1年で一番寒い時期
「大寒」に向けて
寒さが厳しくなっていますね。
薬膳の世界には
寒い冬を乗り切るための
「冬の養生三宝」と言われる
食材があります。
「大根」と「白菜」と「お豆腐」
どこにでもある
馴染みの食材3つ
薬膳では、
白菜・大根・豆腐のような
白い食材は、
肺の乾燥を除いて
潤いを与えると言われています。
肺や気管を痛める
この季節ならでは効能です✨✨
「養生三宝」は、
冷と温との両方を持ち合わせた
食材でもあります。
そのためこの季節の養生としては、
火を通し温めたお料理がおススメです。
そして3つの食材の共通点は、
淡白な味わいであること。
他の具材と一緒に炊き合わせると
その相乗効果で
深みのある旨味を醸し出し
滋養強壮と
体力や免疫力を高める優れた食材なのです✨✨
薬膳的大根(だいこん)の効果効能
だいこん
【五味】:辛、甘
【五性】:平
【効果・効能】
・胃腸の働きを整え、消化の促進
・気や水の巡りを改善
・免疫力を高める
・解毒作用
栄養学的大根(だいこん)の効果効能
イソチオシアネート
大根の細胞が破壊されるときに発生する
大根特有の辛味。
インフルエンザウイルスや風邪の菌を
除去してくれる効果も望めます。
血栓の予防効果もあり
がんの抑制効果も
期待できるといわれています。
解毒作用は
生の状態でいただくほうが
効力が強く発揮されます。
逆に加熱すると
辛味は低下し
抗酸化作用が強くなってきます。
消化酵素アミラーゼ(ジアスターゼ)
デンプンを分解する
アミラーゼ(ジアスターゼ)が
大根には含まれており、
食べ物の消化を促進し
胸やけや胃もたれを防ぎます。
アレルギー疾患の予防・改善にもなります。
二日酔いの緩和などにもおすすめです。
ビタミンC
老化や免疫機能の低下を抑える
抗酸化作用が期待できる
ビタミンCが
大根にも含まれています。
ビタミンCは
健康な内臓や肌を保つために
必要なコラーゲンの合成にも
欠かせない成分です。
薬膳的白菜(はくさい)の効果効能
【五味】:甘
【五性】:平
【効果・効能】
・乾燥による喉の渇きや咳・痰の改善
・水の巡りをスムーズにし、むくみや二日酔いの解消
・体内を潤し、便秘の解消
・余分な熱を冷ます
・気の停滞によるイライラの改善や精神安定を促進
栄養学における白菜(はくさい)の成分
グルコシノレート
強い解毒作用を持ち、
特に発がん物質を無毒化する働きが
注目されている栄養素です。
加えて、
免疫力を向上させ
がん細胞の増殖を抑制する
働きも持っています。
加熱しても分解されず
体内に取り込まれると
肝臓に入ります。
肝臓では
有毒物質の分解が行われていますが
肝臓の解毒作用を活性化して
がんを予防することが
証明されています。
大根に含まれる「イソチオシアネート」は
グルコシレートが分解されたものです。
カリウム
「必須ミネラル」の一つであるカリウムは、
細胞の浸透圧の維持
細胞内の酵素反応の調節 などの
働きがあります。
ナトリウムの尿中への排泄を促進するため
血圧を下げる効果があります。
ビタミンC
大根に同じです☆
まとめ&おわりに
言わずと知れた白菜と大根ですが
両方に解毒効果があるのが
今のこの季節にピッタリ✨
とくに白菜の水分量は
全体の95%を占めるにも関わらず
残り5%の栄養価が高く
優れた解毒・殺菌作用があります。
正月疲れや風邪など
体調を崩しやすいこの季節に
旬を迎える意味が感じられますね💖
家族に不調を感じた時、
「胃腸が弱っているのかな?
今夜は、
大根を使った消化の良い食事にしようかな?」
など 考えていらっしゃると思います。
小難しいレシピや、
近所のスーパーにないような
調味料や食材使わなくとも
これこそが立派な『薬膳』✨
難しく考える必要なんてありません。
『食は、医なり』
食べ物が、
あなたやご家族の健康を作っていますよ✨✨
https://yogajournal.jp/11583 いま大根・白菜が安い!?お財布に優しく身体にもいい「薬膳食材」の賢い食べ方 ヨガジャーナル
https://toyokeizai.net/articles/-/105153?page=2 「なぜ大根は「医師が奨める冬野菜No.1」なのか」東洋経済
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0802_yasai1.html 「はくさい」