なんとなく健康に良さそう
料理が引き立つ調味料
そんなイメージのある「酢」
でも実は「酢」にも
“体質”や“目的”に合わせた
選び方があることをご存知ですか?
今回は、私たちの身近にある「4つの酢」
米酢・黒酢・りんご酢・バルサミコ酢の違いを
薬膳的な視点からご紹介します。
「今の自分の体に合う酢はどれ?」
そんな視点で読んでいただけたら
嬉しいです。
米酢|穏やかで日常使いにぴったりな万能選手
米から作られた米酢は
クセがなくほんのり甘みのある
使い勝手抜群のお酢。

日本の家庭料理の定番ですね。
五性:平性(体を冷やしも温めもしない)
五味:酸味
肝の働きを助け
消化促進や疲労回復に役立ちます。
冷えすぎず
刺激も少ないため
誰にとっても取り入れやすいのが
大きな魅力。

胃腸が弱い方や
お酢初心者にもおすすめです。
・酢の物
・ドレッシング
・漬物
・寿司酢 など
日常のお料理に
黒酢|巡りとエイジングケアを叶える、コク深い“温め酢”
黒酢は、玄米や大麦を原料に
長時間熟成させて作られる
コクのある酢。

アミノ酸やミネラルが豊富で
深い味わいが特徴です。
五性:温性(体を温める)
五味:酸味+甘味
「活血(かっけつ)」:血の巡りを良くする
「補腎(ほじん)」:腎の働きを補う
特に、冷え性や慢性的な疲労
更年期の不調に悩む方におすすめ。

温め効果が高く
年齢を重ねた体に
やさしく寄り添ってくれます。
・煮込み料理
・黒酢ドリンク
・角煮 などに
強い味付けにも負けません✨
りんご酢|爽やかでやさしい、美容と腸活にうれしい酢
りんご果汁から作られる
フルーティーなりんご酢は
クセが少なく飲みやすいのが特徴。

手に取りやすい健康酢として
人気があります。
五性:平性
五味:酸味
肝の働きを整え
胃腸にもやさしく作用
・むくみ
・便秘
・肌荒れ
・疲労感にアプローチします。
美容やダイエットを意識している方
便秘がちの方にピッタリ✨
胃腸に優しいので
朝のドリンクにも向いています。
・水や炭酸水で割って飲用
・マリネ
・サラダ
・デザートにも合います
バルサミコ酢|食卓を豊かにする、香りと甘みの“ご褒美酢”
バルサミコ酢は
イタリアのぶどう果汁を
じっくり熟成させて作られた
濃厚な酢。

芳醇な香りと
甘酸っぱい味わいは
料理をぐっと華やかにしてくれます。
五性:平性〜やや温性(熟成の度合いによる)
五味:酸味+甘味
消化促進:消化を助け、ストレスを和らげる効果も期待
抗酸化作用:アンチエイジングの味方に
「お酢って苦手…」という人でも
この酢だけは好きという方もいるくらい
個性と美味しさが両立しています。

・チーズ
・ステーキ
・フルーツ
・アイスクリーム などにひとたらし
4種の酢【薬膳的】比較まとめ表
種 類 | 五性 | 五味 | 主な効能 | こんな人におススメ |
米酢 | 平性 | 酸味 | 消化促進 疲労回復 | お酢初心者 胃腸が弱い人 |
黒酢 | 温性 | 酸+甘 | 血流改善 冷え 老化防止 | 冷え性 更年期の方 疲れが取れない人 |
りんご酢 | 平性 | 酸味 | 美肌 腸活 疲労感の改善 | 美容志向の人 便秘気味の人 |
バルサミコ酢 | 平〜温性 | 酸+甘 | 抗酸化 ストレス緩和 消化促進 | ご褒美に 濃く深い料理が好きな人 |
日常で取り入れるときの注意点⚠️
✅酢は「適量」がポイント
とりすぎると胃を刺激することも。
✅目安は1日大さじ1〜2杯程度
✅空腹時や原液での飲用は避け
必ず水や料理で薄めて使いましょう。
✅歯のエナメル質保護のため
飲んだ後のうがいもおすすめです。
まとめ&おわりに
ひと口に「酢」といっても
その種類によって
体への影響も
味わいも
使い方もまったく異なります。
薬膳では
その日の体調や体質に合わせて
食材を選ぶことが何より大切。

今日は疲れ気味だから黒酢を取り入れてみよう

スッキリしたい朝にはりんご酢ドリンクをかな?
そんな風に
酢を“体と心のパートナー”として
取り入れてみてはいかがでしょうか。
ちょっとした意識で
日々の食卓がぐんと健康的に
そして楽しくなりますよ🍽✨