いよいよ活動的になる春の季節。
体をめぐらせたり
気力を補ったりする食事が大切な
まさにその時期。
実は「鶏肉」が
そんな春のからだを
しっかりサポートしてくれるのを
ご存知でしたか?
今回は、薬膜の視点から
鶏肉を解説しながら
部位ごとの効能についてご紹介します。
なぜ、春に鶏肉がおススメなのか【栄養学の視点】
春に鶏肉を食べるのは
栄養学の視点からみても
理にかなっています。
鶏肉は消化が良く
胃腸に負担をかけにくいので
冬の間に負担がかかった
消化器官を
優しく整える助けになります。
タンパク質やビタミンB群
ミネラルが豊富で
冬の間に不足した栄養を補い
新しい季節に向けて
体を調子よく整えます。
なぜ、春に鶏肉がおススメなのか【薬膳の視点】
薬膳の視点からだと、どうなのか??
その理由をいくつかご紹介しますね。
🌱 1. 春は「肝」の季節
中医学では
春は「肝」の働きが注目される時期

「肝」には血を貯める働きの他にも
気の流れをスムーズに進める役割があります。
気が滞りやすくなる春は
イライラや不安感が出やすくなるため
おススメの食材ですよ。
🍃 2. 気力を補い、冬の疲れを回復する
鶏肉は「気」を補う食材として知られており
特にエネルギー不足や疲労感があるとき
体力を回復させる役割を果たします。
冬の間の疲れや
冷えを解消するためには
「気」を補うことが大切!
エネルギー不足とされる
「気虚」の改善に適しており
体を元気にするために
昔からよく使われてきました。

春は体が冬眠状態から目覚め
新しいエネルギーを必要とする時期です。
鶏肉を摂取することで
体力をサポートし
新陳代謝を活発にします。
🌸 3. 体を優しく温める
鶏肉は温性の食材で
体を内側から
穏やかに優しく温める性質を持ちます。

春先にはまだ冷えが残るため
冷え対策としてもおすすめです。
羊肉などよりも
体を温める作用が穏やかなので
春や秋のような
過度に冷たくも暑くもない季節に最適です。
🥦 4. 春の食材との相性が良い🫚
鶏肉は他の肉類に比べて
穏やかな性質を持つため
他の食材と組み合わせやすく
体全体のバランスを取るために
よく使用されます。
春野菜(菜の花、たけのこ、山菜など)や
香味野菜(ねぎ、生姜、にんにく)とは
特に相性がよく
香りが立ち
肝臓の働きを整える効果が
さらにプラスされます。

部位別の鶏肉の効果効能
胸肉 【気を補い、疲労回復に】
【五味】甘味
【五性】温性(体を温めるが、穏やか)
補気作用が強く
疲労回復や免疫力アップに最適。
春の「気だるさ」を改善したいときにおススメです。

おすすめ:生姜や長ねぎと一緒に蒸したり
スープにすると気力チャージに
もも肉 【エネルギー補給、体を温める】
【五味】甘/辛味
【五性】温性(しっかりと体を温める)
冷えやすい体質の方にぴったり。
春先の寒暖差で冷えた体を温め
活力を与えてくれます。

おすすめ:根菜と煮込んだり
スパイスで香りを効かせた料理に使うと
体が温まります。
手羽先・手羽元 【美肌効果、関節ケア】
【五味】甘味
【五性】平性
コラーゲンが豊富で
乾燥しがちな春の肌や関節をケア。

美容と健康の両方に
アプローチできる部位です。
おすすめ:長ねぎや生姜を添えたスープが
体を温めながら美肌効果も期待できます。
砂肘 【消化促進、胃腸ケア】
【五味】甘/鹹味
【五性】平性
健脾作用(胃腸を元気にする働き)があり
消化促進や食欲増進に効果的
春のデトックスにも◎

おすすめ:春の山菜やパプリカと炒めて
胃腸の働きを整えましょう。
レバー 【血を補い、貧血予防に】
【五味】甘/苦味
【五性】温性
血を補い
春に乱れやすい「肝」の働きを整えてくれます。
目の疲れや貧血対策にもぴったり。

おすすめ:ニラやニンニクと炒めると
更に「肝」を養います。
おわりに
春は新しい始まりの季節。
せっかく活動的になっているのに
エネルギー不足ではもったいない!!
気をつけたい→胸肉・もも肉🌟
冷えが気になる→もも肉・レバー🔥
美容&関節ケア→手羽先💧
胃腸を整えたい→砂肝🌱
血を補いたい→レバー❤️
鶏肉ひとつひとつに
効果にこんな違いが…✨
これらの特性から
薬膳料理の基礎的な食材として
多くの場面で活用されています。
ご自分の体調に合わせて
春の体調管理に
ぜひ参考にしてくださいね!