漢方の基礎知識:『五臓六腑』の腑 分かりやすい「膀胱」と分かりにくい「三焦」

漢方・東洋医学

今回は『五臓六腑』の中の
「膀胱」と「三焦」について
調べていきます。

  

「膀胱」は働きを確認しやすい
臓器の一つですね。


    

機能としても分かりやすい(*´˘`*)

  
  
  

それに比べて
「三焦」って、いったい何???(σ´-`)

  
  
  

学校で習った
”人体の不思議”の中には
なかったことと思います。

  
  
  

今回はそんな
分かりやすい「膀胱」と
分かりにくい「三焦」について
調べていきます。

  
  
  

これで、『五臓六腑』の
6つが調べ終わりますよ。

  
  
  

もうひと頑張りです!!╭( ・ㅂ・)و ̑̑

  

「膀胱」の働き

日常生活でもおなじみの
「膀胱」について調べていきますね。

  
  
  

「膀胱」に関しては
機能的には西洋医学と
あまり変わりがないと思います。

  
  
  

「膀胱」と表裏をなす臓腑は
『腎』です。

貯尿と排泄

「腎」は経路によって
「膀胱」とつながっています。

  
  
  

「膀胱」は尿を貯蔵し
排泄するのが主な役割です。

  
  
  

体内の水分を尿に変換させて
排出するためには
「腎気」による変化させる働きが
正常に働いていないといけません。

  
  
  

「腎気」の不足は「膀胱」にも影響します。

「腎気」不足の不調

気化作用の失調

 ・尿量の減少
 ・尿閉(※膀胱内に尿が多量に貯留し、尿意があるにもかかわらず排尿できない状態)
 ・排尿時の疼痛 などの排尿異常

膀胱にためておく制約機能の低下

 ・頻尿
 ・失禁 など

   

西洋医学で存在しない臓器「三焦」

西洋医学には
「三焦」という臓器は存在していません。

  
  
  

これがとっつきにくく
分かりにくい印象を
与えているのだと思います。

  
  
  

今まで調べてきた「五腑」に
「五臓」のどれにも対応の無い「三焦」という
「腑」を入れて
『五臓六腑とすることが多い
です。
(※「三焦」を入れずに五臓五腑と言ったり
  「心包」という「臓」を入れて
  六臓六腑とすることもあります。)

「三焦」の役割

先述しましたが、西洋医学には
「三焦」に対応する臓器はありません。

  
  
  

東洋医学では、単一の臓器器官ではなく
「機能器官」として「三焦」を捉えられています。

  
  
  

東洋医学においては
全身の「気」と「水」の通り道であり
巡りをコントロールするです。

  
  
  

そのため、「三焦」の不調によって
むくみや冷えが生じます。

  
  
  

「三焦」は
「上焦」・「中焦」・「下焦」の
3つのパート
から成り立っています。

「水」を胸から上の部位に循環させる「上焦」

「上焦」は
「心」「肺」を含み
呼吸や血脈を司っています

お腹の上部を巡らせる「中焦」

「中焦」は
「脾」「胃」を含み
上焦と下焦とつながり
体内物質の昇降の中心となっています。

飲食物の消化と
栄養分の運搬を司っています

下半身を巡らせる「下焦」

「下焦」は
「小腸」「大腸」「腎」「膀胱」を含み
不要となった飲食物の残りを
体外に排出
を行います。

「三焦」とは
胸腹腔全域に分布する「大腑」でもあります。

  
  

「三焦」の不調による失調には
 ・全身のむくみ
 ・手足の冷え
 ・尿量減少 などがあります。

  

まとめ&おわりに

これで『五臓六腑』の11の臓腑をすべて調べ
まとめて終わりました✨

  
  
  

改めて、今までのブログを眺めてみると
調べ始めの頃と今では
着目している部分に
変化があることが分かります。

  
  
  

「もっとこの部分を
 しっかりと調べておきたかったなぁ」
と思うところが
ちらほらと。

  
  
  

同時に、西洋医学とは違う考え方に
興味がより深まった感じがします。

  
  
  

「やっと終わった~」という感じではなく
「どんどんと調べていこう!」という
気持ちになってきています。

  
  
  

今まで東洋医学に触れようとして
挫折したところ
分かりにくかったところも
言葉としてもやっと耳慣れてきて
俄然、面白みが増してきました!!!

  
  
  

そんな自分の変化も
面白いものですね♬

●参考サイト・文献● 
「カラダを考える東洋医学」 伊藤剛 朝日新聞出版 「プロが教える東洋医学のすべてがわかる本」 平馬直樹 ナツメ社 https://www.timeless-edition.com/archives/3792#tree  Timeless Edition「東洋医学」五元素 http://www.fukudaryu.co.jp/kanpou09.html   福田龍株式会社 漢方の知識「ⅵ 三焦(さんしょう)」

  

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