勇気づけプログラム「STEP」:“いい人”を続けて疲れてしまうあなたへ -心が軽くなる「お断り」のコツ-

本当は疲れているのに
頼まれると“いいよ”と言ってしまう

断ったら嫌われる気がして
気が進まないことも引き受けてしまう

そんな経験
誰にでもあるのではないでしょうか。

 
 
 

先日、
勇気づけプログラム「STEP」の
フォローアップ講座にリクエストのあった題材が
「上手なお断り」についてでした。

 
 
 

年齢も立場も関係なく
人は“お願いされると
断りにくい”もの。

 
 
 

そして、
この気持ちはとても自然で
あなたが“優しいからこそ”
生まれるものです。

 
 
 

ですが、
無理を続けていると
心の中に
少しずつ負担や
モヤモヤが溜まっていきます。

 
 
 
「どうして引き受けちゃったんだろう💦」
「いい顔するんじゃなかった…」

 
 
 

引き受けた後、
こんな気持ちになったこと
ありませんか?

 
 
 

今日は
心理カウンセラーの視点から
「お断り」をすることの大切さについて
やさしくお伝えしていきます。

なぜ、断ることはこんなにも難しいのか?

多くの人が
「断るのが苦手」と感じる理由には
いくつかの共通点があります。

① 嫌われたくない

「断ったら、相手ががっかりするかも」
「冷たい人だと思われたくない」

そんな不安から
つい“自分の気持ちより
相手を優先”してしまう
ことがあります。

② 良い人でいたい

頼みごとを引き受けることで
「役に立てた」
「期待に応えられた」
という感覚を得られることがあります。

 
 

しかし
「良い人」でいようとしすぎるほど
心は少しずつ疲れていきます

③ 断り方が分からない

断る経験が少なかったり
断る言い方のイメージが
“角が立つもの”と思い込んでしまうと
どう言えばいいか分からず
結果として
引き受けてしまうことがあります。

「断れない」ことがもたらす悪影響

最初は小さな違和感でも
続けていると
さまざまな心のサインとして現れます。

気力が落ちる

自分の本音を無視し続ける
心のエネルギーは
じわじわ消耗していきます

相手が嫌いになる

不思議なことに
無理して相手に合わせているほど
後でイライラが
湧いてくることがあります。

これは
「本当は嫌だったのに…」という
心のSOSです

自分の人生が“他人優先”になる

断れない状態が続くと
スケジュールも感情も
いつの間にか
他人の都合に支配されてしまいます

では、どうしたら「お断り」できるようになるのか?

ここからは心理的に無理のない
やさしい方法をご紹介します。

① 一度「持ち帰る」

断るのが難しい人ほど
その場で即答してしまう
傾向があります。

 
 

まずは
「一度考えてからお返事しますね」
という
“時間をつくる言葉”を使えるようになると
心に余裕が生まれます

② YESの前に、自分の気持ちを確認する

「本当はどうしたい?」

 
 

これを一度
自分に問いかけてみてください。

“相手の希望”
“自分の気持ち”の境界を
意識できるようになり
判断がしやすくなります。

③ 短く・やわらかく断る

断りの言葉は長くなくていいのです。

 
 

むしろ長く説明すると
言い逃れのようになり
罪悪感が増しやすいもの

 
 

ポイントは
“事実だけをシンプルに”

「今回は難しいです」

「予定があるので、今回は遠慮します」

「今は余裕がなくて…ごめんなさい」

 
 

言い訳や説明が増えると
断る側が苦しくなります。

④ 断ることは「相手を大切にする」ことでもある

無理をして引き受けると
どこかで心が摩耗し
相手との関係にも影響します。

 
 
 

本音で関わることが
長い目で見れば
一番誠実な関係になります

「お断り」ができるようになると、どう変わる?

最初は勇気が必要ですが
少しずつできるようになると
こんな変化が起こります。

心にスペースができる

本当にやりたいこと
大事にしたい人に、
時間と気持ちを
使えるようになります

人間関係がラクになる

「いい人を演じる」必要がなくなるため
自然体でいられる相手が増えます。

自分への信頼感が増す

自分を守れるようになると
自己肯定感がそっと育ちます

 
 

「私は私を大切にしていい」
という感覚が
戻ってくるのです。

まとめ

断ることは、
決してわがままでも冷たさでもなく
自分の心と時間を大切に扱うための
ごく自然で健全な行為
です。

 
 
 

嫌われたくないという気持ちは
誰にでもありますが、
その優しさゆえに無理を重ね続けると
心は少しずつ疲れていきます。

 
 
 

だからこそ、一度立ち止まり
「私は本当はどうしたいのか」と
自分の声を聞くことが大切です。

 
 
 

丁寧で短い言葉で断ることは
相手との関係を損なうどころか
むしろ誠実な関係を育ててくれます

 
 
 

お断りができるようになるほど
心には余裕が生まれ
日々の選択に
安心と納得が増えていきます。

 
 
 

あなたは、自分を大切にしていい

 
 
 

そのことを忘れないでくださいね。