「グリシン」がもたらす『睡眠』への高い効果とは？

最近
”良い眠り”に関する
健康機能食品が人気なのだそう。

タブレットや錠剤から
チョコレートにも！

その成分が含まれている食品が
たくさん出ていますね✨

それだけ世間のニーズが高いということ！！

睡眠に難を抱えていらっしゃる方が
多いということですね。

その健康機能食品の中でも
特に睡眠に対する効能が謳われている
「グリシン」を今回、
次回は「GABA」について調べていきます。

「グリシン」とは一体なに？？

「グリシン」とは
タンパク質の原料であるアミノ酸の一種です。

人間の体の中でも
作りだすことは可能ですが
エビやホタテを中心に
動物性タンパク質に多く含まれています。

アミノ酸の中でも
特に構造が簡単で、
最も古くから存在し、
もっとも小さなアミノ酸だと言われています。

人体においては
運動や呼吸などの代謝機能に関かわり
神経伝達物質のひとつとして
感情を司る物質に働きかけて
影響を及ぼします。  

「グリシン」のマルチな働き

人体でも作られる”非必須アミノ酸”のひとつであり
食品中から人体に摂取されると
血液中に移行して
脳内に素早く影響を与えます。

コラーゲンを構成するアミノ酸のひとつで
健康維持や良質な睡眠に欠かせない成分です。

また、保湿効果に優れた化粧品成分もあり
老化を改善する可能性があるとの
研究成果も発表されました。

働き①角質層の天然保湿因子（NMF）やエラスチンの材料になる

「天然保湿因子（NMF）」は
角質層の水分を吸着することで
保湿効果を発揮し
表皮の角質層のバリア機能を担っています。

「エラスチン」は
皮膚や血管など弾力性のある組織に
含まれているタンパク質のひとつです。

「グリシン」は
ともに”美しい肌つくり”には
欠かせない材料なのです。

働き②深くて質の良い睡眠をサポートする

”質の良い睡眠”は
美肌にも健康にも
とても大切です。

「グリシン」には
睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌をうながす
「セロトニン」を増やして
深くて質の良い睡眠をもたらす効果があります。

働き③血行を促進して冷え性を防ぐ

「グリシン」には
血行促進で冷え性を防ぐ効果があります。

働き④肝臓での解毒作用やアルコール代謝を促進

肝臓での解毒作用や
アルコールを代謝するのを
助けてもくれます。

その他にも
除菌作用を発揮して
細菌などの増加を抑え
食品を長持ちさせる働きもあります。

「グリシン」が睡眠にもたらす効果とは

まずは、「どうして人は眠くなるか」のおさらい

私たちの睡眠リズムと
深部体温（カラダの中心部分の温度）には
深い関係があります。

就寝時
深部体温が下がりつつあるときに眠りに入ると
良い睡眠がとれることが知られています。

参考

よりよい『睡眠』のためにも、お風呂でゆったり♨

よゆう・しゃくしゃく

効果①深部体温を低下させて入眠しやすくする

グリシンを摂取すると
深部体温が低下し
眠りに就きやすくなる効果が期待できます。

深部体温は
24時間のリズムによって
上昇・低下を繰り返し
深部体温が下がると
体が休息状態になります。

「グリシン」は表面の体温を上げ
深部体温を下げることによって
体を睡眠に適した状態にしてくれる物質です。  

効果②睡眠の質を向上させる

「グリシン」を摂取することで
睡眠の質が向上すると報告されています。

「グリシン」を摂取したラットは
深い眠りである「ノンレム睡眠」の時間が長くなり
睡眠中に起きる時間が少なくなったそうです。

効果③気分を落ち着かせる

神経伝達物質である「グリシン」には
気分を落ち着かせる働きもあります。

気分を落ち着かせ
リラクゼーション効果をもたらすため
睡眠にはもちろん
日常生活で感じるストレスを
緩和する効果があります。

次回解説する「GABA(ギャバ)」にも
同じくストレス解消成分が
含まれているそうです。