
オンラインゲームで仲良くなった人に
突然ブロックされてしまいました。
理由もわからず
すごくショックで…
何か悪いことをしてしまったのか
考えても答えが出なくて
つらいです💦
先日、
勇気づけプログラム「STEP」の
フォローアップ勉強で、
こんな話題が出てきました。
突然の別れは
心にぽっかりと穴を開けますよね。
相手のことを大切に思っていたからこそ
「なぜ?」
が頭の中をぐるぐるまわってしまうものです。
「去る者は追わず」とはよく言いますが
それって冷たい態度をとって
切り捨てろということではありません。
自分を責めすぎず
相手の選択を尊重し
無理に追いかけないという姿勢です。
でも、
「あのとき何があったんだろう」
「自分にできたことはあったのかな」
と振り返ることは
次の人間関係に活かせる大切なプロセス。
それは「追うこと」とは違います。
心を置き去りにせず
そっと見つめなおすことで
自分をより優しく
よりしなやかに育てていけるのです。
大切なのは
「去る者に執着しないこと」と
「自分を見捨てないこと」
どちらも
あなたのこれからの出会いを
もっとあたたかいものにしてくれます。
「振り返ること」と「追うこと」
似ているようでいて
心の向かう先がまったく違うということを
お伝えしていきますね。
「追うこと」とは、心が ”相手の外側” に向かっている状態
「どうしてあの人は私を切ったの?」
「連絡を取る方法はないかな?」
「もし話ができたら誤解を解けるのに…」
それは、過去の出来事に答えを求めて
相手の反応を
コントロールしようとするような
エネルギーです。

どうにかして
相手の気持ちを取り戻そうとしたり
原因を外に探し続けたり…
それは、過去の出来事に執着し
どうにか自分の思い通りにしようとする
行為です。

相手の心がすでに離れているとき
それは自分をより苦しめてしまうことも。
相手の心はもう、
こちらを向いていないのだとしたら
そこには届かない苦しさや
報われない思いが残ってしまいます。
「振り返ること」とは、心が ”自分の内側” に向かうこと
一方で
「振り返ること」は
自分の心の内側をそっと見つめること。
「あのとき、私はどんな気持ちだったんだろう?」
「どうしてあんなに傷ついたのかな?」
「次に誰かと関わるとき、私はどうありたい?」
そう問いかけながら
自分の感情や価値観に
やさしく触れていくプロセスです。
自分の感情や
価値観を見つめ直すことは、
過去から学び
未来の自分を育てる“心の対話”になり
次の人間関係を
より大切に育てていくための
大きなヒントになります。
振り返ることは
自分への思いやり
追うことは
過去への執着
どちらを選ぶかで
心のエネルギーの使い方が変わってきます。

「もう戻らない人を追いかける代わりに
これから出会う人のために
自分を整える」
そんな選択ができたとき
きっと心の中に
やわらかな強さが生まれるはずです🍃
仏教から観た「手放す」という智慧
仏教的な視点から
「振り返ること」と
「追うこと」について
そっとお話しさせてくださいね。
仏教では
すべてのものごとは
「無常(むじょう)」
つまり「変わりゆくもの」とされます。
人とのご縁も同じで
「出会いがあれば、別れがある」というのが
自然の理(ことわり)です。
この世に「永遠に変わらない関係」は
存在しない。
だからこそ、仏教では
「執着(しゅうじゃく)」を手放すことが
大切だと説きます。
「追う」という行為は、まさにその執着に心を縛られている状態
「あの人に認めてもらいたかった」
「まだ何か伝えたいことがある」
その気持ち自体が
悪いわけではないのですが、
相手にすがるような思いは
結局
自分自身を苦しめてしまいます。

「振り返ること」は“観照(かんしょう)”に近い行為
「観照(かんしょう)」とは
主観を挟まずに物事を冷静に観察し
その本質や意味を明らかにすること。
自分の心を静かに見つめ
「あぁ、自分はこんなふうに求めていたんだな」
「この別れに、こんなに傷ついたんだな」
と気づいていく。
それは、
自分を責めるのでも
誰かを裁くのでもなく
「ただありのままを見る」という
仏教的な智慧のあり方です。

仏教の言葉に、こんなものがあります。
執着(しゅうじゃく)を手放すことで
心の苦しみは和らぐ
「追わないこと」は
ただ我慢したり
あきらめることではありません。
それは、今ここにある
自分の心を大切にするという選択。
そしてまた、
新たなご縁を迎えるために
自分を整える準備でもあるのです。
すべては変わりゆき
自分の思い通りにはならない。
でも、それを受け入れたとき
心は静かで安らかな境地に至る
——そんな意味です。
「去る者を追わない」ことは
ただの諦めではなく
『心を穏やかに保ち
また新しいご縁に心を開くための準備』
でもあるのです。
おわりに&まとめ:心の静けさを取り戻すために
もし今、
誰かの突然の別れに心が揺れているなら
どうか自分を責めすぎないでください。
去っていく人の背中に執着するより
今ここにあるあなたの感情に
そっと耳を傾けてみてください。
その涙も
戸惑いも
あなたがまっすぐに人を大切にしてきた証。
そのやさしさは、決して消えません。
次の出会いに
きっと生きていきます✨
人生の中で
「さようなら」は何度も訪れます。
でもそのたびに、
自分を見つめなおすチャンスも
また与えられているのだとしたら──

それは、決して
無駄な痛みではないのかもしれませんね。
どうか今日も、
あなたの心が少しでもやわらかく
穏やかでありますように🌿