はじめの薬膳:日々の元気はお米から!体とこころを整えるお米の力

今回の記事は「お米」について🍚

 
 
 

お米は、古くから
私たち日本人の食卓に欠かせない主食であり
薬膳の視点からも
非常に重要な食材なんです。

 
 
 

それなのについ最近
「令和の米騒動」なんてことがあり
改めてお米の偉大さ・重要さについて
痛感したばかり。

家に食べる分が無いと
本当に不安になるんですよね、お米って💦

 
 
 

どうしてそんな気持ちになったのかも
調べていくうちに
分かるような気がしました。

 
 
 

「日本人でヨカッターっ」って思える
そんな記事になっていると思います(*´罒`*)

お米の薬膳的効果・効能

【五味】
【五性】平/温性
【効果効能】
 ・気を補う
 ・脾胃を温める
 ・心を穏やかにする

気を補う(補気作用)

お米は「気」を補う食材とされており
身体のエネルギー源となります。

 

特に、
疲労や気力の不足を感じているときに
お米を摂ることで
気力が増し
体力回復が促進
されます。

慢性的な疲れや
体のだるさを改善するのに役立ちます。

脾胃を温める

脾胃とは、消化器系のことを指します。

 

お米は脾(ひ)と胃を強化し
消化吸収を助ける食材
です。

 

中医学では、脾胃の働きが
栄養の吸収に直結している
と考えられ
お米を食べることで消化機能が整い
食欲不振や消化不良の改善に繋がります。

体全体のエネルギーを高める効果も。

 

特にお粥は消化に優れ
胃腸が弱っているときに適して
います。

心を穏やかにする(安神作用)

お米は
心身を落ち着かせる働きもあるとされています。

 

特に白米には穏やかなエネルギーがあり
ストレスや不安を感じたときに
心を安定させ、
リラックス効果
をもたらします。

お米を食べることで
穏やかな気分を維持しやすくなります。

五臓を養う

五臓とは、
肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓のことで
体の重要な器官です。

 

お米には、
これらの五臓をバランス良く養う働きがあります。

 

お米は温性の食材で
体を内側から温める作用があり
内臓を労われる
と言われています。

 

冷え性の改善や
体温を保つ効果が期待できます。

 

特に冬場や冷えが気になる時期には
温かいお米料理が効果的です。

玄米派?白米派? 漢方的にはどちらが良いの?

あなたはふだん食べているごはん、
玄米派ですか?
白米派ですか?

 
 
 

玄米と白米、
どちらが良いかという質問はよくありますが
一概にどちらが良いとは言えません

 
 
 

栄養学的には
胚芽のついている「玄米」は
ビタミンやミネラル
食物繊維が多く含まれていて
白米よりも栄養価が高いと言われ
便秘予防、疲労回復にも効果があります。

消化吸収の機能が衰えているときには
玄米が体の負担
となることもありますので
ご注意を。

 
 
 

「玄米を食べると胃が痛くなる」
「お腹を壊す」という人は
控えた方が良いでしょう。

その点、白米は消化吸収に優れ
胃腸が弱い方や高齢者の方
お子様にもおススメです。

 
 
 

漢方ではというと
玄米も白米も特に区別はなく
「粳米(こうべい・うるちまい)」
として
効能
をとらえます。

ちなみに、粳米は生薬として漢方薬に使われています。

清熱剤である「白虎湯」や「竹葉石膏湯」
虚弱体質者の感冒後の長引く咳などに用いられる「麦門冬湯」に
処方されています。

粳米は他の同効生薬と比べると
「中を和して胃を養う」
すなわち滋養強壮の働きをも有している点に特徴があります。

体質・体調に合わせた「お米」の調理法で、調子を整える

お米は
体調に合わせた調理方法で
その効果を最大限に引き出すことができる食材です。

 
 
 

薬膳の視点から見ると
体質や体調に応じて
お米の調理方法を変えることで
より健康的な食事を楽しめますよ。

疲労感が強いとき(気虚体質)

疲れが溜まっているときや
エネルギー不足を感じるときには
消化しやすく
栄養が吸収されやすい形で
お米を摂る
ことが重要です。

おすすめの調理法:お粥(白粥)

お粥は、消化吸収を助け
疲れた体に優しくエネルギーを補給します。

 

白米を
たっぷりの水で煮込んだシンプルなお粥は
胃腸に負担をかけず
体にやさしい一品です。

 

具材を加える場合は
ささみや少量のショウガなど
胃腸を温め
体力を回復させる食材
がおすすめです。

冷えや寒さが気になるとき(寒湿体質)

体が冷えていると感じる場合や
冬場の冷え対策として
体を温める効果のある食材と
お米を組み合わせるとよいです。

おすすめの調理法:炊き込みご飯

お米を
ショウガやニンニクなどの
体を温める食材と一緒に炊くことで
冷えた体を内側から温めます

炊き込みご飯は
栄養価も高く
体を温める効果があります。

 

キノコや根菜類も加えると
さらに体を温め
寒さに対する耐性を強化できます。

胃腸の調子が悪いとき(脾胃虚弱)

胃腸が弱っているときには
消化が良く
負担が少ない形で
お米を摂取するのが理想的
です。

おすすめの調理法:梅干し粥や鶏肉入り粥

梅干しを加えたお粥は
胃腸を保護し
消化を助ける効果があります。

また、鶏肉を少し加えると
タンパク質を補いつつ
消化もスムーズです。

 

梅干しには
胃腸の働きを整える作用があるため
軽い胃もたれや食欲不振のときに効果的
です。

風邪気味や免疫力が低下しているとき(衛気不足)

風邪の引き始めや
免疫力が低下していると感じるときは
体を温め
免疫を高める食材を加えて
調理することが重要
です。

おすすめの調理法:生姜粥

生姜を加えたお粥は
体を温め、免疫力を高める効果があります。

 

風邪の引き始めには
体の内側から温めることが
風邪の予防・回復に役立ちます。

 

ニンニクやネギを少量加えることで
さらに強い抗菌作用や免疫強化効果が期待できます。

むくみが気になるとき(湿熱体質)

体に余分な水分が溜まっているときには
利尿作用のある食材とお米を組み合わせて
体の水分バランスを整えます

おすすめの調理法:小豆粥や豆ごはん

小豆には利尿作用があり
むくみを改善する効果
があります。

豆ごはんは栄養豊富で
消化吸収を助け
むくみを解消するのに役立ちます。

ストレスや不眠に悩んでいるとき(心神不安)

精神的な疲れや不安が強いときは
心を落ち着け
リラックス効果のある調理法が効果的です。

おすすめの調理法:雑穀ごはん

雑穀を加えたご飯は
ビタミンやミネラルが豊富で
精神の安定
に役立ちます。

特に、アマランサスやヒエなどは
不安感を和らげ
リラックス効果を高めます。

 

玄米を少し加えると
消化を促しつつ
気持ちを穏やかに保つ効果があります。

まとめ&おわりに

ダイエットのため「糖質制限」しているんですーって
お米を食べないのは
もったいない!!

 
 
 

上記では触れていませんでしたが
血糖値の調節する機能もあるため
ダイエットにも向いた食材
だともいえるんです。

 
 
 

お米は薬膳において
気を補い、脾胃を養い
体のバランスを整える重要な食材。

 
 
 

食べ過ぎはもちろんいけませんが
その人にあった量を
しっかり食べることが大切です。

 
 
 

東日本大震災の際
復興に向かって活動している方達の
言葉を思い出します。

 
 
 

「お米があれば、なんとかなる!」って
配られていたおにぎりを
食べていらっしゃいました。

日本人にとって
まさにそういうものだと思うんです。

 
 
 

明日を生きるエネルギーとなり
心を安定させ
身体を癒す。

 
 
 

改めて日本人としての食生活を
見直しませんか?

●参考サイト●

https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/gourmet/detail/9739薬膳ごはんと食材帖|[米]抵抗力高め心を穏やかに – fun okinawa~ほーむぷらざ – 沖縄タイムス

https://ameblo.jp/malicoyakuzen/entry-12366890591.html毎日食べるごはん、選ぶのは玄米?それとも白米? | 薬膳講師・渡辺真里子のブログ

https://www.uchidawakanyaku.co.jp/kampo/tamatebako/shoyaku.html?page=137「生薬の玉手箱:粳米」㈱ウチダ和漢薬