はじめの薬膳:初夏の味覚「びわ」 健康と美容の強い味方

漢方・東洋医学

びわを会社で頂きました✨

あっさりした甘さと
みずみずしさが
私は大好きなのですが、
会社の若い同僚が

「剥き方をしらない。
 あまり食べてこなかった」

と言っていたのが印象的で。

 
 
 

そういえば地域のスーパーでは
あまりお目にかからないかも。

 
 
 

今回は、そんな「びわ」の
効果効能について調べてみました。

びわの基礎知識

「びわ」はバラ科バラ属の落葉樹で
原産地は中国だと言われています。

 
 
 

日本には古くから渡来しており
現在では全国各地で栽培されています。

 
 
 

中国では、葉の形が
楽器の琵琶に似ていることから
「びわ」の名が
つけられたといわれています。

仏教経典「大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)」の中で
「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」と記され
食用としてだけではなく
薬用としても
重宝されていたことがわかります。

 
 

 

果実は6~7月に旬を迎え
黄色い果皮と
甘酸っぱい味わいが特徴です。

 
 
 

ビタミンC、β-カロテン、カリウムなどの
栄養素が豊富に含まれており
薬膳としても
古くから利用されてきました

 
 
 

果実と葉
それぞれに薬膳効果があり
古くから民間療法や
漢方薬として利用
されています。

薬膳的「びわ」の効果効能

【五味】甘・酸味
【五性】平/涼性
【効果効能】
 ・疲労回復
 ・胃腸を整える
 ・肺を潤し、喉の痛みや咳を鎮める
 ・胃もたれ
 ・便秘の解消
 ・利尿作用
 ・美肌効果

涼性で渇きを止める

びわは津液を生み出し
のどの渇きを止める性質があります。

 

暑さや体質によって
体内の水分量が低下し
喉が渇くときに摂ると良いでしょう。

咳を止める

びわは特に肺と胃に作用し
肺熱と胃熱を取り除くとされます。

 

肺熱による空咳や
のどの乾燥と痛み、
胃熱による胃の灼痛
吐き気、食欲亢進、口臭などに良いでしょう。

肝の熱を取り除く

びわは肝臓の余熱を
和らげる効果があります。

 

肝臓の熱を取ることで
体内のバランスを整えます。

流行性の風邪の予防

びわはビタミンを豊富に含んでおり
免疫力を高め

風邪などの感染症から
身を守る助けになります。

薬膳的「枇杷葉(ビワヨウ):びわの葉」の効果効能

【五味】苦味
【五性】平/涼性
【効果効能】
 ・咳や痰を鎮める
 ・風邪の予防
 ・利尿作用
 ・抗炎症作用
 ・鎮痛作用

乾燥させたびわの葉は
実に比べてその効能が強いので
食材ではなく
漢方薬
として使われてきました。

びわの葉の用途

乾燥させた葉を煎じてお茶にする
入浴剤として使う
患部に湿布する など

※注意※種の部分には毒があります

体質によっては
下痢などの
副作用が現れる場合があります。

びわは実、葉ともに
食用や薬用に重宝されていますが
種の部分には毒があるため
食べないほうがいいようです。

おわりに

「びわ」は効能から見ても
初夏のくだものだということが
分かります✨

 
 
 

ちょうど季節が変わるこの時期
風邪を引きやすくなったり
気温が上がって
喉が渇きやすくなったり

 
 
 

そんな時期のくだものだということが
効果効能から見てもよく分かります。

 
 
 

美味しい果物がたくさんある中で
ちょっと地味な存在かもしれないけれど
ぜひ「びわ」の存在も
覚えておいて頂きたいです(*´罒`*)

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