『睡眠』に不可欠な『寝返り』:実は、姿勢よりも大事なこと

寝る姿勢には
それぞれメリットがあると同時に
デメリットもあることを
解説してきました。

枕が、人間学的にも
必要であることもお伝えしてきました。


人は、一晩中、
同じ姿勢で
眠り続けることが出来ません。

  
  
  

寝入る最初と同じ姿勢のまま
ずーーーっと寝続けることは

健康な人にとっては
とても苦痛なはずです。

  
  
  

そのうえ、
寝入りばなの寝姿勢も重要ですが
もっと重要なこと
睡眠中に起こります。

  
  
  

『寝返り』です。

  
  
  

質の良い睡眠を取るためには
最初の寝姿勢を意識するよりも、
寝返りを
いかにストレスなく行えることのほうが
重要
になります。

  
  
  

ここからは、
寝返りが
どうして重要なのか。

  

寝返りの必要性についてなど、
調べて
まとめていきたいと思います!

意外に多い『寝返り』の回数

人はふつう、
一晩に20~30回の寝返りを
自然にうつ
といわれています。

  
  

なぜ、寝返りが必要なのでしょうか?

必要性①:血行・体液循環を良くする

夜、横になって寝ている時は、
長い時間同じ姿勢で過ごしています。

  
  

下になっている部分に
身体の重さの圧力がかかり、
血管やリンパ管が圧迫され
循環が悪く
なってしまいます。

  
  

血流が悪くなると、
筋肉のコリを引き起こしたり
冷え性になったり

  
  

リンパ管が滞れば、
体内の老廃物を
排出しにくくなったり

  
  

健康に様々な影響を
及ぼすことになります。

  
  

寝返りは、
血流・体液循環を良くする役割を
担っているのです。

  
  

介助の必要な方が
褥瘡防止の観点からも、
定期的に寝返りを打たせてもらう
のは
そのためです。

  
  

寝ている時間だけでなく
日中、身体にかかっている負荷を
軽減させる役割もあります。

  
  

就寝中の姿勢を変えることで
体がゆがまないよう予防したり

  
  

日中のゆがみを
矯正する役割
もあります。

  
  

日中、身体下方に溜まりがちな血液を
上方に循環させる負荷も
小さく済ますことができます。

必要性②:体温調整や寝具の中の温度・湿度調整

たとえ冬であっても
布団をしっかりかけて寝ていると
布団の内部には
熱と湿気がたまってきます

  
  

特に湿度が高くなると
不快な汗をかいたりして
熟睡しにくくなってしまいます。

  
  

寝返りを打つことで
布団の中にたまった空気が
移動することが出来るので、
温度の調節をしたり、
湿気を逃がしたりすることができる
のです。

  
  

布団の中の温度や湿度が
上手に調節できれば
体温の調節をすることにもつながり、
朝まで快適に眠ることができます。

必要性③:睡眠のリズムを整える

質の良い睡眠は
レム睡眠(浅い眠り)
ノンレム睡眠(深い眠り)
周期的に繰り返すことで
得られます。

  
  

レム睡眠では体温が上がります

  

脳が覚醒して浅い眠りになっていて、
その日の記憶や情報を整理します。

  
  

ノンレム睡眠では体温が下がります

  
  

脳も身体も深い眠りになっていて
脳や身体を十分に休ませ
更に成長ホルモンが分泌されます。

  

  

この2つの種類の睡眠を繰り返すこと
少しずつ体温が下がって、
質の良い睡眠が得られるのです

  

レム睡眠とノンレム睡眠が切り替わる時に
寝返りを打っていることが多いと分かっており、
規則的で安定した睡眠を得るための
スイッチのような働き
を持っています。

https://www.pajamaya.com/motto/blog/comfortablelife/8210
パジャマ屋ブログ

深く質の良い睡眠を得るために

脳や身体を休め、
修復するための『睡眠』において
『寝返り』は不可欠!

  
  

寝返りを打つ際は、
睡眠中で最も脳が覚醒状態に近い時でもあるため
負担なくスムースに行える『寝返り』こそが、
深く質の良い睡眠へと導く条件
ともいえるでしょう。