漢方の世界には
「陰陽」以外の
健康の”物差し”がいろいろあります。
まったくの新しい言葉ではなく
意味ある組み合わせなので
なんとなく漢字を眺めるだけでも
意味は分かってくるような気がしますね。
知識は積み重ねです!
ここで基本となる考え方や意味を
しっかり押さえておきましょう。
難しく考えなくとも
普段の生活でも使っている言葉や漢字なので
理解はしやすいかと思いますよ(^_-)-☆
虚実・・・抵抗力の量的状態をみるもの
![](https://yoyu-shakushaku.com/wp-content/uploads/2021/07/kyozitu_s.jpg)
虚(きょ)
病気に対する力が低下して
身体が虚弱な反応や
身体の機能が低下している状態を表します。
一般的には
体力のない人がこの状態になりやすく
補う(元気をつける、温めるなど)ことが
治療になります。
実(じつ)
身体が病気に対して力強く反応するが
患部に強い痛みや腫れなど
身体にとって
不必要なものが充満した状態を表します。
一般的に体力のある人が
この状態になりやすく
瀉する(しゃする:下痢をさせる、冷ますなど)ことが
治療になります。
中庸(ちゅうよう)
実も虚も
ともに未病の状態ですが
「実」と「虚」の間を
「中庸」という概念のあるものもあります。
どちらにも偏らず
「中庸」が最も理想的な状態だと言われています。
表裏・・・病気の位置を表すもの
![](https://yoyu-shakushaku.com/wp-content/uploads/2021/07/4858887_s.jpg)
表(ひょう)
身体の表面をいい
指でつまめる部位です。
現代医学的にいえば
・皮膚
・皮下組織
・筋肉などに相当します。
病気が主として「表」にあるものを
「表証(ひょうしょう)」といいます。
裏(り)
身体の内部
すなわち内腔部をいいます。
「裏(り)」とは
からだの深部をいい
現代医学的には
・臓器
・消化器
・腸間膜などに相当します。
病気が主として「裏」にあるものを
「裏証(りしょう)」といいます。
半表半裏(はんぴょうはんり)
表と裏の間を
半表半裏(はんぴょうはんり)といい
胸膈や肝臓など
横隔膜周辺領域(呼吸器から上部消化器)を示します。
一般的に感染症などの病気は
「表」(身体の表面)から侵入して
「裏」(内臓)に入り込んで重症化するとされています。
寒熱・・・寒熱は病気の性質をみるもの
![](https://yoyu-shakushaku.com/wp-content/uploads/2021/07/冷暑-1024x608.jpg)
寒(かん)
「さむい」「冷える」などの
病気の寒冷傾向の状態をいいます。
・全身や手足の冷え
・冷感
・冷えによる痛み など
自覚的に冷えや
他覚的に触って冷たく感じる場合をいいます。
体温計で体温の上昇があっても
自覚的にも他覚的にも熱感がなければ
これを「寒」と判断します。
熱(ねつ)
「あつい」「のぼせる」などの
病気の熱性傾向の状態をいいます。
「寒」同様
自覚的にも他覚的に熱感があるものを
「熱」とします。
https://aih-net.com/kanpo/user/knowledge/kyojitsu.html 飯塚病院 漢方の基礎知識
https://www.kotaro.co.jp/kampo/kiso/kampo_kouza.html 小太郎製薬 漢方講座
https://kampo-ikai.jp/towa/basic3/ 日本臨床漢方医会 漢方とは-漢方の基礎知識-