『子宮腺筋症』になるまで
ほとんど鎮痛剤を飲むことのなかった私にとって、
「鎮痛剤を飲む」ということは
実はショックなことでした。
しかも、思い切って飲んだ鎮痛剤は
翌月には効かなくなり
どんどん量や質が変わっていきました。
私の場合、
子供の頓服用の常備薬であった
「カロナール」
(効かなくなる)
↓
昔から生理痛と言えば「バファリン」
(効かなくなる)
↓
病院で処方された「ロキソニン」
という遍歴を辿っていきました。
これらの変化も、不安で不安で…💦
ついには1日の服用量以上を飲まないと
痛みを抑えられなくなるほどまで
強くなっていく痛みに
不安感を抑えられなくなるんですよね。
テレビでは普通に鎮痛剤は宣伝され、
病院でもすぐに処方してもらえます。
その反面、
私の頭痛でお困りのお客さんの中に、
鎮痛剤の飲みすぎで
「薬物乱用頭痛」という
症状にまで発展した方もいらっしゃいます。
ボディケアの仕事をしていると
容易に鎮痛剤を飲むことに抵抗感があるので、
今でも、服用するまでに
「あまり飲みたくないんだけど、どうしよう…(*_*;」
などと
考えすぎてしまいがちです💧
「鎮痛剤」とは、いったい、どんなものなのだろう?
特に
『子宮腺筋症』などの
婦人科系の病気で勧められる「鎮痛剤」について
調べてみることにしました。
まずは生理痛について理解しておきましょう
毎月排卵すると
卵巣から2種の女性ホルモン『卵胞ホルモン(エストロゲン)』と
『黄体ホルモン(プロゲステロン)』が分泌されます。
子宮内膜は毎月、
妊娠準備のため、厚くなります。
厚くなった内膜は
妊娠しない場合不要となり
剥がれ落ちていきます。
黄体ホルモンは
月経のときに剥がれて出血とともに
出てくる膜に作用し、
月経痛の原因になる物質
「プロスタグランディン」を増やします。
この「プロスタグランディン」の作用が強く出すぎるため
子宮を収縮させて腹痛や腰痛
悪心の原因となるわけです。
生理痛に良く効く「鎮痛剤」の特徴とは?
生理痛の特性を考えれば、
この「プロスタグランディン」の生成を抑えるする鎮痛剤が
よく効くということが分かります。
このプロスタグランジンの生成を抑える薬が
ロキソプロフェン、イブプロフェンなど、
「NSAIDs」(通称:エヌセイズ)といわれる
非ステロイド性消炎鎮痛剤です。
先述した「ロキソニン®」
(成分名:ロキソプロフェンナトリウム水和物)
もNSAIDsのひとつです。
「解熱鎮痛剤」の種類は大きく分けて2つ
しかし
何にでもNSAIDsを飲めば良いというわけでもなく
他の解熱鎮痛薬が適している状況もあります。
そもそも、解熱鎮痛薬は
どのような種類があるのでしょうか?
「解熱鎮痛剤」を大きく分けると
以下の2つになります。
NSAIDsに分類されない解熱鎮痛剤として
有名な「カロナール®」は
”アセトアミノフェン製剤”として
臨床でも広く使われている薬剤になっています。
註:薬剤の分類方法などによっては
便宜上、アセトアミノフェンが
NSAIDsに含まれることもあります。
「カロナール®」は、
薬剤師 村田直子先生 epark引用
「ロキソニン®」などのNSAIDsと
比べると一般的に鎮痛作用はやさしめですが、
インフルエンザの時にも比較的安全に使用でき
また子どもや妊婦にも使えるのが特徴です。
よく効くけれど「鎮痛剤」の常用・濫用は避けたいもの
あまりの痛さに、
初めて病院を訪れた際、先生からは
「ここまで子宮が大きくなっていたら
カロナールやバファリンは効かないだろうね」
って言われた言葉が、
今も忘れられないほど衝撃的でした💧
「それまで病気が進行していたのか」とも驚きましたし
鎮痛剤によって
こんなにも効き方が違うのかとも感じたものです。
今では毎月、生理が近くなると
お守り代わりに持ち歩くほど、
身近なものになりました。
鎮痛剤が「悪」だとは思っていません!
必要な時に適量使用する分には、
QOLを保つためにも
必要なモノだと思っています。
しかし改善策を取らずに、
痛くなったら痛くなった以上飲む。
もしくは、痛くなくても予防のために飲む。
そのような濫用・常用は、
ゼヒ避けたいものですね。
ご自身の身体のためにも
生活習慣の見直しから考えてみませんか?