こうやって聞くと、カッコよくないですか?
「小松菜」
名前がついた理由には
時の将軍がタカ狩りのために立ち寄った
神社で青菜をあしらった雑煮が振る舞われ
青菜の余りのおいしさに感激✨
栽培されていた小松川村の名前をとって
小松菜にするよう命じたというもの。
一年を通じて目にする野菜ですが
れっきとした冬野菜で
霜が降り立つくらいの時期が甘味も増え
今からが一番美味しい時期。
小松菜は
日本の家庭料理に欠かせない緑葉野菜ですが
漢方においても
古くからその薬効が知られており
様々な効能があると言われています。
我が家も貧血気味が常態化している
ムスメと私のために
日々、摂り入れている食材です。
薬膳的「小松菜」の効果効能
【五味】甘・辛
【五性】涼
【効果効能】
清熱:余分な熱を冷ます
補血:血を補い、巡らせる
滋陰潤燥:体を潤し、乾燥を防ぐ
緑黄色野菜の中でも
群を抜く栄養素の多い野菜で
骨や歯を強くするカルシウムは
ほうれん草の約5倍。
また鉄分やカロテンも含まれ
ビタミンも豊富な野菜ですので
免疫力の向上や
美容・美肌効果が高いとされています。
他の葉野菜に比べて熱に強く
調理してもその栄養素が失われにくいのも
小松菜のすぐれた特徴です。
清熱
「清熱」とは
余分な熱を冷ますという意味ですが
単なる「熱」を冷ます
という意味だけではありません。
肝熱によるイライラや不眠の改善
肺の炎症による空咳や風邪の予防
胃の熱や大腸の熱をとって
便秘を改善するという作用もあります。
補血
血を補い
血を巡らせるという特徴があります。
血の巡りを改善するためには
血が充実していることが大切です。
鉄分が豊富で、貧血予防に効果的ですよ。
滋陰潤燥(じいん・じゅんかん)
余分な熱を冷ますだけではなく
体を潤し、乾燥を防ぐ効果があります。
特に肌や喉の乾燥
腸管の乾燥による便秘に効果があり
喘息、乾燥タイプのアトピーの予防にも。
冬から春先の乾燥した季節に適した野菜です。
「腸を潤すことで排毒を促す」といった効果もあります。
漢方的視点によるおすすめの食べ方
寒い時期を耐えて大きくなり
たくさんの栄養素を蓄えている小松菜は
さわやかな味と
アクの少なさから
味噌汁
鍋料理
浸し物
炒め物
煮物・漬物など、幅広く用いられています。
味噌・醤油などの和風の味付けのみならず
最近ではバターや牛乳などとの相性も良いことから
洋風の料理にも使われています。
冷えが強い場合は、温性の食材と組み合わせましょう⚠️
小松菜は涼性のため
体が冷えている人は
生のまま大量に摂取すると
体が冷えてしまうことがあります。
冷え性がひどい方は
加熱して摂取したり
カラダを温める調味料である
ショウガやニンニクなどの「温性」の食材と
一緒に調理すると
バランスを取ることが出来ます。
スープや炒め物ですべての栄養分を摂取
漢方では温かい料理が
体を保護すると考えられるため
温めた状態で食べるのがおススメ。
ゆでるとせっかくのビタミンが流れ出てしまうため
炒め物や汁物で栄養のすべてを頂く
加熱時間を短くするなどの調理法がおすすめです。
他の食材との相性が良く、組み合わせやすい「小松菜」
小松菜は、他の食材との組み合わせによって
その効果を変化させやすくなります。
例えば、
豆腐と一緒に炊き込んだ煮物には
体の熱を冷ます効果が上がります。
体を潤し、便秘を改善したい
小松菜には食物繊維と潤いを補う効果があり
腸の動きを助ける効果があります。
組み合わせによって
便秘解消や腸内環境の改善に繋がります。
血を補い、貧血を改善したい
鉄分が豊富で補血作用のある小松菜に
他の補血作用のある食材と合わせることで
貧血や疲労感の改善に効果的です。
冷え性を改善し、体を温めたい
小松菜は涼性の食材なので、冷え性の方は温性の食材と合わせてバランスをとることが大切です。
疲労回復と免疫力アップさせたい
小松菜の豊富なビタミン類やミネラルを
エネルギーを補う食材と言うことで、
疲労回復と免疫力の向上が期待できます。