『睡眠』に関係する「ホルモン」が、身体の中に存在しています

最近では
「睡眠」に関するホルモンの話
多く聞かれるようになりました。

  
  
  

どんなホルモンが不足すると
睡眠不足に陥りやすくなるとか、
寝入りにくくなるとか。

  
  
  

寝つきが良くなるサプリメントには
「睡眠に関するホルモンに働きかけます」など
特性を謳ったものも多くありますね。

  
  
  

今回は
私たちの身体の中にある睡眠に関わる
「ホルモン」
について、
調べてまとめてみました。

睡眠に関するホルモンとは、どんなものがあるの?

睡眠に入ると同時に
成長ホルモン
プロラクチン
副腎皮質ホルモン
性腺刺激ホルモン
甲状腺刺激ホルモンなどの分泌が
高まる
ことが分かっています。

  
  
  

中でも
睡眠に関与する代表的なホルモンとして
以下の3つを紹介します。

1.メラトニン…睡眠促進「夜のホルモン」

●主な働き●

・脳の松果体から分泌される。
生体リズム(体内時計)を調節する
・眠るための準備として深部体温を低下させる。
・夕方、暗くなる頃から分泌され身体に眠りの準備をさせる。

目に入る光の量が減ると
それを感知した松果体が
メラトニンを分泌します。

  
  

メラトニンが分泌されることで
身体は周囲が暗くなってきたことを
知るのです。

  
  

松果体は網膜が受ける光の量のデータをもとに
メラトニンの分泌量を決定
します。

  
  

朝、光を浴びると
体内時計からの信号で
メラトニンの分泌が止まります

  
  

メラトニンは
目覚めてから14〜16時間ぐらい経過すると
再び分泌
されます。

  
  

 徐々にメラトニンの分泌が高まり
その作用で深部体温が低下して
休息に適した状態に導かれ
眠気を感じるようになります。

  
  

午前2時頃には
分泌量がピークに達します。

  
  

メラトニンは脈拍、体温、血圧を
低下させる
ことによって
睡眠と覚醒のリズムを上手に調整し
自然な眠りを誘う作用があります。

2.コルチゾール…覚醒準備「目覚ましホルモン」

主な働き

・副腎皮質から分泌される。
・代謝促進作用がある。
ストレスを測定する指標となる。
覚醒直前に多く分泌され、身体にストレスに対する準備をさせる

日中の活動のために
眠りから覚めさせる
”目覚まし時計”のようなホルモン
です。

3.成長ホルモン

●主な働き●

・脳の下垂体から分泌される。
・主に肝臓に働きかけ、
 骨や筋肉・内臓器官の発育に関わっている。
・肌にハリと潤いを与える。
入眠直後の深いノンレム睡眠中に多く分泌される。

まとめ

昔から
「寝る子は育つ」
といわれている所以です。

  
  

子供の場合は
主に発育を促し

  
  

大人の場合は
破損した細胞の修復に欠かせない
全身に働く大切なホルモンです

  
  

身体がだるい、
疲れが取れないなどは、
寝不足や熟睡出来ていないことが考えられます。

  
  

熟睡は出来ているものの
夕食時間が遅い場合は
食後すぐに(食事から4時間以内)就寝するため
ホルモン分泌機能が妨げられている事
考えられます。

<参考サイト>
https://www.e-kango.net/selfcare/aroma/sleep/vol6.html 日本看護学校協議会共済会 睡眠の基礎知識