漢方の基礎知識:「生理不順」を漢方で考える③生理が遅くなる『月経後期』

前回は、
月経周期が早まる『月経前期』の
タイプ2つと
原因と対策について調べてみました。

今回は、
39日以上で生理がくる
『稀発(きはつ)月経』
について
調べてまとめていきます。

復習 

●復習●
【生理不順のタイプ】
  ①周期が早まる『月経先期』
  ②周期が遅れる『月経後期』
  ③不規則な『月経不定期』
      の3つに分けることが出来ます。

【原因】
  ❶血熱:体にこもった熱が血に移った状態
  ❷気虚:気が不足した状態
  ❸血虚:血が不足した状態
  ❹瘀血:血の流れが滞った状態
  ❺痰湿:水から変化した老廃物が溜まっている状態
  ❻肝鬱気滞:体の諸機能を調節する臓腑である
        『肝』の気(肝気)の流れが滞ってい状態
  ❼腎虚:ホルモンや生殖機能が低下した状態
      おもに7つを考えます。

主に日本では
通常周期を28日前後と考え
39日以上で生理がくるものを
稀発(きはつ)月経
といいます。

  
  
  

漢方では
「月経後期(せいりこうき)」
といいます。

  
  
  

「月経後期」になる原因は、

❸血虚
❹瘀血
❺痰湿
❻肝鬱気滞
の 4つがあげられます。

  
  
  

子宮内で
ある程度の量を超えて
「血」の量があふれるのが
『生理』
とすると

  
  
  
「血」に問題があり
「血」の量があふれるのが遅れるため
生理周期が遅れると考えられます。

  
  
  

また、生理周期が遅れるとともに
月経血の量も少なくなります。

❸血の不足『血虚(けつきょ)』

「血」は生理の原料です。

  

「血」が不足した状態が続くと
卵巣や子宮に
充分な栄養と良質な血が届かず
よい卵が育たず
排卵もうまくいかなくなり
生理が遅れやすくなります。

子宮内膜の厚さや
柔らかさにも影響し
結果、
生理不順や不妊の原因となります。

【原因】
「血」が作られにくい
「血」が多く消耗されている
    の2つが考えられます。

  ①食事からの栄養が十分でない
  ②睡眠不足
  ③考えすぎ
  ④目の酷使 など 

【対策】
 ・バランスのよい食事を心がける
 ・質の良い睡眠をよくとる
 ・寝る2時間前には、スマホやPCなどから目を休ませる
 ・考えすぎない

❹子宮や卵巣の血流が滞る『瘀血(おけつ)』

「瘀血」とは
流れの悪い滞った状態
のことです。

  

特に下腹部の血行が良くないと
骨盤内や卵巣、子宮の
血の滞りが生じやすく


・生理不順や無排卵
・生理痛などの痛みの症状
・子宮筋腫
・子宮内膜症
・卵巣嚢腫などの
婦人科疾患が生じやすくなります

生理が順調に来ないため
古血をうまく排出することが出来ずに
「瘀血」として
ため込んでしまうこともあります。

【原因】
 冷えることで血が滞るのが
 大きな原因です。 

【対策】
 ・体を冷やさない
 ・適度の運動
 ・冷たいものや、体を冷やす食品は避け
  あたためる食事をとるようにしましょう。
※特に生理期間中は
 冷えがカラダの下部から入ってきやすいので
 注意しましょう。 

❺悪い水が溜まった状態『痰湿(たんしつ)』

「痰湿」とは、
カラダの水分代謝が悪いために
たまる老廃物のことでもあります

  

「痰湿」が滞ると
血の流れが悪くなり
生理が遅れがちになります。

  

「痰湿」の滞りは
肥満にもつながり

舌は大きく
白い苔がついた状態になります。

【原因】
 ・食事のバランスが悪い
 ・アルコールの飲み過ぎ
 ・チョコレートやケーキなど甘いものの食べ過ぎなど

【対策】
 ・食事の見直し
 ・適量の飲酒

❻ストレスを感じることが多い『肝鬱気滞(かんうつきたい)』の生理不順

「気滞」とは
「気」の流れが滞る状態
です。

  

「気」の流れが悪くなると
「血」を巡らせる力が弱まり
生理周期が長くなります。

  

なかでも「気」をめぐらせ
「血」を貯蔵する
臓腑「肝(かん)」の働きが悪くなり、
「気」が滞った状態となる
「肝鬱気滞(かんうつきたい)」
といいます。

ストレスなどで
自律神経のバランスが崩れたり、
過度の疲れが溜まっていると
気の流れが滞り
からだ全体の流れに影響を与えます。

  

生理不順になりやすく
基礎体温の変動が
激しくなることもあります。

【特徴】
 気滞の状態が続くと
 “張る・悶々とする・痛む”

 3症状が出やすくなります。
 女性ホルモンのバランスが崩れやすくなり
 生理前のイライラや胸張り
 お腹の張りなどの
 不快な症状を感じやすくなります。

【原因】
「肝」は五臓六腑の中でも
精神的なストレスの悪影響を受けやすい臓腑です。
強いストレスを継続的に受け続けると
肝の気や血を巡らすはたらきである
『疏泄(るせつ)』がうまくゆかなくなってしまいます。
 ・ストレスや強度の緊張が続いている
 ・感情抑うつ

【対策】
滞った「気」の流れを
良くすることが大切です。

 (食事面)
   柑橘類やセロリなど気をめぐらす食材を取り入れる。
 (生活面)
   趣味を持つなどして
   上手にストレスを発散することが大切です。 

私は学生時代から長い間
『瘀血』でした。

  
  
  

やっぱり『冷え』が原因でしたね💦
反省(-_-;)
  
  
  

次回は
「生理周期の不安定・無排卵」について
漢方ではどう考えるかを
調べていきます。

 
 

心とカラダは繋がっています✨✨

 
特に婦人科の病気は
心の状態やストレスが
カラダに影響を与えることも。

 
 
 

「考えすぎてしまう」
「気持ちの切り替えが上手くなりたい」
「すぐに他人と比べてしまう」

 
 
 

そんな自分を変えたいとお考えなら
勇気づけ勉強会「STEP」に
参加されませんか?

 
 
 

アドラー心理学を軸に
子育てはもちろん
さまざまな人間関係のトラブルを
解決する知識と手法を
トレーニングによって学ぶことが出来ます!

 
 
 

勇気づけセミナー「STEP」しゃくしゃくでは
LINE公式アカウントを開設しています✨

  
 

お友達追加の特典として
「STEP」プチ講座の無料動画を
プレゼント!🎁

↓ぜひお友達登録してくださいね♪↓

友だち追加
●参考書籍・参考サイト●

https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/product/symptom/woman/menstrual-disorder.html 「生理不順」 クラシエ漢方セラピー
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=7154 生理不順を改善するために!いますぐできる対策とおすすめ漢方薬 kanpoful Life
https://kanpo-tokyo.net/advice/%E7%94%9F%E7%90%86%E4%B8%8D%E9%A0%86%E3%81%AB%E5%8A%B9%E3%81%8F%E6%BC%A2%E6%96%B9%E3%81%AF%EF%BC%9F/「生理不順に効く漢方ってどんなものがあるの?」後楽堂薬局
https://www.seishin-do.co.jp/symptoms/menstrual-irregularity011/ 「生理不順」 誠心堂薬局