真夏の台所に立つと
火を使う時間が短い料理や
喉越しのよい食材が
恋しくなりますよね。
それに加えて
暑さと湿気で食欲が落ちると
「冷たい麺や飲み物で済ませちゃおう…」
となりがち。
そんなこの時期にこそ
積極的に取り入れたいのが
夏野菜の王様ともいわれる
モロヘイヤ です。
私の大好きな野菜(*´˘`*)♡
淡白な味と、
独特の粘り気。
地味なお野菜かもしれませんが
お野菜の中でも
トップクラスの栄養価!
秋の始まりの滋養に
ぜひ食べていただきたい
お野菜です✨✨
薬膳的モロヘイヤの効果効能
【五性】甘味/苦味
【五味】涼性
【効果効能】
・補気「気」(エネルギー)を補う
・血行を促進させ、免疫力を上げる
・余分な熱・湿を取り、のぼせや重だるさを取り除く
・胃のつかえ・便秘の解消
「モロヘイヤ」の旬は
7月~9月。
夏の盛りに
旬を迎える野菜の特徴通り、
身体の余分な熱を取り除き
潤いを与える食材です。
夏の強い紫外線で
ダメージを受けた方
冷房で乾燥した方は
積極的に摂ることを
おススメします。
「王様だけの野菜」という意味のモロヘイヤ
古代エジプトで
難病をかかえた王様が、
モロヘイヤのスープを飲み続けたところ、
薬では治らなかった
病が治ったという言い伝えから
「王様だけの野菜」とも呼ばれています。

庶民の口にも入るようになり
『王様の野菜』を意味する
”ムルキーヤ”が
モロヘイヤの語源となったと
言われています。
クレオパトラも
好んで食したとの伝説もあるほど✨
エジプトを中心とする
中近東地域で栽培され、
高温で
乾燥地帯でも
育つ生命力の強い野菜です。

モロヘイヤが
日本に入ってきたのは1980年代頃。
野菜界のニューフェイスですが
栄養価の高さと
クセのない味が日本人にうけて
定着したと言われています。
夏にモロヘイヤがぴったりな理由
夏バテの主な原因は
発汗による水分とミネラルの消耗
冷たい飲食による胃腸機能の低下
高温多湿で体内の「湿」が停滞すること
モロヘイヤは
ビタミンやミネラルが豊富で
特に カリウム は
むくみや熱のこもりを和らげます。
さらに注目したいのが
モロヘイヤ特有の粘り成分 ムチン✨
胃腸を守る「ムチン」の働き
ムチンは、水溶性食物繊維の一種で
モロヘイヤやオクラ、山芋などに
多く含まれる成分です。
ヌルっとした粘りが特徴ですが
この粘りは単なる食感ではありません。
胃や腸の粘膜を保護し、炎症や荒れを防ぐ
タンパク質の吸収を助け、体力回復を促す
喉や気管の粘膜を潤し、乾燥や炎症を予防する
夏場、冷たい飲み物や
エアコンで胃腸が冷えると
消化機能が落ちて
食欲がなくなります。
ムチンはそんな弱った消化器をやさしく守り
栄養をしっかり吸収できる状態に
整えてくれるのです。

薬膳でいう「健脾益胃(けんぴえきい)」の働きに
ぴったり重なります。
注意点
モロヘイヤは基本的に体にやさしい野菜ですが、
葉以外(種子や莢:さや)には
毒性成分が含まれるため
家庭では葉だけを使うこと

食物繊維が豊富なため
胃腸が極端に弱っているときは
一度に食べすぎない
また、体質的に下痢しやすい方は
温性の食材(しょうが、鶏肉など)と
組み合わせるとバランスが取れます。
おわりに&まとめ
旬はもうすぐ終わってしまいますが
まだまだ流通するモロヘイヤ。
店頭からなくなってしまうと
私は秋を感じます。

ちょっと寂しいような気分(>_<)
モロヘイヤは
夏の終わりの体調を整える
栄養価の高い野菜。
過ごしやすくなる時期を
健康なカラダで迎えるためにも
お野菜多めの
食生活を心がけてみてくださいね。
https://chuigaku-cocokara.jp/magazine/2020/07/post_184.php「衛気を高めて免疫力UP「モロヘイヤ・ワンタン」COCOKARA
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=104 「夏・秋の旬野菜モロヘイヤ」JAグループ
https://riei-kaigo.jp/column/post-6947/ 「ワンポイント薬膳~モロヘイヤ~」リエイの快護
https://macrobiotic-daisuki.jp/recipe/moroheiya-120888.html 夏野菜の王様「モロヘイヤ」IN YOU Journal