はじめの薬膳:冬の健康は台所から!寒さを乗り切るための香辛料の力✨

もうすぐ1年の中で一番寒い時節である
「大寒」

 
 
 

異例のインフルエンザの蔓延など
今年の体調管理が重要課題になっています。

 
 
 

なにか対策をされていますか?

 
 
 

寒さがピークを迎えるなか
私たちの体は冬の冷えや乾燥による
さまざまな不調
に見舞われやすくなります。

 
 
 

そんなときに役立つのが
日常の料理に取り入れられる香辛料✨

 
 
 

漢方の知恵を活かしながら
冬の体調管理に役立つ香辛料の特徴と
活用方法をご紹介していきます。

冬におススメの香辛料とその効能

漢方では香辛料は
「身体を温め、気の巡りを良くする」

とされています。

ご自宅にある香辛料で
冷えによる血流の滞りや消化不良を改善し
体を内側から整える効果が期待
できますよ。

 
 
 

以下、特に冬におススメの香辛料をご紹介します。

しょうが(生姜・乾姜)/温性

薬膳の視点

温性の食材で、体を温め
冷えからくる消化不良や胃の不調を整えます

風邪の初期症状
冷え性の改善にも有効です。

新鮮な生姜は体を温める効果が強く
乾燥生姜(乾姜:かんきょう)は
さらに熱性
が高まります。

冷えが強い場合には
乾姜を活用するのがおススメですよ。

調理法

 スライスしたものをスープや紅茶に入れます。
 すりおろして蜂蜜と混ぜれば、生姜湯として楽しめます。

注意点

 摂りすぎると胃を刺激する可能性があるため
 1日10g程度目安にしてくださいね。

シナモン(桂皮)温性

薬膳の視点

温性の食材で、血行を促進し
手足の冷えや寒さによる
痛みを和らげます

精神を安定させる働きもあります。

漢方では
「動脈のスムーズな流れを保つ」とされ
血流を促すことで
末端冷え性を解消します。

古くから「気」を強化する香りとしても
世界中で重宝されてい
ます

調理法

ホットドリンクやお菓子に加えると
香りが引き立ちます。

シナモンスティックを使えば
香りが持続しやすく
粉末はお菓子作りに適しています。

注意点

過剰摂取は
肝臓に負担をかける可能性
があるため
小さじ1杯程度に留めましょう。

唐辛子:熱性

薬膳の視点

熱性の食材で
体を芯から温め、血行を良くします。

代謝を活発にし
冷え性やむくみの改善
に役立ちます。

辛味成分であるカプサイシンは
漢方でも「陽気を助ける」として珍重
されます。

ただし、熱をこもらせやすいため
体内の熱バランスが乱れている方には
注意が必要です。

調理法

鍋料理や炒め物に加えることで
体を芯から温めます

粉末をスープに少量振りかけるのも
良い方法です。

注意点

刺激が強いため
胃腸が弱い方は控えめ
または少量から使用してくださいね。

紫蘇(しそ)温性

薬膳の視点

温性の食材で、気の巡りを整え
ストレスによる体調不良を緩和します。

消化促進や風邪の予防にも適しています。

漢方では紫蘇を「蘇葉」と呼び
発汗作用や
気分を高める効果があるとされています。

調理法

温かいスープや鍋に加えたり
乾燥紫蘇をお茶にして飲むのがオススメです。

注意点

紫蘇もアレルギーのある食材です。
不安な方は少量から使用してくださいね。

よもぎ(艾葉)温性

薬膳の視点

温性の食材で、血液を補い
冷えによる痛みを和らげます

また、女性特有の不調にも
効果がある
とされています。

よもぎは別名「艾葉(がいよう)」として
漢方薬にも使われ
特に薬膳粥やお茶として多く活用
されます。

調理法

乾燥よもぎをお茶にして飲むか
スープに少量加えると
風味豊かに仕上がります。

注意点

よもぎは特定のアレルギーを
引き起こすことがあるため
初めて使う際は少量から試してください。

陳皮(ちんぴ・みかんの皮)温性

薬膳の視点

温性の食材で、消化器系を助け
胃もたれや食欲不振を改善
します。

ストレスの緩和にも効果があります。

成熟したみかんの皮を乾燥させた陳皮は
漢方では胃を温め
消化を助ける食材
として知られています。

甘い香りが心を落ち着ける効果もあります。

調理法

お茶や煮込み料理の
香り付けに使うと効果的です。

煮る際に少し入れると
ほのかな甘さが広がりますよ。

注意点

保存状態が悪いと
カビが生えることがあるため
乾燥した場所で保管してください。

ナツメグ(肉荳蔲)温性

薬膳の視点

温性の食材で、消化を促進し
冷えによる腹痛や下痢を和らげます。

消化を助ける一方で、体内の冷えを散らし
温める効果が高いです。

ナツメグは「小量を効果的に使う」ことが
薬膳でのポイントとされています。

調理法

ホットミルクやクリームスープに
少量振りかけると
香りとともに温め効果が得られます。

注意点

一度に多量を摂ると
軽い中毒症状を引き起こす恐れがあるため
ひと振り程度に留めましょう。

わさび(山葵)温性

薬膳の視点

温性の食材で、胃腸を整え
消化を促進します。

冷えを緩和し、体の巡りを良くします。

胃腸を刺激し
「湿気」を取り除く働きがあります。

調理法

刺身や冷たい料理に添えることで
消化を助け冷えを緩和します。

温麺に添えるのもおすすめです。

注意点

風味を楽しむため
使用後は早めに密閉保存してください。

ねぎ(葱)温性

薬膳の視点

温性の食材で、体を温め、免疫力を高めます。

風邪の引き始めや冷えの解消に役立ちます。

白い部分は「発散作用」があり
風邪の初期症状に使われます。

緑の部分はビタミンが豊富で
免疫力アップに効果的
です。

調理法

白い部分をスープや鍋料理に使うと
体を温めます。

みじん切りにして
薬味として活用するのも良い方法です。

注意点

切った葱は早めに使い切りましょう。
時間が経つと栄養価が減少します

香辛料を取り入れる際の注意点

香辛料は適量を守ることが大切です。

 
 
 

摂りすぎると胃腸に負担をかけたり
体調を悪化させる可能性
があります。

 
 
 

また、体質や体調に合わない場合は
無理をせず控えましょう。

 
 
 

アレルギー反応を引き起こす食材もあるため
初めて使う香辛料は
少量から試すことをおすすめ
します。

おわりに&まとめ

香辛料は、日常の料理に少し取り入れるだけで
冬の冷えや不調を和らげる力を発揮します。

 
 
 

薬膳と聞くと
やたら小ムズカシイ印象を受けるかもしれませんが
香辛料を活用するだけでも「薬膳の第一歩」!

 

 

気軽に楽しく
生活に取り入れて頂けたらと思います(*´˘`*)♡

 
 
 

心も体も温まる工夫で
より豊かな冬をお楽しみくださいね⛄