経穴の第2回目。
前回は、
重要な経穴である「要穴」の
体幹(胴体)にあるものを
まとめてみました。
今回は四肢にあるものを
まとめます。
四肢の要穴
①原穴(げんけつ)
意味:「原」とは、下腹部の「腎間の動気」
主治:臓腑の原気(生命の基本となる気)を不足を補う。
臓腑の原気が集まっている。
臓腑の診断および治療が出来る。
②郄穴(げきけつ)
意味:「郄」は「隙き間」
筋肉や骨の間で気血が多く集まるところにある経穴
主治:急性疾患や疼痛性疾患の治療
気血の集まる「隙き間」
急性の症状と時に反応が現れやすく、
症状の診断および治療が出来る。
③絡穴(らくけつ)
意味:経脈から「絡脈」が分かれる分岐点にある経穴
主治:絡脈の治療、慢性疾患の診断および治療が出来る
正系十二経脈、督脈、任脈などにある。
表裏の経脈を同時に治療できる。
④五行穴(ごぎょうけつ)・五兪穴(ごゆけつ)
五行穴(五兪穴)の中に
「井穴・榮穴・輸穴・経穴・合穴」
が存在しています。
「虚するときはその母を補う」
という法則に則り
治療が行えるため
よく使われる経穴です。
(1)井穴(せいけつ)
意味:「井」は「出る」
主治:心窩部膨満感や緊張
経脈の異常が反映されやすい
(2)榮穴(えいけつ)
意味:「榮」は「流れる」
主治:身熱(汗を伴わない熱)の病変を押さえることが出来る
各経脈の流注が流れる場所
(3)輸穴(ゆけつ)
意味:「輸」は「そそぐ」
主治:身体の重だるさ、筋・関節の痛みを抑える
各経脈が注ぐ場所と言われる
(4)経穴(けいけつ)
意味:「経」は「行く」
主治:呼吸困難や咳、悪寒や発熱
各経脈が行く場所と言われる
(5)合穴(ごうけつ)
意味:「合」は「入る」
主治:気逆やのぼせ、排泄異常の改善
脈気が入るところという意味
五行穴(五兪穴)の名称は
「水の流れる」に例えられています。
気は「井穴」から湧き出し
「榮穴」から滴り
「輸穴」に注ぎ
「経穴」を流れ
「合穴」で合流し、体内に入る。
⑤四総穴(しそうけつ)
からだを
腹部・背中・顔面・頭部の
4つに分けたとき、
それぞれの気が集まる経穴
特定の部位の病変に
特別な効果のある経穴
⑥八会穴(はちえけつ)
からだを
臓・腑・筋・髄・血・骨・脈・気に分けたとき
それぞれの気が集まる経穴
特別の効果が期待できる8つの経穴
⑦交会穴(こうえけつ)
経脈が
2つ以上交わるところにある経穴
局所の疾病を治すだけでなく
これと交わる経脈にも影響を与える。
百会・大椎・三陰交窓が良く使われる経穴。
⑧下会穴(しもごうけつ)
足の陽明胃経・足の太陽膀胱経・足の少陽胆経にある経穴。
すべて下肢にある。
関連のある六腑の疾患に
診断および治療が出来る。
5つの大切な要穴『五要穴(ごようけつ)』
経験的に
特定な病気の治療に必要かつ
効果的な5つの経穴を指します。
①原穴(げんけつ)
②郄穴(げきけつ)
③絡穴(らくけつ)
⑨兪穴(ゆけつ)
⑩募穴(ぼけつ)
おわりに&まとめ
たくさんある経穴の概念をまとめてみました。
やっぱり大変💦
でもでも、似た感じを使う経穴が
ざっくりまとめることが出来て
少し整理がついたような気がします。
「井穴」という言葉も
よく耳にしていたのですが
意味がしっかり分かったので
次回からは戸惑わなくても済みそう。
知らない言葉が出てくる不安感が
少しでも解消されて
かなりストレス軽減された気持ちがします。
少しづつの前進ですね(*´罒`*)
ところで漢方では、
心とカラダを切り離して
考えません。
心とカラダは繋がっているのです✨✨
心の不調が
カラダに影響を与えることも。
「考えすぎてしまう」
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