はじめの薬膳：西洋から東洋まで、広く深く愛されてきた香辛料「シナモン」

息子が、冷え性の母のために
「柿のシナモン・バターソテー」を作ってくれました。

完全に酔っぱらって、
「柿が食べたかったけれど
　冷えるからどうしよう~💧」

とか、大きな声で
独り言を言っていたら
作ってくれました。

母の作戦勝ち✨✨＼٩( ‘ω’ )و //／

柿をバターソテーすると美味しいと
Facebookのお友達からコメントを頂いたので
早速(息子が)挑戦！

美味しいかった～～～～っっ✨✨

しかも皮目が焦げたところが
私は好み！！！

バターのこっくりとした感じが
柿の甘さに相まって、
本当にスイーツ✨✨

そこにシナモンと
甘み足しにメイプルシロップを
息子が足してくれたので
また違う味わいになりました。

罪悪感の少ない
上品な甘さのスイーツを食べれたような気分♪

しかも、酔っぱらって
目の前にそんな素敵なモノが出てくるなんて、
なんて贅沢✨✨

いやぁ、本当に美味しかった💖

さてさて、
今回は「シナモン」について調べてみました。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが
日本では「桂皮(けいひ)」と呼ばれ
スパイスとしてお菓子に使用され、
漢方薬にも使われています。

シナモン（桂皮：けいひ）、肉桂（にっけい・にっき）の効果・効能

冷え対策と聞いて
一番最初に思い出されるのは
生薬「生姜（しょうが）」
ではないでしょうか？

「しょうが」は熱の加え方によって
身体の外側からあたためるものと
身体の内側から温めるものがあります。

参考

しょうがの”ちから”で『子宮腺筋症』の軽減させましょう

よゆう・しゃくしゃく

生姜は、発汗作用を持っており
一気に温めて
パッと発汗させるイメージに比べ

肉桂は、
体の奥からじんわりと
しっかり温めるイメージです。

栄養学的にも、他の効果が

シナモン独特の香り成分である
”桂皮アルデヒド”には、
解熱、鎮静、抗菌、血流改善の作用が認められています。

上記、薬膳的効能に加えて

糖尿病の予防・改善効果

ケイヒ（桂皮）の成分に含まれる成分には
インスリンの分泌を促進し
さらに感受性を高めてくれるという効果があるため
血糖値が下がりやすくなります。

血糖値が安定することで
糖尿病の予防にもなります。

鎮痛効果

大脳の知覚中枢への作用による
鎮痛効果に期待できます。

また、身体全体を温める作用があるため
冷えによって悪化する
疼痛にも効果的です。

抗菌・防腐効果

シナモンは世界で最も古いスパイスとも言われ
古代エジプトの埋葬の慣習だった
ミイラ作りの防腐剤としても使用されてきました。

桂皮（けいひ）と桂枝（けいし）

似たものに
【桂枝（けいし）】という生薬があります。

これは同じ植物の
細い枝の事で
温熱作用は肉桂に劣ります。

日本の漢方では
「桂皮」と「桂枝」を区別しないことも多く
そもそも日本国内で定められている
厚生労働大臣によって公示される「局方品」には
「桂皮」しかないのが現状です。

肉桂（ニッキ）と桂皮（シナモン）の違い

原料や成分は
どちらもクスノキ科ニッケイ属の
常緑樹が原料です。

香り成分も、科学的に共通しています。

シナモンは
「樹皮」を加工して使います。

「セイロンシナモン」と「シナニッケイ（カシア）」の2種類

「セイロンシナモン」はきめ細やかで
「真のシナモン」とも呼ばれ
上品な甘みが特徴。

流通量が少ないこともあり
比較的高価です。

「シナニッケイ」は「カシア」とも呼ばれ
香りも色も力強いのが特徴です。

市場に出回っているシナモンのほとんどは
「カシア」だと言われています。

肉桂(にっけい・にっき)は日本特有のスパイスです

肉桂（ニッキ）は日本特有のもので
「木の根っこ」の部分を使います。

ほとんど流通していないため
かなり高価なもの。

日本で八つ橋やニッキ飴などでおなじみですね。

シナモンの摂取量と気になる副作用

「セイロンシナモン」と「カシア」は成分が少し異なり
「カシア」の方に多く含まれている
「クマリン」という成分はたくさん摂取すると
肝臓の障害につながることがわかっています。

そのため妊婦さんの摂取には注意が必要です。

おわりに

これからどんどん冷えてくる季節
身体の内側から
じんわりと温める生薬である「シナモン」を
ちょい足しするのは
いかがですか？

お手軽に、美味しく
冷え対策をすることが出来ますよ

しかも柿には解酒作用があるため
酔っぱらいの私には
最高のデザートでした✨✨