一番「陰」が強くなる時期の『冬至養生(とうちようじょう)』

漢方・東洋医学

明日は冬至✨✨

  
  
  

冬至は1年で
一番夜が長い日
です。

  
  
  

夜が一番長い日だということは
「陰」の力が
一番強くなるということ

そのため昔の人々は
ゆず湯で身体を温めたり
栄養のあるかぼちゃを食べて
無病息災を祈りました。

  
  
  

でも、悪いことばかりではありません✨✨

  
  
  

冬至を境に再び
「陽」の力が活発になる
ことから

“運気が上昇に転じる日”

として古くから大切にされています。

『冬至養生(とうちようじょう)』という考え方

古来から、漢方の世界には
冬を利用して
養生するという『冬至養生(とうちようじょう)』

という言葉があります。

  
  
  

蓄えの季節である
冬の時期に『腎』を養生し
一年を乗り切る備えをする
という
考え方です。

  
  
  

暦の上での冬は
「立冬」(11月上旬)から
「立春」(2月上旬)までの
約3ヶ月。

  
  
  

現在では
12月から1年で
一番気温が下がる2月末ごろまでが
冬と考えられています。

  
  
  

冬は生命力を司る
『腎』が活動的に働く季節

  
  
  

そして『腎』は
春に芽吹くための力を蓄える
臓腑
でもあります。

この冬至の季節を養生し
乗り越えて、
来たるべき春に向けて
養生していきましょう♪

食べるもので「冬至養生」

『腎』を養う食養生として有名なのは
「黒い食材」や
「鹹味(塩辛い味)」を食べることでしたね。

腎を温め養う食材

栗、山芋、黒豆、黒ごま、牛肉、鶏肉、海藻

腎を潤す食材

ホタテ、牡蠣、ごま、卵、小松菜

身体を暖める食材

長ネギ、しょうが、シナモン、羊肉

辛味で血の巡りを改善

辛味を少量取り入れて
血の巡りを良くするのも”手”です。

しかし、
汗を大量にかくほどに
辛味の強いものは、
体の熱を奪い
かえって体を冷やすことになる
ので
注意が必要です。

身体を冷やす食材は、控えめに

果物や生野菜など
砂糖のたくさん入ったものは
身体を冷やします。

食べ過ぎには注意です。  

寒さに対する冬至養生

冬は寒さによって
血液の巡りが悪くなり、
冷えの症状が出やすくなる季節

  
  
  

とにかく身体を冷やさないことが
重要です。

  
  
  

首と名前の付く身体の部位
首・手首・足首は出さずに
厚着をして
熱を逃がさないようにしましょう。

冷えは女性と「腎」の敵です!

『腎』は
ホルモンバランスや
老化をつかさどる臓腑
でもあります。

  

特に女性は
冬の寒さから体を守ることが大切で
冷えによって
体を温める力が低下すると
月経不順や不妊などの原因
にもなります。

適度な運動も大切

この時期は基礎代謝が低下して
体温も下がりがち
になります。

  

運動は血行を改善し
「陽」の気を蓄えます

冬はランニングなどのような
ハードな運動よりも、
ヨガのような
比較的動かない運動の方が
良いとされています。

  

漢方の考えでは
冬はじんわり汗をかくような
あまり体を動かさないような
運動が適している
とされています。  

おわりに

自然化において冬とは、
樹木の葉は枯れ落ちて
虫は土の中にかくれて
大きな動物たちは冬ごもりに入り
体力を温存する時期。

  
  
  

自然の摂理に従えば
冬とは活動を停止し
じっと耐えて
春を待つ季節なのです。

  
  
  

人間はそんなことはできませんが
少しでも身体に負担のかからないよう工夫し
活動的になる春に備えて
身体を養生致しましょう(*´˘`*)♡

●参考書籍・サイト●
「毎日の食事で心と体をととのえる漢方ごはん」
 櫻井大典著 永岡書店
https://diamond.jp/articles/-/45865  ダイヤモンドオンライン「「陰」が最大になる時期の体質・シーン別食養生ヒント」
http://japanese.china.org.cn/japanese/56373.htm 冬至の養生「二十四節気の養生」
https://houshou-hari.com/column/activities/column18.html  冬の味覚と季節の養生

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