はじめの薬膳:実は良質なたんぱく質を含む『そば』

漢方・東洋医学

「麺類」=「炭水化物」=「太りやすい」

  
  
  

こんな図式が
頭の中にありませんか??

  
  
  

麺類の中でも「そば」には
「たんぱく質」が
多く含まれていることを知って

改めて
調べてみようという気になりました。

  
  
  

年がら年中ある、そばですが
今はちょうど
夏蕎麦の旬✨✨

薬膳的そばの効果効能

【五性】甘味
【五味】涼性
【効果効能】
  ・食欲不振を回復させ、胃腸を整える
  ・胃に溜まった気を下げ排出させる
  ・余分な熱・のぼせを解消する
  ・毒性の制御と排出

その他にも、
高血圧・高脂血症の補助食品としても
効果があると言われています。

  
  
  

「そば」は体を冷やす
「涼性」の性質
なので、
胃腸が冷えていると感じる時に食べるのは
あまりおススメできません。

  
  
  

『本朝食鑑』という
漢方の食事療法の文献では、
冷え症の人が
冷たいそばを常食するのは
『禁忌(タブー)』
とされてるほど。

  

 

昔から葱や山葵、一味などの
『薬味』を添えるのは、
冷えすぎないようにの
配慮
からなのでしょう。

冷え症の人は
温かいかけそばや、
体を温める葱や唐辛子など
『薬味』を入れて
食べるようにしてください。

  
  
  

『薬味』とは、
読んで字のごとく
「薬」ですよ☆

その他、
そばアレルギーにも
お気を付けくださいね。

穀類の中でも、ダントツの栄養価

「そば」は麦同様、
世界中のいろんな地域で
愛されている穀物です。

  

 
  

それほど豊かではない土地でも
栽培できることもあって、
救荒作物としても
そばの効果・効能と同様に
その価値は古くから知られています。

  
  
  

フランスの「ガレット」も
そば粉で作られている生地が
有名ですね。

中国では
そばの茎や若葉は
「蕎麦桔(きょうばくかく)」と呼び
止血剤や毛細血管強化材として
使用しているそうです。

質の良いアミノ酸がたくさん

「そば」は
豆類を除く穀物の中では

「たんぱく質」が多く
質の良いアミノ酸が
どれほど入っているかの指標である
「アミノ酸スコア」が高得点
✨✨

   
たんぱく質の王様
「たまご」は堂々の「100」🐣

  

同じ穀類では
大麦が「42」

  

精白米は「62」

  

その中でも、そばは
「92」という
ハイスコアなんです

他の栄養素もたくさん含まれています

肌を美しくする「シスチン」など
8種類の
必須アミノ酸を含むだけでなく
毛細血管を強化して
高血圧や出血性疾患を防ぐ「ルチン」

  

成人病予防の「ビタミンE」

  

ボケを予防する
「ソバポリフェノール」や「コリン」などを
多く含有するのが特徴です。

他の穀物である白米と比べてみても

「食物繊維」は2.5倍

「カルシウム」は9倍

「鉄分」は10倍も含まれており
そばの黒色は
「鉄分」
だと言われています。

小麦粉と比べてみても

「たんぱく質」は約2倍

「ビタミンB1」は3倍

「ビタミンB2」は2倍

高い栄養価を含んでいるのが有名です。

頂かないのはもったいない!そば湯の効果効能

また「そば」で強調したいのは
茹で汁(そば湯)の効能です。

  
  
  

この汁には
「水溶性ビタミン」や「ルチン」
たっぷりと含まれています。

風味もよいし
漢方的な効果も期待できるので
遠慮しないでいただきましょう。

  

 
  

塩分をとりすぎないように注意しながら
貴重な栄養成分が溶けだしている
「そば湯」も
ぜひ飲んでいただきたいものです。

●参考サイト●
https://www.konaya-kotaro.com/soba/soba.html 蕎麦の栄養「粉名屋小太郎」
https://yakuzencooking.jp/%E8%95%8E%E9%BA%A6  蕎麦「薬膳料理教室」薬膳salon
https://lab.yakuzenlab.net/%E9%A3%9F%E8%96%AC/%E7%90%86%E6%B0%97%E9%A1%9E/%E8%95%8E%E9%BA%A6蕎麦「そば」 薬膳LAB
https://matsuyaseifun.co.jp/soba/study/health/ 「そばと健康」 松屋製粉
https://www.kamposupport.com/kentame/archives/1740 「そばの持つ力」健タメ!

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