お子さんの話
しっかりと聴いていらっしゃいますか?
しっかり話を聴いています!
とおっしゃる人もいらっしゃるでしょうが
聴いてあげたいと思うけれど、家事をしないといけなくて…
とか
一生懸命話をしているんだろうけど、
何を言っているのか伝わらなくて
イライラする
上の子の話を聴いていると、
下の子が割り込んできてケンカになっちゃう
ご家庭によって、
いろんな状況がありますね。
「話を聴く」という行為は
単に「話をしてくれたことを聴く」だけではなく
子どもの成長にとって
非常に重要な役割を果たします。
子どもが心を開き
自分自身を表現できるようになるだけでなく
親子の絆を深めることにもつながります。
しっかりと話を聞く姿勢=「傾聴」
相手の話を単に聞くだけでなく
相手の立場に立って共感し
真摯に耳を傾けることを
「傾聴」(けいちょう)といいます。
子供に対する「傾聴」がもたらす効果
自己肯定感の向上
しっかりと親に
話を聴いてもらえている子供は、
自分の考えや
感情が尊重されていると感じ
自信を持てるようになります。
積極的に自分から
意見を言える子供に成長します。
子供の思考の傾向・クセを知ることが出来る
子供が日頃から
考えていることを教えてくれることにより
親は子供の考えを知ることが出来ます。
考え方の傾向や
思考のクセ
楽観的なのか悲観的なのかなど
子供の性格の把握にも役立ちます。
コミュニケーション能力の向上
親の「話を聴く姿勢」を
手本として学んでいきます。
相手の話を聴き、
自分の気持ちを言葉で伝えることが
日常的なコミュニケーションであると
学習していくのです。
友達との関係が
円滑になる可能性が高まります。
問題解決能力の向上
自分の考えや感情、
抱える問題点を言葉にすることによって
今の現状を整理し
問題解決に向けた思考力を
養うことができます。
自ら課題を見つけ
解決策を模索するようになります。
心の安定を感じられる
話すことによって
ストレスを軽減させ、
心の安定に繋げることが出来ます。
安心して親に話が出来ることによって
家の中に
自分の居場所を感じることが出来るのです。
すると
自己コントロール能力が向上し
感情を上手に
コントロールできる子供になります。
親子の絆の深化
信頼関係が築かれ
より深い絆で結ばれます。
自分の話をたくさん出来る子供は
親に信頼を寄せている証拠です。
ひとりの人間として
話を聴いてくれていると、
確信を持っているので
安心して話が出来るのです。
子供は安心して親に頼ることができ
親は子どもの成長をサポートできるのです。
傾聴を実践する際のポイント
集中して話を聴く
子供の目を見て
言葉以外の表情や仕草
声のトーンにも注意を払いましょう。
非言語コミュニケーション
(ノンバーバル・コミュニケーション)といい
言葉以外のものが
8割以上を占めると言われています。
気持ちに共感しながら話を聴く
子供の気持ちを理解し
共感の言葉を伝えましょう。
『共感は最大のカタルシス』
例えば
「それは大変だったね」や
「そういう気持ちになるよね」など
同じ気持ちを共有してもらえただけで
悩みや悲しみが
半減したと感じたことはありませんか?
大人も子供も
受け入れてもらえた喜びを感じるのは
一緒です。
大人の判断を控え、受け入れる
子供の考え方を否定せず
まずは受け入れましょう。
否定されると
自分自身を否定された気持ちになる子供がいます。
自分と違った意見でも
「あなたはそう考えるんだね。
でもお母さんなら、こう考えるよ」など、
ひとつの意見として
受け入れてあげてください。
質問をする
子供の話を深掘りするために
質問をしてみましょう。
質問をされることにより
子供は
「自分に興味を持ってくれているんだ!」
と理解することができます。
興味を持ってもらえるだけでも
必要されている
愛されていると感じることが出来ます。
子供の言葉を根気よく待つ
子供はまだ少ない言葉を駆使し
一生懸命伝えようと努力し
考えています。
子供が考えをまとめる時間を
根気よく待ってあげましょう。
待っても言葉が出てこないようならば
助けてあげてください。
その際も決めつけの言葉ではなく
「〇〇だと思っているのかな?」
など、質問の形式をとってくださいね。
おわりに&まとめ
「傾聴」は子育てにおいて
非常に効果的なコミュニケーション方法です。
自分の話を聴いてもらうには
相手の話を聴かなければならない。
大人になっても大切なルールを
子供の時期に学ばせてあげてください。
子どもの成長を促し
健やかな心を育み
あたたかな親子関係を築くためにも
ぜひ実践してみてくださいね。