漢方の基礎知識:「気」は、いったい何でできている?

漢方・東洋医学

『五臓六腑』を調べていき
臓腑には
いろんな作用や機能があることが
分かりました。

  
  
  

が、臓腑の「作用」には
さまざまな作用
いろんな言葉を多すぎて
頭の中の理解が出来ていない!!!

  
  
  

これはあまりにも悔しい(>_<)

  
  
  

臓腑ごとの作用はまとめましたが
今回からは
身体の中を流れていく「気」「血」「水」に着目して
その巡りの視点から
まとめ直していこうと思います。

  
  
  

まずは「気」というものには
どんな種類があって
どうやって作られていくかを調べていきます!

「気」の種類、いろいろ

目には見えないけれど
身体の中を巡り
”生きる力そのもの”だと言われる
「気」

  
  
  

一概に「気」と言っても
いろんな「気」があります。

  
  
  

それぞれ作用も
異なるので整理しておきましょう。

宗気(そうき)

 心の拍動
 肺の呼吸
 正常に行う働きを持つ

 「血」と「水」の流れを促進する

営気(えいき)

 血とともに全身を循環し
 全身に栄養を補給する

 血と営気をまとめて
 「営血」(えいけつ)
と呼ぶことも多い

衛気(えき)

 文字通り
 外邪からの防衛を担う「気」で
 全身を保護
している。

 全身に分布し
 病気を水際で食い止める働きをしている

 汗腺を開閉して、発汗を促し
 臓腑や経路など
 体温調節も行っている。

原気・元気(げんき)

 4つの「気」の中で一番重要とされ
 生命活動の原動力であり
 生殖活動・生長発育の源
となる。

 へその下の腎(丹田)から発し
 全身を巡る。

 不足すると、臓腑の働きを低下する。

4つの気の他にも

正気(せいき)
 病気(邪気)に対抗する機能(免疫力、抵抗力、治癒力など)を指す。

経気(けいき)
 経絡の経脈を流れている。

臓腑の気(ぞうふのき)
 腎や肺といった内臓の機能をコントロールする。
 (※臓腑ごとに腎気、肺気などという)
 があります。

    

「気」は何からできているのか?

そもそも「気」は
いったい何からできているのでしょうか?

原料①清気

 呼吸により取り込まれる気のこと

原料②水穀の精微

 飲食物の消化過程で生成される栄養源

原料③先天の精

 両親から受け継いだ、腎に保存されている気。
 ”腎中の精”とも呼ばれる

「気」は使用すると消耗するのですが
日々の飲食によって
”水穀の精微”が作られ

変化し
”精”が生成されていきます。

”先天の精”は有限のため
補填が必要となります。

飲食物から得られる精を
”後天の精”
といい
これが補填の役割を担います。

  
次回は、それぞれの「気」が
どのように巡っていくかを
調べていきます♬

  
  
  


次回は、「作り方」を「巡らせ方」について
詳しく調べていきます♬

●参考サイト・文献●
「プロが教える東洋医学のすべてがわかる本」 平馬直樹 ナツメ社
https://www.timeless-edition.com/archives/3792#tree  Timeless Edition「東洋医学」五元素

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