怒りの感情の前にある
「一次感情」を伝える大切さについて
まとめてみました。
どんどん調べていくうちに
「怒りにも目的がある」ことを知り
アドラー心理学でもおなじみの
『目的論』へとたどり着きました。
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単純に
「怒りという感情」があると思っていたら
目的は4つもある!
「一次感情」と一緒に
「怒りの目的」についても理解できれば
子供に親の気持ちを伝える
手助けになると思います!
怒りの目的、4つのパターン
①支配欲:自分の思う様にしたい
②主導権争いで優位に立ちたい:主導権を自分が持ちたい
③権利擁護欲:自分の身や立場・権利が侵されそうになったとき
④正義感の発揮:自分の信念や正しいと思っていることが破られたりしたとき
思い当たる点はありませんか?
私はたくさんありました💦
①支配欲
相手が自分の思うままに動かない悔しさと
虚しさを感じ
そして怒りに変わっていきます。
親子の間や
上司と部下などの関係で
相手を自分の意のままに動かしたいと思う
気持ちを指します。
②主導権争いで優位に立ちたい
主導権争いで優位に立つという
目的が果たされないと
悔しさや虚しさ
悲しさなどが湧いてきます。
①支配欲と「一次感情」がよく似ています。
夫婦や親子間
社内などで
リーダー的存在になりたい願望があります。
③利権擁護欲
自分の権利や立場を
守りたいという気持ち。
すなわち自己保身が満たされないと
悲しみや寂しさなどの
一次感情が湧いてきて
怒りによって防衛する気持ちに変わります。
④正義感の発揮
相手の行動は正しくないから
教えなければという
一次感情から
怒りに変わります。
また、
自分が思う正義と
相手の正義は違うこともあるので
相手が自分の正義に従わないなら…!
という①支配欲にもつながります。
子育てにおける
親の感情のイライラは
親自身が「〇〇であるべき」
「〇〇するべき」
と思っている価値観が強く
子供の言動を
許容できない時に
起こるものなのかもしれません。
「子供は親を尊敬すべきだ」
と思っている親は、
「子供が反抗してくるなんて
親の威厳に対する冒涜だ!」
と正義感を振りかざして怒っているのかも。
怒りの行動をとる前に、
自分の思う通りに
子供が動かないから怒っているのか、
親の権利が損なわれているから
怒っているのか、
親の正義感に反するから
怒っているのか、
冷静に自分の感情を
見つめることが大切ですね✨
子供を怒鳴るデメリット
子育てにおいて
二次感情である「怒り」を伝えると
子どもに
どのような影響を与えるのでしょうか?
怒鳴ったことで
子どもに与える悪影響は
以下のことが考えられます。
・子どもが緊張して思考停止する
・恐怖で親の言っていることが理解できない
・怒られないように、親の顔色を窺うようになる
・精神的に追い詰められる
・自分を「価値のない存在だ」と勘違いする
・「親に愛されていない」と愛情不足に感じる
「怒り」で親が気持ちを伝えると
子どもは親を恐れ
「愛されていないのかも」
「親にとって価値の無い存在なのかも」
と不安を感じます。
親に怒られた内容を覚えていないのに
怒られた不安感や恐怖
反発だけを覚えている子供も
少なくありませんね。
怒って子供をしつけようとしても
その方法は長くは続きません。
小学校高学年~中学生にもなると
子供は怒る親に対して
恐怖心を抱かくなっていきます。
逆に嫌悪感とか反抗心が
急速に芽生え始めていき
強烈な反抗期に
突入していくのです。
怒った後の自己嫌悪で苦しむあなたへ
子供に強く怒った後、
自己嫌悪に陥る親御さんは
少なくないと思います。
自己嫌悪を回避するために
「悪いことをした
子供の方が悪いんだ!」と
怒りの原因を
相手に求めることもあるでしょう。
でも、そのネガティブな感情も
長くは続きません。
そしてまた
自分のことが嫌いになります。
自己嫌悪を感じる人は
「子供を怒鳴る方法は
子育ての仕方として
本当に正しいの…?」
と薄々感づいている人なのだと思います。
そんなあなたは
問題を他人のせいにしないで
ちゃんと解決しようと頑張っている
自立した人。
そして、たまたま
「怒鳴るという方法しか知らなかった人」
なのかもしれません。
子供を怒鳴って
罪悪感を感じる人は
本当は
「怒りをコントロールしたい!」
と思っている証拠です。
だからこそ
自分を責めないでください!
自分の中に湧き上がる「怒り」の
一次感情を見つめて
行動すること。
「怒りの目的」を整理して
振り回されないようにすること。
そこから「怒り」を
回避する方法を学んでいけば
イイんですよ♪
おわりに&まとめ
この怒りの「一次感情」は何?
この怒りの「目的」は
いったい何なのか??
これが分かると
自分の感情が整理されて
無駄に怒りに
振り回されることは少なくなります。
「子供が言うことを聞いてくれない!」
と怒る気持ちが出たとき
「子供を思いどおりに動かしたい」と思う
自分に、気付いてください。
その根底には、
「不安を感じる」
「心配しているのだ」
などの気持ちがあったりします。
「親としての尊厳を
大きく傷つけられたくない」
という目的の裏には
「私は悲しい」
「子供に馬鹿にされたくない」
などの気持ちがあったりするものです。
心の底にある気持ちに自分で気づくと
その後の対応が違ってきますよ。
ついイライラしたり
カチンときたら
「本当の私の気持ちは何なのか」
を考える習慣をもってみては
いかがでしょうか。
ただ、相手に怒っているだけで終わらず
自分の本当の気持ちに向き合い
気づくほうが
親子関係もより良いものに
なっていくと思います。
https://cocoro-labo.com/adora 「怒る人は怒りたくて怒ってる?!アドラー心理学から分かる怒りのコントロール」 cocorolab
https://toyokeizai.net/articles/-/622240?page=4 「職場の苛立つ人の扱い方」東洋経済オンライン
https://accreteworks.com/publicseminar-latestinformation/angermanagement 「怒りをコントロールする方法」アクリート・ワークス