前回は
よい眠りに誘ってくれる
「グリシン」について調べてみました。
今回はお知らせしたとおり
健康機能性成分として
よく知られている「GABA(ギャバ)」について
調べていきます。
「GABA」は睡眠だけでなく
高血圧など
いろいろな効力が認められている成分です。
よく見かける「GABA」のどんな成分が
どのように働き
私たちの健康に関わっているのか。
調べていきたいと思います!
「GABA」とは、一体なに?
「GABA」とは
Gamma-Amino Butyric Acid(γ-アミノ酪酸)の略で
「ギャバ」と呼ばれています。
わたしたちの体内にも広く存在する
非たんぱく質構成アミノ酸のひとつであり
脳の神経伝達物質の1つです。
体内では、グルタミン酸から生合成されます。
人間の脳内にも存在し
交感神経活動を抑制して
ストレスをやわらげ
神経をリラックスさせる働きがあり
精神安定作用があります。
交感神経からの
ノルアドレナリン放出を抑えることにより
血圧が高めの方の
血圧を下げる機能も報告されています。
「GABA」は身体の中で、良い睡眠にどう導くの?
「GABA」は主に脳や脊髄で
「抑制性の神経伝達物質」として働いています。
人のカラダにどうやって働きかけるのかを
調べていきましょう。
①深部体温を下げる
深部体温を低下させ
寝つきに対して改善効果があると
報告されている成分です。
※深部体温と寝つきについては
前回の「グリシン」でも同じ効果がありましたね。
②脳の興奮を鎮め、リラックス効果がある
副交感神経を優位にして
リラックスしているときに出る
「α波」が出やすくなる効果があるのだそうです。
脳の興奮を鎮め
イライラしたり落ち着かなくて
眠れないという方におすすめです。
摂取することで
ノンレム睡眠(深い眠り)の時間が
長くなるという報告もあります。
GABAが多く含まれる食品
「GABA」は、
動物、植物、微生物など
自然界に広く分布している
非タンパク質構成アミノ酸ですが
人体の中でも作ることが出来ます。
上手に成分を取り込むためにも
多く含まれる食品を
生活に取り入れてみましょう。
通常の生活の中で
必要とされるGABAの量は
1日あたり約0.02gといわれています。
ナス科の野菜
発酵食品(チョコレートも含む)や発芽玄米に
多く含まれていると言われています。
トマト缶詰 | 0.095g |
ジャガイモ(橙黄色) | 0.068g |
トマト(桃太郎) | 0.057g |
西洋カボチャ(えびす) | 0.056g |
ぶどう | 0.017g |
大豆(国産、乾燥) | 0.007g |
大麦(押し麦) | 0.003g |
玄米 | 0.003g |
上記農研機構のデータにはありませんでしたが
他にも下記食品は有名です✨
シャコ | 0.75g |
ぬか漬け | 0.1g |
発芽玄米 | 0.012g |
チョコレート | 0.009g |
GABAの効果を高める方法
①ビタミンB6を含む食品と一緒に食べる
ビタミンB6は
皮膚や粘膜の健康維持・疲労回復の効果が期待できるほか
糖質・脂質・たんぱく質を
エネルギーに変える際に欠かせない栄養素です。
アミノ酸と組み合わせることで
脳内物質のセロトニンやドーパミン・「GABA」を
生成するために必要な栄養素です。
②腸内環境を整える
腸には
「GABA」の受容体が存在していると言われており
この腸内環境が悪いと
「GABA」の受容効率が悪くなると言われています。
より良くリラックス効果や
睡眠効果を得たい方は
「GABA」を多く摂取する前に
腸内環境を整えてみると、
体調の早期解決に繋がる可能性があります。