勇気づけセミナー「STEP」：「勉強する」ということ

何気に使っていて
あまりにも当たり前になり過ぎてて
意味も深く考えないまま使っている言葉って
世の中にはたくさんあると思います。

「勉強」という言葉が、
私にとってまさしく、それ。

小さい頃から「勉強しなさい」とか
自ら「ああ、勉強しなくっちゃ」とか
何も考えずに使っていた言葉が
実は全く別の意味があったことを
先日のSTEP/Teenリーダー養成研修の際に
教えて頂きました。

リーダー養成研修では、
小さな言葉の使い回しまで
チェックを受けました。

その中で
「勉強という言葉は、使わない方がイイ」と。

その理由は、
もともと「勉強」とは「勉（つとむ）るを強いる」と読み
「無理にでも（＝強）努力して励むこと」
というのが元来の意味だからだそう。

「無理やりやらせる」という
意味合いもあるため、
STEPの考え方とは
相容れないだからだそうです。

なるほど、
調べてみると出てくるわ出てくるわ
本来の意味。

すごーーーーく納得して、
この言葉は
極力使わないようにしようと思いました。

今回は、そこを詳しくまとめていきますね。

「勉強する」の本来の意味とは

『広辞苑（第7版）』では、
「勉強」という言葉を
このように解説しています。

語源である中国語にも「学習」の意味はない

言語史研究者・杉本つとむ氏による
語源辞典『語源海』によると
「勉強」は古代中国語に由来し
「励む」
「無理強いする」という意味でした。

現代日本語の「勉強」は
朱子学の入門書『近思録』の

「学者固当勉強（学者はまことにまさに勉強すべし）」

にルーツがあるとのこと。

『近思録』は
江戸時代の日本でよく読まれたため
勉強が「自ら学問に励む」という意味で広まり
明治時代には
一般的になったそうです。

日本で、独自に変化してきた意味合いのようです。

先述しましたが
「勉強」の語源は中国語で
「無理を強いる」という意味。

ちなみに、中国語で
勉強するという意味にあたる言葉は
「讀書 (Dúshū)」や
「念書 (Niànshū)」であり
書物を読んだり念じたりすることが
「学習する」とされていた
時代の表れだと言われています。

明治以降、
知識を得るために努力することが
美徳とされるようになったことから
「勉強」は
「学習」とほぼ同じ意味で使われるようになり
一般的に「学習」を意味するようになったと
言われています。

江戸時代には「値引き」を強要する意味が

「勉強しまっせ！」は
関西の商売人さんの間で
今も使う言葉ですね。

私の祖父母は商売人だったので
この言葉は
小さな頃から馴染みがあります。

お客さんも
「値引きして！」とは言いにくいけど
お願いしやすいし
無理やりお客さんに
値引きを強要させられるお店側としては
「今回は勉強させてもらいます」というのは
スマートな表現だなと関心していました。

本来の意味を使っていたんですね。

商売人が頑張って
値引きをする意味の「勉強」は、
江戸時代から使われており
学問や技芸を学ぶ意味の
「勉強」よりも古いのです。

STEPとは、どうして相容れないのか

「STEP」では、子供に強要はしません。

子供自らが考え
選択して
行動するのです。

学ぶことも強要していないんですね。

子育てママを対象にする
この「STEP」の講習も
「セミナー」や
「講習会」
「学習会」などに改めたいなと思います。

私的には「トレーニング」が
一番合っていると思いますが、
それだと初めて関わる人からだと
イメージしにくいかも。

最適な言葉を選ぶというのは
とても難しいですねー。

最後に、AIがまとめてくれた
「勉強」と「学び／学習」の違いが
秀逸だったので
これを紹介したいと思います。

ご自分の子供には、
どちらを体験させてあげたいですか？