1年で一番寒い時期
「大寒」に向けて
寒さが厳しくなっていますね。
薬膳の世界には
寒い冬を乗り切るための
「冬の養生三宝」と言われる
食材があります。
「大根」と「白菜」と「お豆腐」
どこにでもある
馴染みの食材3つ
薬膳では、
白菜・大根・豆腐のような
白い食材は、
肺の乾燥を除いて
潤いを与えると言われています。
肺や気管を痛める
この季節ならでは効能です✨✨
「養生三宝」は、
冷と温との両方を持ち合わせた
食材でもあります。
そのためこの季節の養生としては、
火を通し温めたお料理がおススメです。
そして3つの食材の共通点は、
淡白な味わいであること。
他の具材と一緒に炊き合わせると
その相乗効果で
深みのある旨味を醸し出し
滋養強壮と
体力や免疫力を高める優れた食材です✨✨
薬膳的大根(だいこん)の効果効能
だいこん
【五味】:辛、甘
【五性】:平
【効果・効能】
・胃腸の働きを整え、消化の促進
・気や水の巡りを改善
・免疫力を高める
・解毒作用
栄養学的大根(だいこん)の効果効能
イソチオシアネート
大根の細胞が破壊されるときに発生する
大根特有の辛味。
インフルエンザウイルスや風邪の菌を
除去してくれる効果も望めます。
血栓の予防効果もあり
がんの抑制効果も
期待できるといわれています。
解毒作用は
生の状態でいただくほうが
効力が強く発揮されます。
逆に加熱すると
辛味は低下し
抗酸化作用が強くなってきます。
![](https://yoyu-shakushaku.com/wp-content/uploads/2022/01/4244633_s.jpg)
消化酵素アミラーゼ(ジアスターゼ)
デンプンを分解する
アミラーゼ(ジアスターゼ)が
大根には含まれており、
食べ物の消化を促進し
胸やけや胃もたれを防ぎます。
アレルギー疾患の予防・改善にもなります。
二日酔いの緩和などにもおすすめです。
ビタミンC
老化や免疫機能の低下を抑える
抗酸化作用が期待できる
ビタミンCが
大根にも含まれています。
ビタミンCは
健康な内臓や肌を保つために
必要なコラーゲンの合成にも
欠かせない成分です。
薬膳的白菜(はくさい)の効果効能
【五味】:甘
【五性】:平
【効果・効能】
・乾燥による喉の渇きや咳・痰の改善
・水の巡りをスムーズにし、むくみや二日酔いの解消
・体内を潤し、便秘の解消
・余分な熱を冷ます
・気の停滞によるイライラの改善や精神安定を促進
栄養学における白菜(はくさい)の成分
グルコシノレート
強い解毒作用を持ち、
特に発がん物質を無毒化する働きが
注目されている栄養素です。
加えて、
免疫力を向上させ
がん細胞の増殖を抑制する
働きも持っています。
加熱しても分解されず
体内に取り込まれると
肝臓に入ります。
肝臓では
有毒物質の分解が行われていますが
肝臓の解毒作用を活性化して
がんを予防することが証明されています。
大根に含まれる「イソチオシアネート」は
グルコシレートが分解されたものです。
![](https://yoyu-shakushaku.com/wp-content/uploads/2022/01/22850978_s.jpg)
カリウム
「必須ミネラル」の一つであるカリウムは、
細胞の浸透圧の維持
細胞内の酵素反応の調節 などの
働きがあります。
ナトリウムの尿中への排泄を促進するため
血圧を下げる効果があります。
ビタミンC
大根に同じです☆
まとめ&おわりに
言わずと知れた白菜と大根ですが
両方に解毒効果があるのが
今のこの季節にピッタリ✨
とくに白菜の水分量は
全体の95%を占めるにも関わらず
残り5%の栄養価が高く
優れた解毒・殺菌作用があります。
正月疲れや風邪など
体調を崩しやすいこの季節に
旬を迎える意味が感じられますね💖
家族に不調を感じた時、
「胃腸が弱っているのかな?
今夜は、
大根を使った消化の良い食事にしようかな?」
など 考えていらっしゃると思います。
小難しいレシピや、
近所のスーパーにないような
調味料や食材使わなくとも
これこそが立派な『薬膳』✨
難しく考える必要なんてありません。
『食は、医なり』食べ物が、
あなたやご家族の健康を作っていますよ~✨✨
●参考サイト●
https://yogajournal.jp/11583 いま大根・白菜が安い!?お財布に優しく身体にもいい「薬膳食材」の賢い食べ方 ヨガジャーナル
https://toyokeizai.net/articles/-/105153?page=2 「なぜ大根は「医師が奨める冬野菜No.1」なのか」東洋経済
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0802_yasai1.html 「はくさい」