休むことは
次に動くための準備。
ぼんやりお茶を飲む
何も考えずに空を眺める
静かな音楽を流す

そんな時間が、
春に向かって巡り出す力を
静かに蓄えてくれます。
まとめ&おわりに
1月は
何かを成し遂げる季節ではありません。
元気いっぱいでなくてもいい。
前向きでなくてもいい。
ただ、
崩れすぎていなければ十分なのです。
体の声に少し耳を澄ませて
温かい食事と
静かな時間を用意する。
それだけで、自律神経は
ちゃんと春への準備を始めてくれます。
・冬と春のはざまで、自律神経が揺らぎやすい
・不調は「失敗」ではなく、体の調整サイン
・温める
・巡らせる
・がんばらせない
静かに整えた体は
春が来たとき
ちゃんと軽やかに動き出します。
不調に焦らなくても大丈夫。
今日の一杯の温かい食事と
自分を大切にする心がけが
未来のあなたを
支える力になりますように🌿
