はじめの薬膳:「柿のへた」も「干し柿の白い粉」も漢方薬!

硬い柿と
やわらかい柿
どちらがお好きですか?

  
  
  

歯ごたえのしっかりあるものも

  
  

柔らかくて
スプーンですくいながら食べるのも

 
  

どちらも味わいがあって
好きー(*^^*)

  
  
 

今が旬の柿ですが
昔から

「柿が赤くなれば、医者が青くなる」

といわれるほど
トマトもリンゴと同様に
赤くなると
お医者いらずになるほど
栄養価が高くなります。

  
  
  

カキノキの学名は
ディオスピロス・カキ(Diospyros kaki)

  
  
  

「Dios=神」
「pyros=穀物」

まさに「神さまのたべもの」という意味✨✨

  
  
  

美味であり
栄養価の高い果実として讃えられ
付けられた名なのだそうです。

(※種小名に付けられた「kaki」の名は
  日本語の「かき」が由来だそうです)

薬膳的「柿」の効果・効能

【五味】甘味
【五性】寒性
【効果・効能】
 ・清熱(余分な熱を冷ます)
 ・解酒毒(酒の解毒、二日酔いの改善)
 ・潤肺(肺を潤す)
 ・止渇(渇きを止める)

柿は身体を冷やします!

生柿はとにかく体を冷やす作用が強いので
冷えやすい方は注意が必要です。

冷えが気になる方は
焼いたり
火を通すと
寒性が柔らかくなり、
胃腸への負担が軽く
なります。

温かくした柿は
お子様の発熱時の
水分補給と熱・咳対策にも
オススメですよ

柿とは違う”干し柿”の効果・効能

【五味】甘味
【五性】温性
【効果・効能】
 ・潤肺(肺を潤す)
 ・止血(血止め・やけど・しもやけの改善)
 ・健脾(胃腸を丈夫にし、内臓を温める)

その他にも
干し柿にすると、生柿の時より
糖分は4倍
ビタミンAは2倍近く
になります。

  

疲労回復やエネルギー補給にも
おススメです。

柿の実以外の、他の部位のすごい効果

柿の葉

柿の葉に含まれるタンニンには
強い抗酸化作用と
殺菌作用があります。

その強い殺菌効果を利用した
「柿の葉寿司」は有名ですね。

その他にも「柿の葉茶」は
レモン20倍ものビタミンCを
手軽に取ることができます。

へた「柿蔕(してい)」

実のヘタも立派な生薬なんです✨

「柿蔕(してい)」といい、
“しゃっくり”に効くお薬として
使われています。

柿の表面の白い粉「柿霜(しそう)」

干し柿の表面にできる白霜も
「柿霜(しそう)」という生薬で
喉の痛み

口内炎 などに
効果があるとされています。

粘膜をうるおし
せきを止め
たんを取り除く 作用があります。

慢性の気管支炎や
肺結核の予防にも
有効があります。

栄養学的な効果もたくさん

ビタミンA・Cが豊富に含まれているため
 ・疲労回復
 ・かぜの予防
 ・高血圧症
 ・ガン予防
 ・老化防止 などの
効果も期待できます。

  

ほかにも、カリウムが多く含まれ
利尿効果があり
むくみ解消の改善に
役立ちます。

  

渋みの成分のタンニン
下痢を緩和
コレステロールを低下させて高血圧の改善

に働くことが分かっています。

まとめ&おわりに

秋の果物は
やっぱり「潤い」を与えるものが多いですね。

  

  

柿は
喉のイガイガや
咳などのトラブル
口の渇き
口内炎
コロコロとした便秘など
乾燥の秋にはピッタリの食材です。

  
  

旬ものって、本当に偉大!!(*´˘`*)♡

●参考サイト●

https://tabemono-tabekata.com/kaki/  食べ物食べ方手帳「柿の効果・効能」
https://www.sensin.or.jp/2019/11/25/rirayakigaki/#gsc.tab= sensin身近な食材でお手軽漢方☆『焼き柿』やってみました!
https://kayou-animal-hospital.com/archives/332 華葉どうぶつ病院「柿が赤くなれば…」
http://www.shishiclub.co.jp/uenoya/yakuzen_kaki.html 薬膳の書「柿」