はじめの薬膳：夏に向かう準備をしましょう「とうもろこし」🌽

スーパーなどの店頭に並び始めた
「とうもろこし」🌽

まだ盛りではありませんが
初夏から初秋が
旬の時期。

暑い季節に美味しくなる
「とうもろこし」ですが、
湿度が高くなってゆく
この季節にも食べたくなる
効果・効能がたくさんあります✨

お野菜売り場に置いてありますが
「とうもろこし」は
米・麦に並ぶ「世界三大穀物」

栄養価、とくに糖分が高く
エネルギー補給に向いています。

「とうもろこし」を主食にし
生活している人たちが
世界中にたくさんいますよ✨

薬膳的「とうもろこし」の効果・効能

薬膳の考え方では、
とうもろこしの性質は
「温寒のどちらにも偏らない」
という分類になります。

「とうもろこし」を食べると
「お腹が下りやすい」
という人も多いかと思います。

「とうもろこし」に含まれる食物繊維は
細胞壁の構成成分上
人体では消化できないため
消化吸収されずに
便となって排出されるためです。

冷えて下るわけではありませんが
よく噛んで食べましょうね。

利尿効果も高いため
急に高くなった湿度に
順応できないカラダにたまった
余分な水分を取り除くことが出来ます。

胃腸を整え
疲労回復効果が期待できるため
湿気にやられて身体が重く
だるく感じる人に
ぴったりの食材です。

とうもろこしのヒゲは漢方薬

普段は捨ててしまうヒゲの部分を
乾燥させたものを
漢方薬「玉米鬚（ぎょくべいしゅ）」として用います。

とうもろこしの
「めしべ」に当たります。

この部分には
利尿作用があるため
腎炎や膀胱炎などで
排尿が困難な場合や、
妊娠時のむくみを取り除く
効能があるとされています。

お隣りの韓国でも
「とうもろこしひげ茶」
として有名ですね。

日本では
「南蛮毛（なんばんもう）」と
呼ばれています。

栄養学的「とうもろこし」の効果・効能

「とうもろこし」の主成分は
炭水化物ですが、
その他にも
・ビタミンB群
・ミネラル
・食物繊維を豊富に含む
とても栄養価の高い優れた穀物です。

特に「とうもろこし」は
苦手な人も少ないので
小さなお子さんでもムリなく食べやすい
愛される食材と言えます。

糖質はもとより
タンパク質
ビタミンB群
カリウム
食物繊維が豊富に含まれています。

ビタミンなどの栄養素は
加熱調理による損失が少ない食材だと
いわれています。

ビタミンB群

ビタミンB1は糖質の代謝に必要なビタミン

ビタミンB2やナイアシンにも
エネルギーの代謝を促進させる効果や
皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあります。

このようにビタミンB群は
それぞれに特有の働きもありますが
お互いに協力し合って
効果的に働きます。

「とうもろこし」のビタミン類は
胚芽部分に多く含まれているので、
粒を取るときには
粒の根元にある胚芽部分を
切り落とさないように、
丁寧に手で取り外す方が
大切なビタミン類を逃さずに摂取できますよ。

カリウム

カリウムはナトリウムの排出を促して
血圧の上昇を防いだり
利尿作用により
むくみの予防や改善に有効です。

アスパラギン酸

アスパラギン酸には
疲労物質「乳酸」を分解することで
疲労の回復を促す効果が期待できます。

食物繊維

粒皮には
「セルロース」という
不溶性食物繊維が豊富に含まれています。

この「セルロース」には
人は消化できない性質があります。

便のかさを増やすので
便秘の改善に有効です。

先述しましたが
胃腸が弱い方は
よく噛んで召し上がって下さいね。

ひげは種子とつながっているため
ひげの数と
とうもろこしの粒は
同じ数だけあることになります。

スーパーで選ぶ際の
ひとつの基準としてくださいね。