「どんな大人に育って欲しいですか?」
いろんなところで
この質問をよくさせてもらっています。
たくさんの意見を聞くのですが
その中でよく耳にするのが
「自立した大人になって欲しい」
です。
まさに子育てにおいて
多くの親が目指すゴールの1つ。
そこでまた新たな質問を投げかけてみます。
「みなさんのいう”自立”とは
具体的にどのような状態のことですか?」
・自分の意見を持っている、それを表現できる
・自分で生活費を稼ぎ、生計を立てられる
・他人に迷惑や依存をしない
・トラブルや問題に対して自ら考え、解決できる
ここでも
いろんな解釈がたくさん出て来て
とても興味深い✨
「自立」についても
人それぞれの解釈があるんですね。
具体的に
どんな人が「自立した人」なのでしょうか?
また、それを実現するために
親として
どのようなサポートができるのでしょうか?
アドラー心理学の視点から
「自立」の定義を掘り下げ
その実現方法について考えてみましょう。
アドラー心理学における「自立」の定義
アドラー心理学では
「自立」とは
単に経済的や物理的な
独り立ちを指すだけではありません。
心理的・社会的な側面を含む
概念だとされています。
自己決定感を持つこと
自分の意思で選び
行動する力を持つこと。
他者の期待や評価に縛られず
自分自身の価値観に基づいて
行動できる状態をさします。
他者と協力できること
社会の中で他者と共存し
助け合いながら生きていく力
アドラー心理学で重視される
「共同体感覚」を育むことです。
困難を乗り越える力を持つこと
失敗や困難を恐れず
そこから学び成長する力
自分の力で
問題解決に取り組む能力を育むことです。
⚠️親が「自立」を妨げる要因に…!
親が子どもの自立を目指していても
無意識のうちに
それを妨げてしまうことがあります。
以下のような行動は
子供の自立心を潰し
妨げる可能性があります。
注意が必要です⚠️
過干渉
子どものすべての行動や選択に干渉し
指示を出しすぎる。
⇩結果
子どもが自分で考える機会を奪い
「親が決めてしまうのは
自分にはそんな能力がないからだ」
と自己肯定感が育ちにくくなってしまう。
過保護
子どもが困難や失敗を経験する前に
親が先回りして解決してしまう。
⇩結果
子どもの問題解決能力や責任感が育たない。
自分では何もできないと思い込んでしまう。
「親が何でもやってくれる」と、依存心を育ててしまう。
親の期待の押し付け
親の価値観や理想を子どもに押し付ける。
⇩結果
子どもが自分の意思で行動する自由や
自分で考える機会を奪ってしまう。
親の期待がプレッシャーとなる上
親の期待に応えられないとき
自分には価値が無いと思えてしまう。
自立を育むための親の役割
子どもが自立した大人へと成長するためには
親が適切なサポートを行うことが重要です✨
この機会に、子どもとの関係や
距離感を見直してみましょう。
課題の分離を意識する
子どもの課題と
親の課題を
明確に分けることが重要です。
子どもの問題に親が過剰に介入せず
見守る姿勢を大切にしましょう。
例:勉強をするかどうかはあなたの課題
サポートが必要なら言ってね
子どもの選択を尊重する
子ども自身が
意思決定をする機会を増やすことが大切です。
小さなことでも子供は
自分の意志で決定し
選択したいもの。
失敗しても責めず
それを学びの機会として
一緒に振り返りましょう。
例:失敗しても、大丈夫!
どうしてこうなったかを考えて
次回、失敗しないためにどうしたらいいか
一緒に考えよう!
共同体感覚を育てる
家庭内で子どもが役割を持ち
家族の一員として
貢献できる環境を作りましょう。
例:家庭のルール作りに子どもを参加させる
家事を一緒に行う など
家族の一員であることを実感してもらい
その中で生活するには
ルールが存在することを理解してもらうために
行いましょう。
失敗を歓迎する文化を作る
失敗は「学びの一部」であることを
伝えましょう。
たとえ失敗しても
先述の「子どもの選択を尊重する」を参考に
失敗から何を学んだのか
親子で話し合いをしてくださいね。
失敗は放置すると「失敗」のまま。
けれども、向き合えば
よい「経験」になるからです✨
失敗を恐れず挑戦する姿勢を
親自身が示しましょう。
自立を目指す子育てのメリット
自立を目指した子育てを行うことは
親子ともに
さまざまなメリットが得られます✨
自立した大人に育てることだけが
目的ではありません。
その子育ての過程を
ぜひ楽しみましょう!
子どもの側のメリット
自分で考え
行動することで
自信をつけることができます。
困難に直面したときに
自分で解決できる力が育っていきます。
他者と協力しながら
目標を達成する力が
身につけることが出来ます。
親の側のメリット
子どもの課題を背負い込む必要がなくなります。
子どもを一人の人格として尊重することで
信頼関係が深まる。
まとめ&おわりに
アドラー心理学における自立とは
「自己決定感を持ち
他者と協力し
困難を乗り越える力を持つ」
ことだと考えます。
これを実現するためには
親が「課題の分離」を意識し
子どもを一人の独立した存在として
尊重することが大切ですね。
尊重する気持ちは必ず子供に伝わり
そして
変化を与え続けていくはずです✨
親がサポート役に徹し
子どもが主体的に行動できる環境を整えることで
子どもは自立した大人へと
成長していきますよ!
その過程もわくわくドキドキ💕
一緒に楽しみましょう⸜(*ˊᗜˋ*)⸝