漢方の基礎知識:五色(ごしき)「五つの色彩」の食材を上手に取り入れるということ

「五色」とは?

「五季」・「五味」・「五性」を
今までの記事で
それぞれまとめてきました。

食品にもそれぞれ色があり
それらを分類したものを
「五色(ごしき)」と言います。

「五色を食べる」ということ

食事を作る際
もしくはコンビニなどで選択して購入する際

  

「5つの色をバランスよく選ぶと
 栄養のバランスを取ることが出来る」

  

というお話を
聞いたことはありませんか?

  
  
  

それが奇しくも
この「五色」に該当します。

  

食物の成分のひとつに
「ファイトケミカル(フィトケミカル)」
というものがあります。

  
  
  

植物の「色素・香り・アク」などに含まれる成分
紫外線や害虫から身を守るために
植物が自らつくりだしている
化学物質の総称
を指します。

緑のほうれん草やピーマンに含まれる
クロロフィル

赤いトマトやスイカに含まれる
リコピン

かぼちゃの果肉の黄色は
β-カロテン

白い大豆に含まれる
イソフラボン

黒い昆布などに含まれる
アントシアニン

これら「ファイトケミカル」が
人間の体の機能を活性化させる
「機能性成分」として注目
されています。

  
  
  

しかもその時節にあった
「色」の食材を食べることで
身体の不調や病気を予防
次の季節も健康に過ごせるような知恵
昔から人にはあったのでしょうね。

  
  
  

これら「五色」の知恵が
現代の栄養学として証明されたわけです✨✨

単体よりも、組わせて食べることが大切

しかもこれら「ファイトケミカル」は
単体よりも
さまざまな成分を組み合わせて
取り入れたほうが、
より効果的
だということも分かっています。

  
  
  

「体にイイから」と言って
その食材だけを偏って食べるよりも
まんべんなく
5つの色を取り入れて食べたほうが
効果も食欲も
満たされる
というわけです。

まとめ&おわりに

「五色を毎日の食事で」

  

といわれると
大変なような気もしますが
私たちは
知らず知らずのうちに
これを実践しています✨✨

  
  
  

なんとなくコンビニやお惣菜屋さんで
お弁当を選ぶとき


レストランなどで
メニューから選んでいるとき

  

いろどりの鮮やかなモノを
選んでいませんか?

  
  

味と栄養のバランスがとれているだけでなく
五色の配色がおいしく見せ
食欲の増進させていることを、
私たちのカラダや感覚は
知っているんですね。

  
   

●参考サイト●
https://www.muji.net/lab/food/170830.html  無印良品「五色を食べる」
https://yakuzen-komachi.jp/topics/4075   薬膳小町「五行学説(五行色体)」

自分たちの培ってきた感覚を信じ
再認識することで
食生活は豊かになっていきますよ♪