日本語の「きく」という動詞には
実にいくつもの漢字が存在しています。
聞く
訊く
効く
利く
聴く…
その中でも
「聞く・訊く・聴く」は耳を使って
音や声を”きく”動詞ですね。
”きく”行為は
人間関係を構築し
コミュニケーションを深める際にも
とても重要です。
子育てはもちろん
仕事場や友人同士の会話の中にも
「聞く・訊く・聴く」の３つの”きく”という動詞に
どのような違いがあり
どのような意味を持つのか。
３つの違いを明確にしつつ
”きく”という行為の大切さを
再認識していきたいと思います＼٩( ‘ω’ )و //／
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３つの”きく”
１．音を感じ取っている「聞く」
音・声を耳に受ける。
出典：デジタル大辞泉
耳に感じ取る。
一般的に広い意味で使われる言葉ですが
「聞く」は
意識せずに耳に入ってきた音や言葉を
認識すること。
無意識にもかかわらず、BGMのように
何らしかの情報が
耳から入るときに使います。
英語では「hear」に該当します。
２．相手の話を「聴く」
注意して耳にとめる。
出典：デジタル大辞泉
耳を傾ける。
他の辞書にも
「心を落ち着け、注意して耳に入れる」とある通り
意識して耳を傾けることを指し
これが「傾聴」に該当します。
音楽鑑賞の他
スピーチや講義を聴くという場合にも
用いられます。
英語では「listen」が該当します。
３．知りたいことを追及するための「訊く」
尋ねる。
出典：デジタル大辞泉
問う。
英語では「ask」や「inquire」に相当します。
自分が知りたいことを
明確にするための行為です。
納得のいく返答を引き出すための
しっかりと理詰めで追い込む際の「ききかた」です。
「聞く」や「聴く」が
相手側からのアクションで始まるのに対し
「訊く」は自分からアクションを起こすのが特徴で
自分が知りたいことを質問するときに使います。
漢字が表す「聴く」の意味
３つの”きく”の違いが
はっきりと分かりますね。
人とコミュニケーションを取るためは
「聴く」という姿勢が
重要だということです。
（※お小言などスルーしたいときは
「聞く」でいいと思います(笑）
「聴」という漢字は
「耳」「目」「心」という
3つの文字が組み合わさっています。
つまり
「耳だけでなく、目と心を併用してきく」
という意味があるようです。
聴く時に大切にしたい“非言語的コミュニケーション”
（ノン・バーバルコミュニケーション）
「聴く」ときに併せて意識したいのが
“非言語的コミュニケーション”。
ノン・バーバルコミュニケーションとも呼ばれる
言葉以外で伝える
コミュニケーションのことです。
声のトーンや表情作り
身振り手振りなどの
ジェスチャーもこれにあたります。
他人から受け取る情報の
6~9割が非言語的コミュニケーションとも言われており
相手の話を聴くときにも欠かせない要素です。
１．耳で聴く
相手の言葉に耳を傾けて
最後までしっかりと聴くことです。
話の内容を
理解しながら受け止めていきましょう。
その他にも
相手の声のトーンや抑揚
テンポなどにも
その時の感情が現れます。
２．目で聴く
目から観察できること全てを
感じ取っていきましょう。
表情
身振り手ぶり
姿勢など、
相手が話をしている様子すべてをさします。
３．心で聴く
相手が発している言葉が
全てとは限りません。
相手の真意や感情に寄り添って
共感することが
「心で聴く」ということです。
言葉の背景を
心で感じ取っていきましょう。
※相手の感情の裏側を読み取ったり
深読みすることだと思われがちですが
カウンセラーなど
専門の方にお任せしましょう。
おわりに
普段、何気なく使っている
動詞”きく”には
たくさんの意味があるんですね。
日本人は特に
ノン・バーバルコミュニケーションが
得意だと言われています。
アフリカの大地で人類の祖先が生まれてから
大変な思いをしながら大陸を横断し
日本周辺に到達するまでに
培った技術なのだそうです。
しかしその反面
相手のいろんなことが読み取れてしまって
辛い気持ちになることもありますね💦
人に振り回されない距離感も
人間関係には大切な要因です！
「聴く」行為は重要ですが
あなたも心は
もっと大切ですよ💖
